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コトの始まり

10月26日
二十人の会王座決定戦が終わり、同時に、今年のキス釣りトーナメントも終了してしまった。オフシーズンの冬でも國は砂浜のキス釣りをやっている、キスの釣果よりも投げること重視の「投げ練」をやっている。今年も終盤に落ちキスを楽しんだおかげで、近投の悪い投げ癖がついてしまい、投げ方が変になっている。真冬のオフシーズンにフォームを修正し、さらなる飛距離アップを狙いたいものだ。
大会終了後、帰りの駐車場で拙者さんに
國「今度の拙者杯18グラムキャスティング大会に挑戦しようと考えています」新一年生が部活の入部の願いに来た時のようであった。
拙者先輩「とうとう始めますね!?」
國「練習したいから教えてください」
拙者先輩「OK!要領がわかれば直ぐに出来るよ・・・」
かわいい後輩が現れ、先輩は嬉しそうであった。その含み笑いの奥に、抜け出せない闇の世界が潜んでいたことは、新入生が知る由も無い。

國としては「18グラム」への取っ掛かりは、気軽なものでした
「拙者杯、参加することに意義あり!!18グラムにハマッテイル大先輩達の盛り上がりがどんなものか行ってみよう。」
これまで、18グラムキャスティングを避けていたわけではなくて、キス釣りトーナメントの方を優先していたため、後回しになってしまった。今回初チャレンジであるが、肘やら腰やら故障しないよう、ほどほどに付き合おうと思っていた。

元寇道場開き

11月2日、大会の1週間前、二人の練習場所を福岡市西区の元寇防塁の横にある広場に決め、朝8時に待ち合わせした。まず、広場について、飛距離の目印のために、リールから糸をだして、3色と4色にところに目印となるブロック石を置いた。投擲位置に目印をつけて、これで元寇道場が完成した!

國が、18グラム練習用に準備したタックルは、
ロッド:ダイワサンダウナーコンペⅡ 31-390
リール:ダイワSS-45T PE1.5号に3号→8号ナイロン力糸

ロッドはスイングスピードが早い方が良かろうということで、リールシートを通常より上の方につけ、さらに、ロッドエンドのグリップも20センチぐらい上に付けた。390の竿を375ぐらいで短く使うことで早く振ろうという考え。ガイドは、出来るだけ大きく軽いものを私なりの位置で適当にセットした。拙者さんによると、上位入賞者はほとんどスィング投法だということで、まず、スイング投法を教わることから始める。私はこれまで、スイング投法というのをやったことがない、ド素人。(汗)
拙者先輩「シンカーをここに置いて、引き寄せながら、身体の後ろに廻して、左目でシンカーを確認して・・・こうしてあーして・・・」
拙者さんの投げ方をよーく見て、よーくイメージして自分なりに真似してみる。投げる直前までのフォームを繰り返し練習した。やっと振り子から身体の後ろにまわして左目で確認できるまでの一連の動作が、不器用ながらもできるようになった。1投目は、試しで、着地投法で投入してみた。予想通り、素振りのようだ!人差し指にテンションを感じなかった、18グラムはやっぱり軽かったと想像以上に実感する。ちゃんと投げれば人差し指には痛いほどテンションが掛かるというから、相当のスイングスピードで弾き飛ばす必要がある。
1投目の人差し指の感触から、キャスティング時の方向性がある程度掴めたところで、真似っこスイング投法で投げたみた。「とりゃーぁ~」おーっ!!ちゃんと前に飛んだことが嬉しかった。投入を繰り返し、コツが少しずつ掴めていく。とにかく、距離よりも恥をかかないように投げることが重要である。飛距離はおいといて、スイングでほどほどの「フォーム」で投げられるようになったところで、練習終了。

個人レッスン(大会の6日前)

11月3日 仕事を早く終わることができたので、昨日の復習兼ねて練習を行う。場所は都市高速西公園ランプの下、海の横にある広場で素振りを行った。繰り返し動作を行い、イメージトレーニングと合わせて身体に動きを覚え込ませる。海ではない所の広場で竿を振り回しているので、散歩の人達が珍しそうに見ていく。18グラムの練習は「場所」に、そして周りの「目」に苦労させられるものだ。しかし、そこがクリア出来れば、金もかからず、はまり込めるようなスポーツでもあるかも・・・1時間ほどシンカーを投げないシャドーレッスンを行って終了した。





前日レッスン

11月5日(土)、投乃助さんと元寇道場で二人で練習した。この日は、新兵器ハイスピードカメラを投入した。毎秒300コマのスローモーション映像で自分のフォームを現場でチェックする。いつも思うことであるが、自分のフォームとイメージとは大きく違ものだなー。

この日、投乃助さんより、ロッドを借用した、キススペシャルDX+の365改で元竿を短く切っている竿だった。いつもよりシャープに振れたので、明日の本番はコンペⅡ31-390をやめて、キススペDX+改で挑むことにする。しかし、これまでの先輩方達、黄色い竿が出るまでは、あの高級白竿を切っていたようです。完全に、価値感覚が麻痺してしますね!18グラムはちょっと危険なスポーツかもしれない。本日の練習で、飛距離はおいといて、なんとか、まともに投げれるようになった感触があった。明日は、笑われないようにちゃんと投げられればいいなー、でも笑われるだろうなー初めてなのだから、大会では90mを目標で85m飛べば満足でしょう。

大会当日

集合時間の1時間前に太刀の浦運動場に到着した、身体を温めるために準備体操から始める。会場は、皆さん慣れた様子で、手際良くロープが張られ、あっという間にコートが出来上がった。國は、恥ずかしい目にあわないように隅っこで一生懸命素振りをやります。今日のタックルは、キススペDX+改造にZ45、リールは出来るだけ軽い物を使います。拙者さんのところから購入した2.5号のラインとチカラ糸を、ADT5度スプール巻いてZ45にセットする。新しいラインなので、試投してトラブルが無いことを確認して、準備完了。

第15回九州大会

当日の参加者は22名、競技は2組に分かれて行われた。私はBパートの10番目ぐらいの順番だったので、順番まで、皆さんのキャスティングフォームを拝見しながらじっくり研究した。皆さん顔なじみが多いので、和やかな雰囲気で競技が進行していく。私の順番になった、コートの中に入る、皆の視線を浴びている(汗)緊張感は無かったのだが、この違和感はなんだ・・・やけに窮屈に感じる。いつもの砂浜ならば、四角い枠もなければ、圧迫感ある斜めの線も無い。大きく深呼吸をして、練習したとおり投げてみる、練習どおりに、振り子から身体の後ろにシンカーをいれて左目でシンカーが見えたら、思いっきり竿を振る!!!!人差し指にはテンションがかかり、弾かれたシンカーが飛んでいく、やったー、コート内で飛んで行くのが確認できた。飛距離はともかくコート内に入ったことが嬉しかった。結果の飛距離はなんと!「96.05m」初の記録としては大満足だった。

目標が90mだったので、飛びすぎた結果に驚きを隠せなかった。喜びに浸っているのはつかの間、今度は欲が出てきて、もうちょっと記録を延ばしたいと、空き時間を利用して素振りを行う。何処までも欲張りな私でした(笑)。二投目は「97.41m」よしよし!!延びた延びた・・・(汗)三投目は「77.70m」あれーっ何が悪かったのか??指にはテンションあったのに??どうやら、投げる直前にラインがたるみその結果シンカーが踊りながら飛んで行ったようだ。シンカーが暴れたりすると、極端に飛距離が落ちる。ちょっとした一瞬のミスが大きく数字として現れてしまうのである。だから難しいそして面白いのであると実感してきた。結果は3投のうち最長飛距離で決める、1試合目の結果は7位だった。1位の岩のりさんは「103.76m」、上位5名は100mオーバーの記録だった。お昼をとって、2試合目に備える。

第13回北九州大会「拙者杯」

午後の部は「拙者杯」、記録は参加者全員で競い、メダルは「拙者チーム」で争うルールである。皆さん昼休みに練習を繰り返し準備万端な様子、選手は気合十分で午後の部に突入する。2回戦の支度をしていたら、大きな歓声があがった、高記録が出たらしい。振り返るとコートに立っていたのは「拙者さん」だった!!わずかに100mに届かなかったが「99.95m」高記録をはじき出した。そうそう!1回戦は拙者さん長靴で投げていたからなー、靴を履き変えたので1投目から好調なようだ。そして、ここからは「拙者杯のメダル」争いが一気に盛り上がりを見せた。國は1投目「95.47m」、二投目「94.37m」とはじめての参加では十分な記録だといえるのだが、拙者杯として、負けているのが悔しく満足ならなかった。拙者さんに勝つには「100m」をださないといけない!100mといえばK点的な数字だ、誰かさんの竿には「めざせ100m」と書いてあるほど凄い事なのだ。



最後の3投目が来るまでの時間に、皆さんからいただいたアドバイスを思い出し、フォームの改善に励んだ、くろ、ヤギのパパさんが「おまじない」と言って、私の竿に何か塗ってくれた。きっと、液体ワックスのようなものだと思うが、何か良いことがありそうな気がしてきた。投入前のライン計測で、力糸が細くなってしまい、慌てて交換。急いで巻いて結んで、ピンピンと伸ばして(汗)精神集中する間もなく私の順番が来ました。最後のコートに立つと、いい追い風が吹いてきた。この瞬間を逃さないように直ぐにフリコんで、練習したように後ろに廻して、じっくり待って。「一気に弾く」人差し指には良い感じでテンションが掛かった感触があった。玉はセンター僅かに右側に飛行している。計測係りの人がやや下がって行くのがわかる、やったーいつもより飛んだー!!!問題は100mの線を越えたかどうかだった。レーザー測定機の数字は「101.80m」と信じられない数字だった。100m超えたことに感激した瞬間だった。結果は全体で2位でした、1位の関門の主さんが権利取得者だったので、なんと「エコパ」行きが決まってしまった。今週の参加で「18グラム」は一休みするはずだったのに、そうはいかなくなった。せっかくいただいた大きなステージを無駄にするわけにはいかない、自分なりにどこまでやれるか頑張りたいと思います。
LinkIcon第5回拙者杯キャスティング大会の詳細結果

感想

これまで、18グラムと実釣とは大きく投げ方も異なり、全く異種の世界と理解していましたが、考えを誤っていたようです。実釣での私の悪い癖、「左手の構えが低い」「振り止めが行き過ぎる」他にもありますが、18グラムにもそのまま出てしまいました。18グラムキャスティングを行うことでこれら欠点が改善され、結果、実釣での飛距離アップに繋がると良いなーと欲張った考えでいるのでした(笑)皆様もオフシーズンの運動として気軽に始めてみませんか。

あれから1週間後

11月16日
國も病にかかったようです、シーラカンス御大、投乃助さん、拙者さん、と元寇道場で練習。元寇道場の距離測定と線引きを行い立派な道場へと更新しました。成長よりも、悩みと宿題のほうが増えていっております(汗)

そしてその後

その後も、久留米道場へ参加したり、黄色い竿にしてみたり、飛距離に悩んだり・・・・エコパまで、続きます。