2008シマノJC投げ九州大会
- 日時:2008年7月6日(日)
- 場所:福岡県新松原海岸
- 主催:株式会社 シマノ
- 成績:優勝
大会の模様
昨年の2007年シマノジャパンカップ九州大会でセミファイナルの切符を取れなかったことを思い出す。「なぜおいらだけキスが釣れないのか??ポイントは間違っていないのに・・・何故だ!!」
2007シマノJC九州大会の二回戦では隣に見学人さん・パーマン2号さんの間に挟まれるかたちで陣取っていた、見学人さんは見事優勝、パーマン2号さんもセミゲットとなったのに、間に挟まれた私は散々な結果となり悔しい思いをした。その後、試合を振り返っても、これといった敗因がわからないままだった、「餌が悪かった」とか初心者が言うようなセリフで自分を納得させていた、あ~情け無い。今年のシマノジャパンカップの参戦予定は九州大会だけのエントリーなので、今回の一発勝負!!気合いれて参戦と行きましょう。
えっJELLYが欠席だ~っ!!大会前日夜にメールが入った、嗚呼残念!相棒JELLYは、仕事の都合で、急遽、東京に行くようになったのだ・・・もともと、試合出発の直前まで仕事をこなしてからの参戦スケジュールだった何とか二人で参戦し、そして二人でセミ行き切符GETを企んでいたのだが、仕方ないこと。一番悔しいのは本人JELLYに決まっている、おいらが嘆いてはいけないのだ。
「JELLYの分まで頑張るバイ!」と返信した。
家を出たのは3時30分前、パーマン2号さんの車がお迎え、むらさきさんとホテルマンさんと4名同乗。ここに百道浜組合員が集結し、作戦会議をやりながらの楽しい道中だった。会場に着くと、一週間前もそうだったが、駐車場の半分以上が水溜りの池のようになっていた。受付1時間前に到着したおかげで、我らの駐車場所はスムーズにキープできた、後から来る人達は駐車場所に困っているようだった。そういえばいつもより他県ナンバーが多いような気がする、各地のトーナメンターがこの九州大会でセミ切符を狙いに来ているようだ。今回はいつもよりレベルの高い大会になりそうな・・・2回戦へ進出する約30名に入るのも油断ならないと予測。
空が明るくなってきたところで、準備に取り掛かかる、今回私の餌は、岩デコ1種類だけ準備した。チロリは持ってきていない。いつもの釣具屋に餌を買いに行くと、そこにはぶっといサイズのふにゃふにゃのチロリしか残っていなかったので諦めることにしたのだった。タックル一式をチェックして準備OK!受付に並んだ。今日の運試しのゼッケン番号はなんと「42」、周りの複数の人から「シニ番」といわれ、不吉な予感・・・・比較的若番でありながらも喜べない数字。いつもより注意してやりなさいということかな。
スタートまでの時間は、本日の作戦というか、何処に入るかなど頭の中でシンキングタイム・・・・今回は十分な下見をしているわけでもないし、本命ポイントがあるわけでもないので、周りの様子を見つつポイント選択をすることにした。
1回戦に選んだポイントは、本部から約30分程度歩いた場所、一番端の旗まではあと10分といった所。本部から30分くらい歩く離れた場所のため、ここまでやってくる選手も減る、その後の場所移動には困らないと考えた。しかしながら、検量のための帰着時間を考えると、本部まで余裕を見約40分程度のロスが発生する。本部近くの選手とは約4投分の釣果を損することとなるわけだ、今回のように、ピンキスが主体でポイントに関係なく平均して釣れているような場合はリスキーな選択だったとも考えられる。
まず1投目は大き目の餌に遠投、良型狙いの作戦。6号鈎5本鈎の仕掛けに大きめの餌を付けて國オリジナル天秤(拙者のこだわりスリム系スペシャル天秤と同形状)に30号錘をセットし遠投する。ピンキス主体との情報だったが、最初は大型狙いを試みる。1投目、2投目と遠投で掛かってくる魚はピンキスばかりだった。3投目からは仕掛けを秋田狐4号10本鈎に交換し30号錘を取り外し、拙者のデルナーウッドシンカーM型30号に交換した。
小型キスに焦点を絞り、感度重視の錘に取り替えた。ウッドシンカーは小型キスのアタリが良く取れ、小型キスを見つけ出すのに非常に有効である。ところが、作戦はそうだったのだが、キスは2点~3点掛けしか付いてこない。周囲の選手達も2~3点掛け程度で、ぞろぞろ連でかかるといった様子ではない。そのうち、でかいアタリと共にマゴチが掛かったが足元でバイバイその次は良型の甲イカが来た、これは運良くGETできた。魚ではないので、大型でも他魚の部に該当しないが、晩のおかずには歓迎だ。甲イカのスミは大量に蓄えており、クーラーの中が真っ黒になるわ、スミの後処理が大変だった。(汗)
しかし、外道と遊んだおかげで、それ以降素バリを引いてしまうことに・・・散ったようだ。即、この場所を捨てて、東側の本部から遠くなる方向に移動することにした。移動途中、選手たちの様子を探るが、みんなピンキスに苦戦しているようだった。隙間を見て2投づつ様子を見ながら小移動を繰り返した、とうとう一番端っこまでたどり着いてしまった。一番端には関門の主さんが陣取っておられた、その一番端から2番目に入り、1回戦の最後の場所とした。最後の場所でも、数は他の場所と変わらないが、やや大きいかなというサイズが混ざった。レベルの高い思われる1回戦を抜けることが出来るか不安だが、ひたすらピン拾いに徹した。1回戦終了40分前に撤収し、本部へと長い帰路を辿る。梅雨明けとなったこの日は真夏のように、うだる暑さで選手を苦しめた。
長い帰路の途中、クーラーを置いて水分補給を取る、日ごろの運動不足が祟ったか、右足がつり始めた!本部が見えて来たところで、痛いっ、何だ、右足のスネ側が完全につった!!どうやってコレを治してよいかわからず、痙攣したまま金ちゃん歩きみたいにして戻った(汗)1回戦の重量は「414グラム」4位だった。晩のおかずの甲イカも保管用クーラーに入れてもらった。
2回戦の作戦を考える。足の疲労を考えると、一番遠い最端目掛けて競争する勇気も無いし、たどり着いたところで足の痙攣が再発するだろうから、遠投が出来る状態ではなかろうと予測した。では、逆に一番近い本部下はどうだろうか、1回戦の釣果は良くなかったようだ。さらに、ジェットスキー5~6台が本部でうろちょろしている、選択からはずすのが妥当であろう。最終的に、2回戦は本部下から少し歩いた所にクーラーを置いた。この場所からは、本部下の様子が何とか見える距離だ。後ろから来る選手達は、私を横目に一目散と東へ向かっていった。やっぱり東側の奥が良いのかなーと、迷う反面小型ピンの釣りだから、何処も変わらないかなという読みと、本部下を捨て切れていなかったというのが、この場所選択の理由だった。
2回戦も1回戦同様、始めは良型狙いで6号5本鈎、國オリジナル天秤(拙者のこだわりスリム系スペシャル天秤と同形状)にトップガン30号をセット、籠定細糸スプールによつあみPE06号を装着し、さらなる遠投専用にはADT1.5度スプールに04号を巻いた予備スプールをクーラーサイドボックスに準備しておいた。まず1投目、遠投してみる、着水してすぐに小さいアタリがあった、そのままゆっくりと探るが大きなあたりは無し。あがって来たのはピンキスの4点掛けだった。この1投目で大型はあきらめ、小型拾いに集中することに作戦変更した。即座に、4号10本鈎仕掛けに交換、天秤は「拙者のあたり重視L型天秤+デルナーウッドシンカーM型」と交換した。「拙者のあたり重視L型天秤」は腕が長いため、10本鈎の長い仕掛けによるトラブルが避けられるから使用している。さらに、ウッドシンカーによるサビキ時のノイズ感を少なくし、ピンキスのアタリを的確に捉えるようにした。
小型キスの多点釣に切り替えたが、連掛けが続かない、2点掛け程度でなかなかペースを掴めなかった。ポイント選択を誤ったようだ・・・・皆に出遅れていると悟った。30分以上経過したところで、移動を判断するが、ここでどっちに向かうか!?勝負の選択である。例えば、皆が行った方へ向かったとして、皆と同様釣れたとしても追いつき追い越せる自信がないここは、本部下に移動し一か八か勝負することにする。本部下目指して移動中に、連で上げているキャスターを発見!ラッキー!良いかも・・・本部下の端から3番目にクーラーを置いた、私の横にはT中君がいた、彼も移動して来たばかりの様子だった。私にとってはT中君の横は運の良い巡り合わせである、ダイワバトルカップ全国大会を思い出したのだった。
移動してからは小型だが4点~6点とこれまでより調子良く掛かった来た。ペースをつかみ、調子が上がって来たところだった。目の前をジェットスキーがみぎひだりと騒ぎ始める最悪の状況に!!3色付近をのろのろ運転で2艘通過したあとは・・・・キスは散ってしまったようで、素バリ状態になった。隣様も素バリを引いたのが見えたので、近投を諦めて10本鈎仕掛けのまま遠投してみた。6色半付近で仕掛けを安定させて置き竿風に様子見していたら、大きくひったくるアタリ!!25センチクラスのあたりだった。ヤバイ!!小針を使っている・・・ばらしを恐れ連掛けを狙うことはやめだ。大型サイズが鈎掛かりしているか確かめるために、ゆっくりあおってみると、ギュイーンと引っ張っていかれた。ずっしり重い感触を感じながら巻き上げる、期待!!しかし、これはキスではないかもと不安!!波口からキラキラとした大きな行列が見えた!!25センチ~18センチクラスの5匹含む6点掛け!!
ここからの作戦は当然、遠投に切り替える。準備した中で一番大きい鈎6号の4本鈎に仕掛けを交換し、トップガン30号を付けて投げる。準備あれば8号9号クラスを選択したいところだった、大鈎仕掛けの準備不足に反省させられた。残り1時間は遠投で大型を狙う作戦だったが、その後が続かなかった。さっきのは一瞬の衝突事故だったのだろうか?大型は来なかったが遠投を繰り返した、ピンの10匹より大型の1匹に期待した。ラスト2投目の遠投置き竿に18センチクラスの2連を追加して、試合終了となった。
検量の結果は「565グラム」シマノジャパンカップ九州予選で初めての表彰台に立つことが出来た。今回のラッキーは・・・・偶然の遠投に良型の連掛けが出来たこと。本部下のポイントにこだわったこと。大型の甲イカが釣れたこと。反省点は・・・運動不足と水分摂取不足の両方で足が痙攣したこと。大型鈎の仕掛け準備をしていなかったこと。力んだ投げ方になり飛距離が出ないこと。
結果は、1位國、2位チロリ餡さん、3位I野さん上位7名までがセミの切符をゲットした。セミファイナルは2009年6月開催予定。