拙者のこだわり クーラーサイドボックス ステンレス製

直線的でシンプルな形と金属の質感が良いと人気のステンレス製のサイドボックスが、新製品シマノフィクセル90に合わせ、ステンレスサイドボックスも専用タイプが作られました。今回のサイドボックスは、取り付け部分の仕様変更だけにとどまらず、旧型サイドボックス使用実績から生まれた改善点が至る箇所に盛り込まれているようです、これら新設計の部分が満足するものなのかどうか、ユーザーの立場で検証しました。
テストに使ったのは、シマノフィクセル90用 MサイズSOS-Mヘアライン仕上げです。新しく加わったヘアライン仕上げは、ステンレス表面につや消し風処理がされています。

クーラーへの取り付けは、差込式の引っ掛け金具を使って上下2箇所で固定するように設計されています。クーラーのベルト通し部分にわずかに出来る隙間を利用して、ぴったりと差し込めるように設計されています。ステンレスインテリヤ工房藤本製作所さんの加工技術とアイデアがにじみ出ているように感じました。

取り付け方法

脱着が差込式なので非常に簡単です。シマノ純正サイドボックスは脱着する際に、中のものを取り出して、ボックスの中にあるネジ2箇所を緩めてから脱着する面倒な作業が必要でした。私は毎回釣行後にクーラーを水洗いしたり、サイドボックスを部屋に持ち込んで整理したりするので、サイドボックスの脱着が簡単に素早く出来ることは必須でしたので、今回の脱着方式に満足してしてます。

脱着しやすいということは不意に外れやすいのではという不安がありましたので、この点についても注意して観察しました。引っ掛け金具がぴったり設計されていますので、ズレやガタはありません、これまで実釣での使用のほか、トーナメントで走ったり、3キロの距離を担いで歩いたり、狭い空間の車内から出し入れしたり、2ヶ月間10回程度の使用において、不意にサイドボックスが外れるようなことは無く安心して使用できました。

容量

クーラーとのバランスを考えてスリムなサイズとなったことから、形は良くなりましたが、これまで使用しているものが入るのか?容量不足とならないか?チェックしました。これまで私がメインに使用していたサイドボックスはシマノ投げ名人のサイドボックスです。この中に入っているタックル全てが引越しできれば問題無しです。

ステンレスサイドボックスにタックルを入れると、金属との干渉でカラカラ・コロコロ音がしそうなので、引越しするその前に、ボックスの内側にプラスチックダンボールで内張りを行いました。直線構造なので、寸法に合わせてプラスチックダンボールを真っ直ぐに切って内張りすれば隙間無く綺麗にはまります。プラスチックダンボールなので軽い素材ですし、防音、防キズが期待できます。引越しの準備が出来たところで、タックルを全部出して引越しです。タックルの内容は写真を参考にしてください。

まずADTのスプールケースが2個、その上に中箱にいれた仕掛け巻きと小物、石粉ボトル、日焼け止め、ライン用スプレーを入れ、最後に、綿棒ケースに入れた仕掛け巻きセットを入れて、引越し完了です。予想外にすべのタックルが収まってしまいました。このケースにぴったりサイズは中箱以外に、ADTスプールケースや綿棒のケースを利用した仕掛け巻き入れもぴったりサイズということを発見できました。ぴったり入ると嬉しくなりますね。


今回いろんな物がぴったり納まるのは、ボックスの扉の開き止めが外側で止まる構造になり、ボックス内側に無駄な突起物がなくなったため、容量全てを有効に使用できることがひとつの要因でしょう。

お手入れ

手入れは、毎回の釣行ごとに水をかけて洗っています、水の浸入を防ぐ構造になっていますので、じゃぶじゃぶシャワーしていますがノートラブルです。頑固な汚れには、台所にあるものが流用できますが、一番のお勧めは、拙者のこだわり石粉をかけて、水を含んだスポンジで優しく撫でるだけで綺麗に落ちます。それでも落ちない場合の最終手段は石綿たわしで優しく擦ると綺麗に取れるます。しかし、強くゴシゴシやりすぎると小傷の原因になりますので注意してください。仕上げに、カーワックスを塗っています、汚れが落ちやすいのが効果として現れます。もちろんボナンザ等でお手入れしても効果はあります。ワックス系でコーティングすると、両面テープやステッカーが付着しにくくなりますので、ステッカーなどを貼った後、コーティングした方が良いでしょう。

コーナーガード

ステンレスボックスの四角く角ばった形は私の好みなのですが、この角ばった形状は金属製の突起物でもあるため、ぶつかったりすると思わぬトラブルを起こす可能性があると気づきました。例えば、車や玄関のドアにぶつけたりすると、大きな傷が付きそうです。そこで、早速ホームセンターで、コーナーガードを入手しそれぞれの角に取り付けてみました。しかし、その取り付けは両面テープで行うものでしたので、最初の釣行であっさり外れてしまいました。本体から両面テープを取り外して、透明のボンドで取り付けてみました。今のところ外れることなく使用できてます。

見た目は大げさでやや不恰好ですが、これに変わるコーナーガードを見つけるまでは安全優先でこのまま使用してみます。何処かにぶつけて傷付けてしまうトラブルのおかげで、楽しい釣が台無しになることは避けたいですからね!

その他

上蓋内側の空間ですが、このスペースの上手い使い方を模索しています。マジックテープを貼ってみたり、マグネットを貼ってみたり、磁石がくっ付くようになるスチール板を貼って見たりいろいろやっていま~す。

総評

クーラー本体とのデザインバランス、重量バランス共に、純正のサイドボックスよりも良い物を感じました。またオプションの「スプール装着用ボルト付け加工」や「4本用、6本用軽量タイプてんびんホルダー加工」も機能性に優れており収納に便利です。