越冬ギス釣り
冬の間、砂浜に居たキスは入り江や湾内の深場に移動して、静かに冬を越します。越冬ギスは活性が極端に悪く、なかなかエサを食べません。アタリが有っても鈎掛かりしなかったり、引いてくる途中で鈎から外れてしまうのは、エサをしっかり咥えていない為です。よって釣り方は尺ギス釣りとよく似た釣り方になります。特に深い入り江になっているような場所は、1年中居ついているキスがいますので、冬でも尺ギスが期待できます。もちろん、固定天秤での引き釣りでも釣れますが、置き竿釣りの方が釣果は望めるでしょう。
冬の釣りは、天気が変わりやすく、急に雪が降ってきたりします。十分な防寒防水ウェアが必要です。
時期の項目でも書きましたが、越冬ギスは脂が乗って1年中で一番美味しいキスです。てんぷら、フライにするとホクホクととっても身が厚く、最高の味です。
越冬ギス釣りの極意
- キスが居そうなポイント(入り江や藻場)をじっくり攻めること。
- 根掛かりが多いので天秤と仕掛けは多めに準備すること。
- 柔らかめの竿とナイロンラインで違和感なくエサを吸い込ませること。
- 遊動仕掛けでリールはドラグフリーにして、道糸をピンと張らずに緩めて置き竿で待つこと。
- 置きっ放しにせず、10分に1回程度しゃくり、リールを巻くこと。これでアタルことが良くあります。
- 大物外道が多かったり、藻や根が多かったりするので、比較的大きな仕掛けと大き目の鈎にすること。
- 鈎数は2本~4本程度にすること。
- エサは石ゴカイ(岩デコ)の1匹掛けが有効。
- アタリが有っても直ぐに合わせず、2回目のアタリで、竿を手にしてリールを巻き、キスの手ごたえがあったら、ゆっくりと合わせを入れること。大合わせは禁物。すっぽ抜けることがあります。リールを鳴らして走ることはめったに有りません。
- 藻や根に入られないために、一気に巻き取ること。
拙者のお勧めの越冬ギス釣り仕様
基本的には尺ギス釣りとほぼ同じです。エサは石ゴカイが良いでしょう。
竿 | リール | 釣り方 | 道糸 力糸 |
天秤 | 仕掛け | モトス | ハリス | 鈎 | 鈎数 | エサ |
柔らかめの 振出竿 (20~30号) |
ドラグ付 | 置き竿 (3本位) |
ナイロン | 遊動 天秤 |
遊動 仕掛け |
2~3 号 ハリス 間隔 40cm |
1.5~2 号 長さ 5cm |
丸セイゴ 10~12号 ビッグサーフ |
2本~3本 程度 |
石ゴカイ |