時期

キスは夏の魚と思われがちですが、キスを追って釣り場を変えれば一年中釣ることができます。もちろん、拙者も年中キス釣りしています。みんなの投げ釣り日記を見ると、いつどこでキスが釣れたか良くわかります。全国のキス釣り全般に言えるかどうか分かりませんが、以下に北部九州でのキス釣り1年間を説明します。

一般的に、12月から2月の寒い時期は砂浜には居ず、水深10m以上ある入り江や湾内であまり動き回らずに、餌もあまり食べずに、小さな群れで潜んでいます。よって、置き竿での釣りが主流になります。この時期のキスは越冬ギスと言って、一般的に大型のキスが多く見られます。水温が低いので体内に脂肪を蓄えており、天婦羅、フライ、刺身と何を作るにしても1年中で一番美味しい時期です。一度この味を覚えると、越冬ギス釣りの虜になってしまいます。比較的、冬でも水温が高く、水深があり、近くに地磯や藻場がある砂浜では年間を通してキスが釣れます。大分県南部、宮崎県北部はその典型です。

3月になり比較的水温が高くなりはじめると、徐々に砂浜に移動してきます。北部九州では唐津西方の砂浜からキス釣りシーズンが到来します。ただし、まだまだ沖の方に居るため、6色以上の遠投が必要です。4月、5月と日を重ねるごとに東方の砂浜にも姿を現すようになり、沖合いに居たキスも徐々に3色位の近場に移動してきます。

6月に入ると待ちに待った尺ギス釣りの季節到来です。この時期のキスはオスは白子を、メスは卵をおなかの中に入れており、産卵に備えて、餌の食いが活発になります。砂浜での引き釣り、入り江での置き竿釣りどちらも尺ギスが期待できます。砂浜での引き釣りでは、大キスも混じって連掛けで釣ることができます。5本鈎で5連パーフェクトと言うこともしばしばあります。また、幻のアオギスもこの時期に活発に活動します。

7月に入るとどこの砂浜でもキスを釣ることができます。2色程度で大爆釣することもしばしばあります。波打ち際をキスが群れで泳いでいるのを目にすることもあるでしょう。キスの群れも大きいので、鈎数を多くして、10本鈎にトライしてみるのもおもしろいでしょう。

8月も7月同様に大爆釣することが多いですが、台風の影響で海が荒れたり、海底が急に変わったりして、釣果が安定しないことがしばしばあります。7月8月ともに6月に比較して多少サイズが小さくなります。


9月に入ると、落ちギスシーズン到来。徐々に型が大きくなり、引き釣りでの尺ギスも期待できます。キス釣り1年生の頃の拙者はこの時期に砂浜で1日に尺ギス2本ゲットしました。餌の食いも夏場に比較して活発になり、アタリもビンビンになってきます。連掛けも期待できます。

10月も引き続き落ちギスシーズンで、大爆釣が期待できます。しかし、徐々に西の方の砂浜では釣れなくなってしまいます。気温は徐々に下がっていますが、釣り上げたキスの体はまだ温かく、まだまだキス釣りシーズンが終わらないことが分かります。

11月になると、徐々にキスの群れも少なくなってきます。また、型も小さくなってきます。しかし場所を選べば、まだまだ釣果が期待できるところはあります。また、6月に引き続きこの時期に、幻のアオギスも活発に活動します。

12月に入ると砂浜での引き釣りでキスが釣れることはほとんどなくなります。水深10m以上ある入り江や湾内で置き竿で狙うことになります。
釣果 サイズ ポイント
1月
砂浜以外
2月
砂浜以外
3月
砂浜以外
4月 砂浜、砂浜以外
5月 砂浜、砂浜以外
6月 砂浜、砂浜以外
7月 砂浜
8月 砂浜
9月 砂浜
10月 砂浜
11月 砂浜
12月 砂浜以外