仕掛け&鈎

仕掛け

キス釣りの楽しみは、自分で仕掛けを作る事から始まりますが、作りたくても作り方が分からない方、作るのがめんどくさい方、作る時間が無い方の為に多種多様なキス釣り市販仕掛けが売られています。値段もピンキリです。高い仕掛けの方が釣果が良いという事は一概に言えませんが、高い仕掛けの方が間違いなく、良いハリスと鈎を使っています。

特に拙者の投げ釣り競技モデル50本仕掛はお勧めです。チモト夜光塗り、夜光ラメ糸付き、金ビーズ付き、パール付きなどアピール抜群で釣果アップ間違い無しです。これを使用する際には天秤の腕にスナップ付きサルカン、砂ズリを付け、この仕掛けを電車結びで繋げるのが一般的です。

釣具店で一番良く目にするのは、スナップ付きサルカンと砂ズリまですべてセットになった右の写真のようなタイプです。選ぶ際のポイントは、できるだけ手作り仕掛けに近い物を選ぶ事です。一般的に7号以上の品揃えが豊富ですが、できればより小さな鈎で作られた仕掛けがベストです。大きな鈎で作られた仕掛けはハリスも太く、食いが悪くなります。また、できれば、1種類の仕掛けだけ買うのではなく、鈎形状が異なる物や異なる号数の鈎が付いた物を複数買った方が良いでしょう。食いが悪かったり、鈎掛かりが悪い場合に、仕掛けを変える事で良くなる場合があります。釣果は仕掛けの善し悪しで決まります。

<拙者のコダワリ>
拙者の投げ釣り競技モデル50本仕掛3号~5号を主に使ってます。

砂ズリ

天秤とモトスを繋ぐ部分です。3本よりにしたり、砂ズリを別に付けずに、モトス部分をそのまま延長させて砂ズリの役目も兼ねる場合もありますが、ここではモトスと砂ズリを分ける一般的な場合を説明します。
砂ズリの太さはモトスと同じ号数から2倍程度。長さは50cm~2m。仕掛け全体がうまく汐に馴染んでキスにアピールできるよう、仕掛け全体のバランスが肝心です。キスの活性が低く食いが悪い時は思い切って、細めで長めの砂ズリに変えてみると良いかも知れません。遠投重視の場合は、50cm以下にする場合もあります。

素材はホンテロンとフロロカーボンがあります。
名称 メーカー 直進性 堅さ 伸び 浮力
フロロカーボン 各社 高い 堅い 伸びにくい 高い
ホンテロン (エステル系) ゴーセン 低い 柔らかい 伸びやすい 低い

ホンテロンは堅く、直進性がありクセが付きにくく、遠投時の仕掛け絡み防止には有効です。フロロカーボンは比較的柔らかく伸びも有り、汐に良く馴染みます。
モトスと天秤側にはインターロック付きローリングスイベルを結束し、モトスとの結束は電車結びで繋いだり、サルカンで繋いだり、自動ハリス止めで繋いだりします。

<拙者のコダワリ>
絡み激減!!拙者砂ズリ+サーフキーパー+海藻ハリスの2.5号を連結してます。トータルの長さは、鈎数が少ないときで120cm~150cm。鈎数が多いときで80cm~100cm。


絡み激減!!拙者砂ズリ      サーフキーパー     海藻ハリス

モトス

モトスは、遠投した際に絡みにくい事、汐に馴染みやすい事、クセが付きにくい事が要求されます。素材は砂ズリと同様にホンテロンとフロロカーボンがあります。鈎数が多くなると、仕掛けが絡みやすくなるので、素材選択は重要です。太さは波の状況やキスの状況を考慮して3号~1号を使用します。波が高く海の中の潮の動きも早い場合や、ゴミや海藻が多い場合は太めにして、仕掛け絡みを極力少なくします。キスの活性が低く食いが悪い場合は、細いモトスの方が有効です。

ホンテロンは堅く、直進性がありクセが付きにくく、遠投時の仕掛け絡み防止には有効です。フロロカーボンは比較的柔らかく伸びも有り、汐に良く馴染みます。
モトスと天秤側にはインターロック付きローリングスイベルを結束し、モトスとの結束は電車結びで繋いだり、サルカンで繋いだり、自動ハリス止めで繋いだりします。

<拙者のコダワリ>
ハリスの太さの2倍を目安にフロロカーボンの1.5号~2号を使っています。

枝ハリス

枝ハリスもモトス同様に、遠投した際に絡みにくい事、汐に馴染みやすい事、クセが付きにくい事が要求されます。素材は砂ズリと同様にホンテロンとフロロカーボンがあります。太さは鈎の大きさとキスの状況を考慮して0.8号~1.5号を使用します。ただし、小さな鈎に太いハリスの組み合わせはNGです。キスの活性が低く食いが悪い場合は、細いハリスの方が有効です。

ハリス長さ(モトスから鈎までの長さ)は鈎の大きさや好みによりますが2.5cm~5cm程度とします。モトスとハリスの結び方は色々ありますが、漁師結び が簡単です。枝ハリスの間隔は対象とするキスの大きさや好みによりますが、20cm~35cm程度とします。キスの活性が悪い場合は、さらに広めにして3本鈎程度で攻めてみるのも手です。

<拙者のコダワリ>
5号以下の鈎には0.8号、それ以上の鈎には1号、素材はホンテロンを使っています。長さは3cm、間隔は27cmを基本としています。

枝ハリスもモトス同様に、遠投した際に絡みにくい事、汐に馴染みやすい事、クセが付きにくい事が要求されます。素材は砂ズリと同様にホンテロンとフロロカーボンがあります。太さは鈎の大きさとキスの状況を考慮して0.8号~1.5号を使用します。ただし、小さな鈎に太いハリスの組み合わせはNGです。キスの活性が低く食いが悪い場合は、細いハリスの方が有効です。

鈎の選択は、釣果を左右するもっとも重要なポイントです。それだけに、多種多様な鈎が各メーカーから発売されており、もっとも迷う部分です。大きく分けると袖系と狐系があり、鈎先にヒネリがあるか無いか、鈎先の向きが外向きか内向きか、軸が長いか短いかなど、それぞれの鈎に特徴があります。キスの大きさや活性、海の状況によってその時のベストな鈎が異なります。先日は全くバラシが無かった鈎を使っても、今日はバラシが多く、鈎を変えるとバラシが少なくなったと言う事は良くあります。それゆえ釣行には数種類の鈎で作った仕掛けを用意した方が無難です。

鈎の大きさの選択も重要です。活性が低い時は小さめの鈎が有効です。また、対象とするキスが大きい場合は鈎も大きめを使った方が有効です。鈎数は3本から最大10本が一般的です。春先のキスが少ない時期は3本鈎、最盛期は5本鈎を基本として、キスの活性に応じて鈎数を増やした方が良いでしょう。

<拙者のコダワリ>
がまかつF1キス、シロギスファイン、ササメアスリートキス、キステックの3号~5号を使っています。釣行時には常に4種類程度用意して、食いが悪い時、ノリが悪い時、バラシが多い時には試行錯誤しています。


  袖系:シロギスファイン        狐系:F1キス

仕掛け巻き

仕掛けには5本鈎仕掛けや8本鈎仕掛けなど鈎数が決まった仕掛けと等間隔で枝ハリスを繋ぐ無限仕掛けがあります。どちらも仕掛け巻きに仕掛けをセットしますが、無限仕掛けの方が手間はかかりません。1個630円と安く、薄く、軽い、拙者仕掛巻き競技モデル Ver.2がお勧めです。

<拙者のコダワリ>
拙者オリジナル50連結仕掛けを、この仕掛け巻きに巻いて使ってます。こうすることにより、釣り場で簡単に仕掛けを取り出すことが可能です。