タックル
ロッド
並継竿の長さ405がお勧めです。個人の身長や手の長さに左右されると思いますが、405の方が425よりも軽く、コンパクトにシャープに振れます。20cm長い方が理論的には遠投性能が良いのですが、理想的なキャスティングは比較的難しく、結果的に405の方が無難だと思います。
錘負荷は標準的には30号(シマノではCX)で、遠投性能重視するならば33号、逆に遠投性能よりも食い込みや繊細なアタリを楽しむならば25号や27号が良いでしょう。メーカー各社から数々の竿がピンからキリまで発売されています。一般的には同じ号数の場合、高価な竿ほど胴が堅く、遠投性能が優れています。
逆に胴が堅いために、曲がりにくく使いづらいという事もありますが、使い慣れて、その竿のポテンシャルを引き出す事ができるようになれば、きっと満足できるようになるかと思います。そうなったら、もっと高価な竿がきっと欲しくなりますよ。
<拙者のコダワリ>
シマノキススペシャルは異次元の感覚です。安価な竿を何本も持つよりは、思い切ってこれ1本に絞り使いこなすという考え方もアリだと思います。
リール
ノンドラグタイプがお勧めです。これも竿と同じく、メーカー各社から数々のリールがピンからキリまで発売されています。一般的には高価なリールほど、ベアリングの数が多く、滑らかに回転します。また高価なほど軽量化されているので、長時間のキス釣りでも腕が疲れる事が少なくなります。それに軽いほどシャープな振りが可能です。
スプールの糸巻き量が選択できるようなリールは極細タイプが断然お勧めです。通常極細タイプは0.8号200m巻き(8色)と表示されていますが、225m(9色)程度は巻く事ができます。標準タイプは1号以上の道糸を巻く事ができますが、0.8号以下の道糸を巻くとスプールエッジが高いために、キャスティング時に道糸がスプールエッジに必要以上に当たり、これが抵抗となり確実に飛距離が落ちます。
スプールテーパー角度も遠投性能と大きな関係にあります。テーパーが大きい方が遠投性能が良くなるのは、前述と同様に糸の放出抵抗が少なくなる為です。しかしながら一般的にテーパーが大きい方がバックラッシュなどのトラブルが発生しやすくなります。
ダイワは「スムーズな糸の放出と糸の食い込みを防ぐクロスラップ」、シマノは「等速スローオシュレート機構」と全く思想が異なります。どちらが良いかは好みの問題です。
<拙者のコダワリ>
遠投性能ならダイワZ45、滑らかで気持ちよくリールを巻き上げるならシマノキススペコンペどちらもグッドです。
道糸
素材 | 伸び | 比重 | 価格 | アタリ感度 | 遠投性 | 耐久性 | 号数 |
PE |
少ない | 軽い | 高価 | ◎ | △ | ◎ | 0.4~1.5号 |
フロロカーボン | やや多い | 重い | やや高価 | ○ | ○ | ○ | 1~2号 |
ナイロン | 多い | やや重い | 安価 | △ | ◎ | △ | 1~2号 |
キスのアタリが鮮明に分かり、より細い道糸を使い超遠投が可能なPEを使う場合がほとんどです。また、圧倒的に耐久性に優れており、高価だけれど何回も使えるので、経済的です。反面、風の影響を受けやすいという欠点があります。フロロカーボンやナイロンは風の影響が少なく、特にナイロンは遠投性能に優れており、トーナメントなどでのココ一発の大遠投には威力を発揮します。
PEは比重が軽いので、浮きやすく、ゴミや漂流物が道糸に絡まるトラブルが発生する場合があります。逆にフロロカーボンは比重が重いので、沈みやすく、そのようなトラブルは少なくなります。
力糸
素材 | 伸び | 比重 | 価格 | アタリ感度 | 遠投性 | 耐久性 | 号数 |
PE |
少ない | 軽い | 高価 | ◎ | △ | ◎ | 0.8-6号 |
ナイロン | 多い | やや重い | 安価 | △ | ◎ | △ | 2~12号 |
道糸と同様に、キスのアタリが鮮明に分かり、より細い力糸を使い超遠投が可能なPEを使う場合がほとんどです。
力糸はキャスティング時に指に直接負荷が掛かる部分であり、PEは伸びがほとんど無い分、ダイレクトに竿の曲げ加重が指に伝わります。ナイロンは力糸自体が伸びるので、比較的ゆっくりと竿の曲げ加重が指に伝わります。その為、キャスティングフィーリングは全く異なります。