尺ギス釣り
時期の項目で説明したように、尺ギスは砂浜でも砂浜以外でも釣れますが、圧倒的に砂浜以外で釣れることがほとんどです。砂浜での尺ギスは狙って釣れるものではありません。アタリ&取り込みの項目の中の大キスを釣るときのコツを読んでください。ここでは狙って釣る、砂浜以外での尺ギスの釣り方を説明します。砂浜での引き釣りとは大きく異なります。
尺ギス釣りの極意
- 大ギスが居そうなポイント(入り江や藻場)をじっくり攻めること。
- 根掛かりが多いので天秤と仕掛けは多めに準備すること。
- 柔らかめの竿とナイロンラインで違和感なくエサを吸い込ませること。
- 警戒心が強いので15号程度の軽い錘で着水音を極力小さくし、狙うポイントよりも半色以上遠くに投げること。
- 遊動仕掛けでリールはドラグフリーにして、道糸をピンと張らずに緩めて置き竿で待つこと。
- 置きっ放しにせず、10分に1回程度しゃくり、リールを巻くこと。これでアタルことが良くあります。
- 尺ギスポイントは大物外道が多かったり、藻や根が多かったりするので、大仕掛けと大き目の鈎にすること。
- 1匹を狙うので鈎数は2本程度にすること。
- 昼間よりも夕方から朝方にかけての時間帯が有望なので、エサはチロリや本ムシが有効。
- エサは鈎のチモトが十分隠れるほど大きく付ける事。
- 前アタリが有ったら、道糸を緩め食い込みを良くし、本アタリでリールが鳴りキスが走り始めたら、さらに道糸を送ってやること。走りが止まったら、竿を手にしてリールを巻き、キスの手ごたえがあったら、ゆっくりと合わせを入れること。大合わせは禁物。すっぽ抜けることがあります。
- 藻や根に入られないために、一気に巻き取ること。
- 釣れたら、その場で直ぐに測ること。測らずにそのままクーラーに入れたら、尺ギスが寸足らずということに。大会などで、後から検量が有る場合は、新聞紙に包んでからクーラーに入れるとほとんど縮みません。
拙者のお勧めの尺ギス釣り仕様
竿 | リール | 釣り方 | 道糸 力糸 |
天秤 | 仕掛け | モトス | ハリス | 鈎 | 鈎数 | エサ |
柔らかめの 振出竿 (20~30号) |
ドラグ付 | 置き竿 (3本位) |
ナイロン | 遊動 天秤 |
遊動 仕掛け |
3~5 号 ハリス 間隔 40cm |
1.5~3 号 長さ 5cm |
丸セイゴ 10~12号 ビッグサーフ |
2本 程度 |
チロリ 本ムシ |
平成18年6月18日に長崎県平戸古江湾で尺ギス(30.2cm)を釣った時の実況レポート
当日のタックルと仕掛けなどの条件は以下の通りです。左の表と若干違いますが、応用編と思ってください。
ポイントは同行者のサーフDEサーフさんが先月31.5cmを釣った場所。大きな湾(入り江)の中ほどです。ゴロタ石と砂が混じったような海岸。海底は藻と根が周りを覆っている砂地。曇り空の中、6時半から釣り始めました。
キスは18cmクラスが1時間に1匹程度、3色~3色半でアタリます。。その大きさでもドラグを鳴らして走りました。ベラの活性が高く、釣れるのはベラばかり。9時過ぎると晴れ間が広がり始め、気温がぐんぐん上昇。それにつれて、徐々にキスのアタリも増えました。
10時半頃、4色投げて、リールを巻き上げちょうど3色半で竿を置いてドラグフリーにし、さらに道糸を送ってたるませ、腰を下ろした瞬間、ジャーっとすごい勢いでドラグが鳴った。飛び上がって、すかさず道糸を送り十分にたるませると、またしてもジャーっと走る。さらに道糸を送ってやると、ようやくおとなしくなった。10秒程度待って、竿を手にしドラグを締めリールをゆっくりと巻き、キスの手ごたえを感じたところで、ゆっくりと合わせを入れた。大ギスの重く確かな手ごたえ。間違いなくデカイ。一気に浮かせるように巻き上げ、その後は海面に天秤が見え隠れする程度のスピードで巻き上げた。取り込みは岩などに掛からないように用心して慎重に慎重に。釣り上げたら、案の定しっかり鈎を飲み込んでました。
竿 | リール | 釣り方 | 道糸 力糸 |
天秤 | 仕掛け | 砂ズリ | モトス | 天秤から第一鈎まで | ハリス |
スピンパワー425BX-T プロサーフ425BX-T サーフリーダー 425CX-T |
パワーエアロ3台 | 置き竿 (3本位) |
PE1.5号 ナイロン力糸 |
遊動KAISO天秤15号 |
遊動 仕掛け |
クッションゴム30cm | 5号 ハリス 間隔 40cm |
120cm | 3号長さ5cm |
鈎 | 鈎数 | エサ | 外道 |
天気 | 汐 | 満潮時刻 | 干潮時刻 | 釣れた時刻 |
丸セイゴ10号 |
2本 | 岩ムシ |
ベラ クサフグ |
曇りのち晴れ |
小潮 |
12時頃 | 8時30分頃 |
10時30分頃 |
ポイントは同行者のサーフDEサーフさんが先月31.5cmを釣った場所。大きな湾(入り江)の中ほどです。ゴロタ石と砂が混じったような海岸。海底は藻と根が周りを覆っている砂地。曇り空の中、6時半から釣り始めました。
キスは18cmクラスが1時間に1匹程度、3色~3色半でアタリます。。その大きさでもドラグを鳴らして走りました。ベラの活性が高く、釣れるのはベラばかり。9時過ぎると晴れ間が広がり始め、気温がぐんぐん上昇。それにつれて、徐々にキスのアタリも増えました。

尺ギスはめったに釣れない物です。写真に撮ったり、魚拓をとったりしてから、捌きましょう。キスの姿造りにして食するのが一番です。
尺ギスデータ
「みんなの釣果記録」から昌坊さんが分析
- 寸法 年 月日 県 ポイント 潮周り
- 31.0 H16 3月13日 熊本県 牛深市茂串~砂月 小潮
- 30.0 H16 5月15日 福岡県 ざうお海岸 若潮
- 31.4 H16 6月4日 佐賀県 呼子 大潮
- 30.0 H16 6月12日 福岡県 福吉海岸 小潮
- 30.0 H16 7月11日 福岡県 弊の浜 小潮
- 31.5 H16 7月24日 長崎県 平戸 小潮
- 30.0 H16 9月19日 福岡県 鐘崎深浜 中潮
- 30.0 H16 12月16日 熊本県 宇土 中潮
- 30.5 H17 6月3日 佐賀県 呼子 若潮
- 30.0 H17 6月26日 福岡県 弊の浜 中潮
- 31.0 H17 7月17日 長崎県 福島 若潮
- 30.4 H17 10月15日 福岡県 もこみち 中潮
- 30.3 H18 5月5日 宮崎県 向ヶ浜 小潮
- 31.4 H18 5月6日 長崎県 平戸 小潮
- 31.0 H18 6月3日 福岡県 糸島 小潮
- 30.3 H18 6月11日 大分県 須美江 大潮
- 30.0 H18 6月17日 長崎県 福島 小潮
- 30.2 H18 6月18日 長崎県 平戸古江湾 小潮
- 30.4 H18 8月26日 長崎県 松浦 中潮
- 30.0 H18 10月22日 福岡県 鐘崎深浜 大潮
- 30.5 H18 11月5日 福岡県 鐘崎深浜 大潮
- 30.2 H19 2月10日 長崎県 福島 小潮