天気予報では、この日も北海道全域に大雨洪水警報。果たして竿を出すべきか、朝から迷いに迷いました。そんな中で最後に選んだのは、見学人さんが2008年9月5日にキスを釣った実績ポイント、知内町・中の川漁港右岸海岸でした。
当時の記録は、7時30分から14時30分までの釣行で、15~13cmのシロギスを5匹。すでに6年も前の話ではありましたが、それでも確かな実績がある場所なら、一縷の望みを託せるかもしれない。そう信じて、再び北の海へ向かいました。
函館からの道中は、雨が降ったり止んだりの不安定な空模様。しかし現地に着いてみると、空は曇り。海岸に立ってみると、昨日のポイントよりも雰囲気は良さそうです。近くには流れ込みもあり、いかにも魚が寄りそうな地形。ただし、前日からの雨の影響か、水はかなり濁っていました。
濁りを避けるようにして第1投。探ってみると、5色より先はかなりのかけ上がりになっています。これは期待できそう――。そんな手応えを感じながら打ち返しますが、上がってくるのは、やはりピンフグばかり。
少しでも状況を変えようと、あちこちへ移動しながら投げ続けました。雨も上がり、空模様も一時は落ち着きます。「これでキスが来てくれたら最高なんだけど……」そんな思いで、仕掛けを変え、鈎を変え、近場も遠投も丁寧に探っていきました。
けれど、返ってくる答えはどこまでも同じ。釣れるのはピンフグばかり。やがて再び雲行きが怪しくなり、空気も重くなっていきます。
全力の2時間、10投。結果は完敗。無念のノーキスでした。
たまたま時期が悪かったのか。そもそもこの海にキスは居ないのか。それとも、ただ自分の腕が足りないのか――。答えは分かりません。けれど、北海道でキスを追うということが、想像以上に厳しく、まさに辛い辛い精神修行であることだけは、身をもって思い知りました。
それでも、その一投一投に夢を託して投げ続けた時間は、決して無駄ではありません。釣れない苦しさの中にこそ、この旅ならではの重みと記憶が刻まれていく。北海道の海は、あらためてそんなことを教えてくれました。
【釣行データ】
釣行日:2014年8月5日
釣行場所:北海道知内町中の川漁港右岸海岸
釣果:キス0匹
潮:小潮 満潮10時頃
天気:曇り&雨
【今日のタックル】
ロッド:キススペ405BX+
リール:キススペコンペ
天秤:SESSYA超発泡キスHFデルナー型他いろいろ
仕掛:拙者競技モデル50本連結仕掛 ケイムララメ糸 グリーン夜光塗 byササメキステック5号他いろいろ