昨年は9月初めに北海道へ渡り、結果は無念のノーキス。今年こそは――そんな思いを胸に、旅費が最も高くなる夏休みど真ん中にもかかわらず、再び北の海へ挑みました。
日本近海の潮流をあらためて確認すると、対馬海流は松前沖を流れています。それならば可能性はあるはず。グーグルマップで海岸線を追っていくと、日本海側の松前から江差にかけて、いくつか砂浜が見つかりました。もしかすると、この海岸線のどこかにキスがいるかもしれない。しかし、そのポイントは函館から約120km。昨年訪れた知内海岸よりさらに70kmも遠い場所です。それでも今回は羽田経由で函館入り。距離の不安よりも、期待の方が大きくなっていました。
気がかりなのは天気だけ。どうか降らないでほしいと祈りながら空路を北へ向かいます。羽田に降りる前には、千葉県鴨川付近から房総半島を横断するような景色、その奥に三浦半島、さらに富士山の姿まで見渡せました。東京は快晴。しかし、北海道に到着すると状況は一変。全域に大雨洪水警報が出るほどの荒天でした。
それでも目的地である大島中学付近の浜を目指します。ところが松前温泉を過ぎたあたりから、ついに激しい雨雲へ突入。前が見えないほどの土砂降りとなり、やむなくUターンして松前温泉の浜で竿を出すことにしました。
1投目からフグが2匹。海底は砂地のようですが、藻、しかも昆布を思わせるようなものが多く、まともに引き釣りができません。2投目以降はさらに雨が強まり、掛かるのはフグばかり。場所を変えながら藻の少ない場所を探っていくと、5投目にようやく「これだ」と思える鋭いアタリ。キスに違いないと慎重に待ち、しっかりフッキングしたその瞬間、まさかの藻への根掛かり。嫌な予感は的中し、ついには力糸ごとロスト。あまりにも痛い一発でした。
土砂降りはさらに激しさを増し、ここで藻と格闘するより別の場所を探す方が得策と判断。函館方面へ戻りながら福島の浜も確認しました。雰囲気は良さそうなのに、肝心の海岸へ降りる場所が分からず断念。結局、昨年も挑んだ知内海岸へと向かいました。
小雨の中での再チャレンジ。期待を込めた1投目に掛かったのは、またしてもピンフグ。遠くに投げ釣り師の姿を見つけて近づくと、イカの切り身で渡りカニを狙っていました。この辺りでキスが釣れているかを尋ねると、「春か秋の方が釣れるよ」とのこと。なるほどと思う一方で、本当にそうなのかという思いも残ります。結局5投しても結果はピンフグのみ。こうして今年の再挑戦も、日没とともに幕を閉じました。
釣りを終えたあと、函館山へ車で登ってみました。22時以降は自家用車でも上がれるとのことで、夜の函館へ。すると幸運なことに、ほんの数分だけ雨雲が切れ、美しい夜景が姿を現しました。釣果には恵まれなかったものの、最後に待っていたこの光景が、北の旅の締めくくりとして深く心に残りました。
キスを追い続けた2度目の北海道釣行は、厳しさと悔しさ、そして旅ならではの美しさをあらためて教えてくれる一日となりました。
【釣行データ】
釣行日:2014年8月4日
釣行場所:北海道松前温泉浜、知内海岸
釣果:キス0匹
潮:小潮 干潮14時頃
天気:雨
【今日のタックル】
ロッド:キススペ405BX+
リール:キススペコンペ
天秤:SESSYA超発泡キスHFデルナー型他いろいろ
仕掛:拙者競技モデル50本連結仕掛 ケイムララメ糸 グリーン夜光塗 byササメキステック5号他いろいろ