2004九州キス釣り王座決定戦

ダイワのスーパーバトルカップを1回戦で敗退し、悔しい思いをしたので反省と対策を行った。

■10本鈎仕掛けを絡ませる事なく投げれるようになった。もちろん、なるべく多くのキスを連で釣る事。5連以上は当たり前。最大10連のパーフェクトもしばしば。
■10本鈎の餌付けスピードが速くなった。更に手返しよくする為にクーラーの竿立ての一番高い位置に餌箱を取り付けた。ホントはもっと高くしたい。
■釣り始める時は必ず、時計のストップウオッチをスタートさせ、経過時間を常に意識し集中力を高めるようにした。
■仕掛けが複雑に絡んだ場合、ほどこうとせず、もったいないと思わずに切って捨てる癖を付けた。
■砂浜を長時間歩く事を考慮して、背負子を買った。
■何回か下見に行き、キスの状況を把握した。宮地浜事前釣行3回。9月11日、9月18日、10月31日

1週間前の10月31日、宮地浜へ下見に行く途中、イーストさんから連絡があり、現地で合流する事になった。現地に到着したら、どこからともなくスッピンパワーさん登場。
「むらさきさんと80グラムさんも先に来てると思うよ。」
「あれ、知らなかった、来週の大会出るんですか?がんばりましょう!」むらさきさんは海に向かって左側で釣っていた。
「どーですか。」
「アオサだらけですよ。それにフグも多いし。来週が心配だ。」確か先日来た時は、左側よりも右側の方が釣れたので、早々に場所移動した。海岸線はアオサだらけ。戦意喪失。よーく見るとアオサが切れている場所があった。

投げてみると、3色半のところで、アタリ。でも小さいなー。何投か試してみて、さらに東へ場所移動した。さすが背負子の威力。軽快に歩ける。所々で竿を出し、キスを探りながら歩いた。気が付いたら津屋崎海岸のど真ん中。かなり歩いてきたなー。ここまで来たら、アオサはほとんど無い。4色ぐらいの所にキスがいて、大きさも宮地浜よりも大きい。1週間後の大会の時は、がんばってここまで歩くぞー。

しばらくするとようやく、むらさきさん、スッピンパワーさん、80グラムさんが到着。
「どーですか?」と、むらさきさん。
「結構いますよ。」と、拙者。
「そう言えば、今日はダイワバトルカップの決勝戦ですねー。」と、むらさきさん。
「どーしてるかな。きっとがんばっているでしょう。」と、拙者。
「きっと、今頃、砂浜歩いていますよ。」
しばらくしたら、宮地浜で釣っていたCBさんが竿を持たずにやってきた。背負子の事や、餌箱の事、などなど色々と情報交換した。

その日の夕方、yamajunさんから携帯メールが入った。<拙者さん、宮地浜の状況教えて下さい。>
<それは秘密です。なーんて嘘です。サイズはピンから18cm位。距離は3色から5色。フグが多い。アオサが多い。チロリを使いたいけど、もう何処にも売ってません。では、日曜日よろしくお願いします。>

大会2日前の夜。國さんから電話があった。
「日曜の大会出られるようになりましたよー。」
「良かったですね。がんばりましょう。」
「拙者の投げ釣りからは他に何名参加ですか?」
「拙者以外に3名かな。」

大会前日
仕掛け作りを始めた。鈎はアスリートキス5,6,7号。ハリスはSV-I0.8号、モトスはホンテロン1.5号、ハリスの長さは4cm、ハリス間隔は約30cm。それぞれ約40本の連結仕掛けにした。作っている最中にホンテロンが無くなったので、先日試しに買ったシーガーフロロカーボン1.5を使った。これが実は失敗だった。

大会当日
4時30分に目が覚めた。いつもなら途中の「博多ラーメン」で朝からラーメン食べて行くけど、昨晩は腹一杯焼き肉食べたので、何も入らない。福間のつり天狗ヤナイで岩デコ50g買った。もちろん量り置きではなくて、活きの良いのを量ってもらった。5時50分に宮地浜に到着。まだ薄暗いけど、既に受付が始まっていた。しばらくしたら、むらさきさん、スッピンパワーさん、80グラムさんが登場。それから國さんも登場。

先週のダイワバトルカップの雪辱を果たすべく、気合い十分って感じ。chichiさん、ABさんも来ている。
「安部さんの奥さんが拙者さん探してたよ。」とchichiさん。安部さんと奥さんに会って、拙者の投げ釣りサイトURLを教えた。さて、竿をセットし、クーラーを背負子に乗せて、準備万端。

6時30分過ぎ。開会式が始まった。参加人数は39名。1回戦はAからHまでの8組に分けて、各組2名が2回戦に進出。2回戦は16名を4組に分けて、各組1名が決勝戦に進出。前回大会の優勝者はシード権があり、決勝戦からの参加という事だ。何と、國さんは前回の優勝者だったのです。ひえー知らなかった。それと、実は決勝戦の時に分かった事だけど、1回戦敗退者も裏2回戦で最重量釣った人は決勝戦に行けたのです。

大会要綱をよーく見とけば良かった。あーああ後の祭り。
大会エリヤは宮地浜全体を8ブロックに分けて、各ブロックエリヤは100mの範囲内。30分毎に、ブロック内で場所移動する事。渚のシンドバットさんから説明があった。ちょっと待てよ。てーことは、下見の時に良く釣れた津屋崎海岸はエリヤ外!何て事!。絶句。残念。拙者はG組だ。ほとんど歩かないから、せっかくの背負子も意味無ーし。あーらら。背負子を背負っているのは、拙者だけ。そりゃそうだ。

G組5人は、一緒にポイントへ移動した。80グラムさん、それにダイナミックサーフのキスkenさんと同じ組だ。あっという間に、ポイント到着。ゼッケン順に、約20m間隔で配置に付いた。1回戦は7時からスタートで、2時間勝負だ。あと5分で開始。急いで6号鈎仕掛けで10本鈎をセットし、餌を付けている途中で、スタート時刻になった。


先週と違ってアオサは少なく、状況は悪く無さそうだ。まずは期待の1投目。4色半位からさびき始めた。最初の1投目でアタリがあると幸先いいんだけどなー。と思っていたら、先に投げた左隣の人が早々に5連だ。おっと、期待できるぞー。慎重にさびいてたら、いつの間にか3色通過。あらららー。おかしいなー。もっと手前かなー。・・・・。げげげっ。仕掛けが・・・。ぐちゃぐちゃだー。もう一度気を取り直して、10本鈎仕掛けをセット。

餌を付けて、第2投目。今度こそ。キスゲットするぞー。隣を見たら、2遠目も連で釣っている。まずいぞー。今度もアタリがないまま3色通過。まさか。げげげっ。仕掛けが・・・。今度も・・・。ぐちゃぐちゃだー。もう、10本鈎はやーめた。6本鈎にしよう。気を取り直して、第3投目。今度こそ。・・・・。おっと。待望のキスのアタリが。・・・。ようやく2匹ゲット。よかった。4投目。さびいている途中で場所移動。えー。もう30分。まだ2匹しか釣ってない。やばいなー。

5投目。ブチッ・・・。げげっ。力糸と道糸の結ぶ目が切れたー。スプールごと交換する方が早いな。こんな時の為に替スプールにも力糸とパワースイベルをセットしてて良かった。それにしてもロスしまくり。挽回する為にも10本鈎にしたいけど、仕掛け絡みが怖いしなー。8本鈎でやってみよう。どうかな。だめかー。ちょっと絡んでるな。やっぱり6本鈎で地道に釣るしかないな。

残り1時間。キスはたったの4匹。とほほ・・・。キスkenさんはどうしてるかな、と思って見たら、フルキャストしている。えーそんな遠くにもいるのかな。どう見ても6色位は飛ばしているよなー。後半の1時間で何とか挽回して、結局18匹釣った所で、終了時間となりました。あー、予選落ちだ。

検量です。あれれ、キスkenさん、あんまり釣ってないじゃん。と言う事はもしかしたら、1回戦突破できるかな。っとそんな甘くない。結果は3位で、敗退。むらさきさんは1回戦突破。スッピンパワーさん、80グラムさんは拙者と同じく敗退。
渚のシンドバットさん、安部さん、yamajunさん、吉浜さんは予想通り1回戦突破。

2回戦が始まった。
スッピンパワーさんと80グラムさんと一緒に、津屋崎海岸の方まで行ってみた。数投しても、全く反応無し。おかしいなー。周りは誰も釣っていない模様。30分経過した。
<やめた。投連しよう>残り時間はすべて投連で終わってしまった。

車に荷物を置きに行ったら、駐車場に國さんがいた。「ようやく決勝戦ですね。がんばって下さいね。」それにしても、腹減った。そう言えば朝飯食べてなかった。セブンイレブンで腹ごしらえした後、決勝戦を見に行った。決勝戦の人数は敗者復活1名を入れて6名で行われた。待ってました。ようやく國さんの出番。むらさきさん、スッピンパワーさん、80グラムさん、拙者の4人は國さんの応援。國さんは最初から9本鈎仕掛け。それにしても、後ろから見ていると、色々と勉強になる。

ハリスの長さや、ハリス間隔、キャスティングの仕方などなど、こんなに勉強になるなら、がまかつG杯やダイワバトルカップの2回戦の時に同じように上手な人の後ろで見学すれば良かった。

開始の合図と共に、國さん第1投目。あっという間に、9連のキスをゲットだ。早い!キスを鈎から外すのも早いし、餌付けも早いし。あっという間に第2投目。2投目も大漁。恐るべし。あっけにとられてしまった。國さんとは結構一緒に釣行してるけど、考えてみたら、横で一緒に釣ってるので、こうやってじっくりと観察した事は無かったな。3投目も大漁。もう止まらないって感じ。6人の中でもぶっちぎりで釣っている。

他の人を見学した。みんなスムーズできれいなキャスティングしている。安部さんの仕掛け巻きを見た。すげー。こんなの初めて見た。へー。正確に仕掛けを作らないとこうはならないよな。

渚のシンドバットさんは竿立てを使わずに、しゃがみ込んで竿尻を腰のあたりに挟み込んでキスの鈎外しと餌付けをやっていた。へー。こういうやり方もあるんだ。
「このやり方だと手返しが早いんですよ。」なるほど、確かに早そう。

スプールの色が茶色?もしかして木製?へー、こんなスプールがあるんだ。竿は見た事無いような一品。
「がまかつの初期の竿ですよ。なかなか良いですよ。」

「そう言えば、12月の拙者杯はカレイやるんでしょ。参加させて下さいね。」
「唐津近辺でやるので、是非来て下さい。」
決勝戦の最中にもかかわらず、長々とおしゃべりしてしまった。すみませんでした。

残り時間15分位。
「他は釣れてそうですか。」と、國さん。
「國さんが一番釣ってますよ。その次が小関さんかな。」
終了時間になった。
「よし、勝った。」と、國さん。
「國友さん、来年はどこにする。」と、安部さん。
なるほど、優勝者が開催場所を決められるんだ。
「どこにしようかな。白石浜か勝浦浜あたりが良いかな。」

検量の結果。ぶっちぎりで國さんがトップ。お疲れ様でした。そして表彰式。優勝賞品は立派なトロフィーと楯、それにサーフリーダー405CX-T。最後に記念撮影をして終了しました。そして、瀬戸さんのご厚意で全員もつ鍋を食べて、お開きとなりました。みなさんお疲れ様でした。

<あとがき>
今回も大変勉強になった大会でした。何と言っても、使った事がない仕掛け糸を大会の時にぶっつけ本番で使っちゃダメダメ。それにキャスティングも仕掛けが絡まない投げ方をしないとダメダメ。

3月までのキスのオフシーズン中は練習あるのみ