第1回Yahoo!ジオシティーズホームページフェスティバル

平成15年9月に「拙者の投げ釣り」を立ち上げてから徐々にコーナーを充実させ、見栄えもそれなりになってきた平成16年3月頃。ホームページコンテストなる物に応募してみたくなった。

それから約9ヶ月たった12月17日、yahoo!からのメールの中に、「第1回Yahoo!ジオシティーズホームページフェスティバル」参加のお知らせが書かれてあった。

Yahoo!ジオシティーズでは、「第1回Yahoo!ジオシティーズホームページフェスティバル」という、ホームページのコンテストを開催します。募集部門は6種類。「ジュニア部門」や「日常部門」などがあるので、初心者でも気軽に参加できます。また、最優秀賞にはYahoo!ポイントを10万ポイントプレゼント。

「これだ。」早速、趣味系カテゴリーで申し込みをした。サイト紹介文は100文字以内と決められている。

「誰もが参加できる【投げ釣り】サイトです。【投げ釣り】大好き人間さんいらっしゃ~い。
常に最新情報満載で、初心者から上級者まで満足できる、多彩で他にはない特徴あるコンテンツをお届けします。」

スケジュールを見ると、一般投票の投票開始が2月1日となっている。約1ヶ月半でできる限りリニューアルしよう。そうしないと投票してもらえないぞ。投票終了は2月25日となっている。一般投票で、各ジャンルごとに上位50のホームページがノミネート作品として最終審査に進むのか。それから特別審査員による最終審査により受賞作品を決定する。まずは、ノミネート作品に残らないとな。

12月19日に申し込んでから、ほぼ毎日サイトリニューアルに明け暮れた。そして2月1日。遂に、投票が始まった。2月25日までの4週間が勝負。さらにリニューアルを行った。

2005.02.28:Yahoo!ジオシティーズから一足先にノミネート決定のメールが入った。

 おめでとうございます!
     第1回Yahoo!ジオシティーズホームページフェスティバル    
       あなたの作品がノミネート作品に選ばれました!  

やったー。ノミネート決定だ。早速、掲示板と拙者の徒然通信へ書き込だ後で、もう一通のメールが到着。

ノミネート作品が一般に公開されるまでは、ノミネート作品に選ばれた
ことを公にしないようにお願いいたします。

なんで?3月3日までこの喜びを言っちゃいけないの?・・・・・・・
残念、無念。書込取り消しだ。とほほ。

2005.03.03:徒然通信
<チョー気持ちいい.。皆様のおかげで、「拙者の投げ釣り」が第1回Yahoo!ジオシティーズホームページフェスティバルのノミネート作品に選ばれました。
万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳
万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳万歳
拙者がエントリーした「趣味系部門」は約3600のエントリーがあり、上位50がノミネートされました。こうなったら、受賞狙います。3月13日の表彰式に行くぞー
やっと言えた。言いたくても言えない、この3日間が長かった。

2005.03.07:受賞決定通知の日。夕方になっても連絡無し。徐々に諦めの境地。すると19時過ぎにyahoo!からメールが来た。

本日、受賞者の決定をお知らせするメールをお送りする予定でしたが、選考に
大変時間がかかり、各賞の決定は明日3月8日になる見込みです。

なんだ、良かった。一日延びたんだ。

2005.03.08:夕方になっても連絡無し。今度こそ、落選だー。あーあ。残念。10時頃早々と就寝。

2005.03.09:出社してメールチェック。何とyahoo!からメール!タイトルには
【重要】ホームページフェスティバル受賞のお知らせ
何これは????、まさか、受賞したんじゃないの。本文を見たら、

 おめでとうございます!
     第1回Yahoo!ジオシティーズホームページフェスティバル    
        あなたの作品が受賞作品に選ばれました!        

2月1日~25日に行われた投票と審査員の皆さまの厳正なる審査により、お客様
のエントリー作品、
http://www.geocities.jp/risemio/index.html
が受賞作品に選ばれました。どの賞に選ばれたかは、表彰式にてお知らせいた
します。つきましては、ご出席いただく表彰式についてご案内いたします。

やったー。嘘じゃないよね。
表彰式は3月13日(日)って、もうすぐじゃないですか。飛行機の予約しなきゃ。
げげっ、残っているチケットは通常料金ばっか。勘弁してよ。懇意にしている旅行代理店に何とかお願いしてJALツアーチケットが往復42000円で手に入った。30000円まではyahoo!が出してくれるので、12000円は自腹。まいっか。

2005.03.09:徒然通信
<みなさま、遂にやりました。受賞しましたよ。みなさまのおかげです。以下はYahoo!から来たメールです。どの賞を取ったかは、表彰式で発表されます。受賞作品にちなんだ物を持っていかないといけません。竿とリール持っていこうかな。>

どんな格好で表彰式に出ようかなと悩んでいた。いつもの釣りスタイルで出ようと思い、カミさんに相談したら、「スーツの方が良いんじゃない。1人だけ変な格好だと浮いちゃうよ。」という一言で、不安になった。それもそうだな。Yahoo! ジオシティーズスタッフにメールで問い合わせしよう。とメールするも、音沙汰無し。

2005.03.13:表彰式当日の朝。
Yahoo! ジオシティーズスタッフからの返信はまだ無い。スーツを着て、シマノJCの帽子を被ってみたら、何だか変。その上に釣りでは着ないマウンテンパーカーを着て見ると、一応それなりに様になる。さらに、キススペシャルにテクニウムMgをセットして持ってみた。鏡に映った姿は見慣れない格好だけど、それなりに様になってる気がする。よーし。これで行こう。キススペのセミハードケースに竿を収納し、いざ出陣だ。

7時30分に空港到着。大事なキススペを機内持ち込みにできないか尋ねると、
「中身は何ですか?」と係員。
「竿です。」
「サオ??・・・・」と係員。竿じゃ分からないか。
「釣り竿です。」
「長いので機内持ち込みはできません。」と係員。
やっぱり機内持ち込みはNGだったか。

11時六本木到着。脇目も振らず六本木ヒルズへ向かった。5分で到着。ちょっと早かった。一服したいけど、いったい喫煙所はどこ?見回しても何処にもない。係員に尋ねてようやく喫煙所が見つかった。愛煙家には六本木ヒルズは冷たかった。寒い屋外でしかタバコ吸えない。きっとオフィス内でも禁煙なんでしょうね。おもいっきり煙草吸って、いざyahoo!の本社へ出陣!

待ち合わせ場所にいたyahoo! ジオシティーズスタッフに「拙者の投げ釣りの拙者です」と一言。
何か変だけど。そーなんです、拙者の本名は明かしていないんです。そんなことはどうでも良いけど。
「お待ちしていました。こちらへどうぞ。」と2重のセキュリティに守られた六本木ヒルズ森タワーの中に入った。さすがは膨大な個人情報を持っているyahoo!は違いますね。エレベーターで26階へ。エレベーターが開き、左手を見たら、赤い絨毯が敷いてある部屋が見えた。ココに違いない。

赤い絨毯の上を1,2歩歩いたら、女性スタッフの方が、
「受賞者の方ですか。本日はおめでとうございます。」と声を掛けてきた。
「控え室へどうぞ・・・・。もしかしたら拙者さんですね。」
おー、何で分かったの。釣り師以外の人に拙者さんと呼ばれた事も初めて、しかも女性から呼ばれた事も初めて。ブラボー。

「あれ、スーツなんですね。拙者さんからのメールを見たのが遅くなって、是非、釣りスタイルでお越し下さいと伝えたかったんですよ。」
「え、そうなんですか。返事が無いので無難なスーツにしちゃいました。」
なーんだ、そーだったんだ。悩まなきゃよかった。
控え室に入ったら、受賞者が既に数名いた。各人同伴者を伴って来ていた。
「こちらへ記入して下さい。表彰式の準備が出来次第、迎えにあがります。」
と、アンケート用紙を渡された。

「この名札を付けて下さい。表彰状に記入する名前は拙者さんでよろしいですか。」
今さら本名を出すのも変なので「拙者でお願いします。」と一言。

そう言えば、フェスティバルへの応募の際にも、受賞決定の際にも本名を書く必要なかったような気がする。もちろん名札には拙者と書かれてあった。

テーブルの上には水とyahoo!の紙コップが置いてあった。アンケート用紙に記入している内に、落ち着いて来たので、他の受賞者の方々を見ると、服装はバラバラ。スーツ姿は半数位。やっぱ釣りスタイルが良かったかな。と反省。

持参したキススペシャルをセミハードケースから取り出し、テクニウムMgをセットしていたら、他の受賞者の方々の注目を浴びてしまった。
確かにこんな所で竿とリールは場違いだなー。いやいや、そんな事はないぞ。

竿とリールを持って2004年シマノジャパンカップの帽子を被ってみた。もちろん、下はスーツ。どんな感じに見えてるのかな?1人ファッションショー。みんなの視線を感じてしまう。どっかに鏡は無いの?そうだトイレに行こう。
トイレの鏡を見たら、やっぱ、変、変、変。見慣れない人が鏡の中に・・・・。
控え室にもどったら、すでにスタッフが表彰式会場へ案内するところだった。やばいです。このままでは変です。思わず、スーツの上着を脱いで、マウンテンパーカを着てジッパーを上まで上げて、帽子を被って、竿とリールを持った。既に他の受賞者の方々は、表彰式会場へ行っている。

拙者1人遅れて、赤い絨毯の上を歩いて入場。皆さん拙者の事を見ている。割れんばかりの拍手喝采!!何とも言えない感激の瞬間!!カメラのフラッシュもパチパチ!!なんだか夢の中の一場面みたい!!テーブルに案内され、着席。表彰式が始まった。式場は思ったよりこぢんまりとしていた。

ヤフー株式会社取締役YBB事業部長の挨拶の後、審査員の紹介があった。テレビで見た事がある方ばかり。あれ、田部井淳子さんが欠席じゃありませんか。拙者、実は高校時代には硬派な山岳部員だったので、田部井淳子さんに逢えるのを楽しみにしていたんですよ。残念。

そして、いよよ受賞者の発表。アート・クリエイト系部門、ビジネス系部門、ジュニア系部門の受賞者の発表が終わり、いよいよ趣味系部門の発表。

とっても複雑な心境。呼ばれなかったら、最優秀賞もしくは広場賞、サーファー賞、ジオシティーズ賞だ。心の中で「呼ばれるなよ」と念じていた。プレゼンテーターは田部井淳子さんの予定だったけど、急遽ヤフー株式会社取締役YBB事業部長に替わってしまった。

ドラムロールが流れ、
「趣味系部門受賞は・・・、拙者の投げ釣り、拙者さんです。おめでとうございます。」一瞬、固まってしまった。残念。最優秀賞じゃないんだ。モニターには拙者の投げ釣りのオープニングページが映し出されていた。放心状態のまま、竿とリールを持って、壇上に上がった。田部井淳子さんのコメントをYBB事業部長が読み上げた。

「拙者の投げ釣り」は趣味の世界とはいえ実に緻密(ちみつ)で丁寧に仕上げられている。釣りのことを知らない人でも次々とページを開いてゆきたくなる楽しさがある。釣具の選び方、仕かけ、結び方など細かく図式化してあり説明もわかりやすい。釣りの情報も豊富に盛りこまれている。ゴミ問題から安全対策まで実に具体的で役に立つ。極めつけは「釣り師の台所」だ。魚のさばき方、料理の仕方が見事なイラスト入りでよい。HPはこうでなくてはという見本のような作品である。

そして、表彰状、花束、賞品(30,000Yahoo!ポイントと書かれたでっかいプレート)をもらった。何だか地に足がついていない、ふわふわした状態が続いていた。

受賞された拙者さんからコメントをどうぞと言われ、いざ喋りはじめたら、何だか不思議な感じに包まれてしまった。シーンとした中で、拙者の声だけがマイクから聞こえて、そこにいるみんなが拙者の事を見ている。

拙者もみんなの事を見ながら喋るので、みんなと目が合ってしまう。知らない人の前で自分の事を喋るのは何度やっても緊張してしまう。このようなシチュエーションつまり、受賞して「やったー」と感激しているその直後にその事について喋ると言う事は、考えてみたら、そうある事じゃない。このふわふわ感は、なんだろう。喋りながら、頭の中ではいろんな事が駆けめぐった。

ありがとうございます。サイトを立ち上げてから約1年半前になります。釣りには磯釣り、船釣りなどがありますが、その中でも投げ釣りはどちらかと言うとマイナーな釣りです。釣りを始めて約2年ぐらいして、家族と行った海辺のキャンプで初めてキス釣りをしたら、30匹位釣れて、キスの投げ釣りにはまってしまいました。それから本格的に投げ釣りをやろうと思いたったのですが、web上に投げ釣りに関する情報が少なくて、本を読んだり釣具店の店員さんに聞いたりして、1人で試行錯誤しながら投げ釣りをしていました。

ある程度上達した頃、自分と同じように、投げ釣りをしたいけどweb上に情報が少ないので苦労している初心者の為に、少しでも役に立てたらと思い、拙者の投げ釣りをオープンしました。オープンした当初はアクセスしてくれる方も少なかったのですが、徐々に増えてきて、今では掲示板に書き込んでくれる拙者の投げ釣りファンクラブの方が約50名程います。下は20代から上は60代までと幅広い年齢の方々がいます。サイトを立ち上げる前は1人で釣りに行っていましたが、今では仲間と一緒に釣りをするようになりました。それに大会も定期的に開催しています。また、砂浜で初めてあった方から拙者さんですかと声を掛けられるようになりました。

いつもこの竿に貼っている拙者の投げ釣りステッカーを持ち歩いていますので、初めてあった方にはステッカーを渡しています。拙者の投げ釣りを見て下さる方は初心者から上級者まで幅広く、初心者にとって上達する手段として、中堅者や上級者にとっては良き情報交換の場として利用されています。また、昔投げ釣りしていた方にとっては、拙者の投げ釣りを見て、また投げ釣りの魅力にはまってしまったり、投げ釣りを一生続ける契機になったりしているようです。
受賞した事を、携帯電話から掲示板に書き込んで拙者の投げ釣りファンクラブのみんなに早くお知らせしたいと思います。
どうもありがとうございました。

席に戻った後、企画もの系部門、日常部門、広場賞、サーファー賞、ジオシティーズ賞と表彰された。最後に残った最優秀賞はだれ?あれ、ちょっと待てよ。ココにいる受賞者全員すでに発表されたよな。と言う事は、カテゴリ賞受賞者の中から最優秀賞を決めるのか。と思いっきり期待してしまった。

けど、残念。最優秀賞受賞者は「なんジャグ??」制作者はなんと小学生だった。人数が合わないのも道理。欠席だったんです。最優秀賞受賞者が欠席だったので、幾分表彰式が盛り下がった気がしたのは拙者だけでなかったはず。何としてでも来て欲しかった。スタッフの方々もきっとそう思ってたんでしょうね。

壇上に受賞者、審査委員が並んで記念撮影をした。企画もの系受賞の志さんと、広場賞受賞の陶子さんは写真撮影NGと言う事でした。企画もの系受賞の志さんのサイトを見たら、なるほど記念撮影NGの理由が分かりました。

そのまま懇親会に突入。アルコールありのビュッフェ形式の立食パーティーでした。そう言えば表彰式の開始が12時だったので昼飯食べてなかった。空きっ腹にビールを飲んで、食事して、腹ごしらえ。料理が旨い事。とりあえず全種類食べたような気がする。ビールも旨いし。最高!!パーティの間中カメラマンが写真をパチッパチッ。酒の勢いでいとうせいこうさんと2ショットの写真と、モンキーパンチさんと2ショットの写真を撮ってもらいました。

誰かとお友達になりたいなーと思っても、皆さん初対面なので、なかなか、声を掛けづらい。拙者が1人でぼけっとしていたのを見かねてか、スタッフの方が、釣りの事で声を掛けてきた。いやはや助かりました。その方としばし雑談。Yahoo!ジオシティーズ賞の「戦え絶滅動物」の制作者、宮川アジュさんが持ってきていた、絶滅動物の模型は圧巻だった。すごいの一言。

またまたぼけっとしていたら、月刊誌yahooの女性編集者の方が、話しかけてきた。竿とリールをバッチリカメラに納めてもらった。特にスピーチで拙者の投げ釣りステッカーをみんなに配っている事を言ったので、ステッカーにも興味があったみたい。インタビューだったけど、ビール飲んで気持ちよくなってたから、なんだか拙者が一方的に喋ってたような気がする。

会場の中にパソコンが数台置いてあり、拙者の投げ釣りが表示されていたので、みんなの掲示板にアクセスした。
[7023]表彰式会場から拙者です。
やりました!
趣味系部門カテゴリー賞を受賞しました。みなさん、ありがとうございます。デジカメ沢山とったので、今度、皆さんに報告しますね。

最後に、ヤフー株式会社代表取締役社長のご挨拶で、表彰式が終了しました。会場に入る時が最後なら、出る時も一番最後。表彰状に花束にヤフーグッズ詰め合わせとおみやげいっぱい。スタッフの皆さんに見送られて会場を後にした。帰り際、ヤフー株式会社の受付の前で写真を撮ってもらった。

羽田空港に早く着きすぎたので、搭乗ゲート付近のイスで爆睡していたら、
「この飛行機に乗るんじゃないんですか。」と声を掛けられた。よく見ると表彰式で拙者に声を掛けてきたスタッフの方。

「いえ、次の便に乗ります」と答えて、そのまま眠ってしまった。後で考えたら、声を掛けてきた人はホントにスタッフの方だったのかそれとも幻だったのか。
どっち?きっと寝ぼけていたんでしょ。

後日談、当初交通費は3万円が上限となっていましたが、暖かい配慮により、全額支給される事になりました。ありがとうございます。助かりました。ちび猫さんから、右のバッジをいただきました。ありがとうございました