2005シマノJC九州大会

今年もやって来た。キス釣りトーナメントの季節到来。冬の間に仕入れた「投げ釣りトーナメンター24最新キス数釣り仕掛け集」でじっくり仕掛けを研究した結果、封印していたホンテロンを使う事にした。
鈎はがまかつから新しく発売された、<ファーストキス>を使う事にした。
用意した仕掛けは4セット。すべて無限仕掛け。
モトス:ホンテロンGP ハリス:ホンテロンキススペシャル 鈎:ファーストキス
・モトス1.5号、ハリス0.8号、鈎4号
・モトス2.0号、ハリス1.0号、鈎4号
・モトス2.0号、ハリス1.0号、鈎5号
ロッド:キススペシャル405CX+
リール:テクニウムmg
道糸:ダイワサーフセンサーハイパー0.6号、予備スプールによつあみスリム0.8号
力糸:PE1-6号
天秤:ダイワトップガン27号

2週間前に國さんを誘って、新松原に下見に行った時は、キスの気配は全くなかった。やっぱ、時期が早すぎるよなー。去年よりも1ヶ月早いよ。

大会1週間前に関門の主さんから電話が入った。チョーびっくり。
何で拙者の携帯番号知ってるの??あそっか。おいちゃんキャスターさんから聞いてたんですね。
「何人かで下見したけど、キスはいないよ。大会当日は1匹勝負で1回戦突破が決まるでしょ。遠投勝負か近場の波の中にいる元気が良いキスを狙うかどっちかだろね。」と、関門の主さん。なるほどなるほど。1匹勝負かー。國さんから入った大会前日情報によると、キスの気配なし。波高し。やっぱり厳しい大会が予想された。   

大会の朝、3時30分起き、いつもはラーメン食べるのに今日はWestのうどんを食べて、新松原にGO。
5時前に到着。大会本部で受付を行った。ゼッケン順にスタートするので、若いゼッケン番号が有利。
「頼むぞー。若い番号引けよー・・・」やった12番だ。ラッキー。

今回のJCは拙者の投げ釣りファンクラブから大挙してエントリーした。
キスハンターさん、てらさん、釣り吉さん、愛宕浜漁協さん、投之助さん、國さん、パーマン2号さん、むらさきさん、スッピンパワーさん、80グラムさん。
なんだか拙者杯やるみたいな、和気あいあいお気軽な雰囲気。これだけエントリーすれば何人かは1回戦突破するでしょう。もちろん、常連の関門の主さん、渚のシンドバットさん、T山さん、アベちゃん、CBさん、浜ちゃん、chichiさん、kisuchikuさんもエントリー。 

大会の説明とクーラーチェックが終わり、いよいよ20番毎にスタートだ。背負子を担いでいざ出陣。20番のむらさきさんと話しながら自転車道を歩いていると、後ろから関門の主さんが、風のように追い抜いていった。ゼッケンを見ると25番。ヒエー気合いが違う。あっという間に全員ごぼう抜き。
「この辺で浜に下りましょう」と、むらさきさん。
「拙者さん、私はここに入りますよ」
「じゃ、私はもう少し向こうに行ってみます」と、むらさきさんと別れた。

あれ、あの人は確か昨年のJC九州大会で優勝したK浦さん。海の状況を見ると、なんだかキスが居そうな雰囲気がプンプン。K浦さんの近くに入る事にした。時刻は既に大会開始の6時を回っている。早くしなくちゃ。今日の波は今まで新松原で見た事無いような高波。ゴミや藻が多そうだ。そこで仕掛けはモトス2.0号、ハリス1.0号、鈎4号の3本鈎で行く事にした。1投目。なーんにもアタリなし。そこへT山さんがやって来た。
「横に入らせてもらっても良い?キスのにおいがプンプンする。」と、T山さん。拙者の東隣に入った。相変わらず、キスのアタリは無し。あれ、K浦さんが1匹釣ったぞ。居るんだ。よーし、がんばって釣るぞー。しばらくすると、CBさんもやって来て、拙者とK浦さんの間に入った。

すでに7時30分。あと1時間30分だ。拙者の周りで、キスゲットした人はK浦さんだけ。予想通り、厳しーい。試しにモトスにガンダマを打ってみても、なーんも効果無し。近くを探っても、反応無し。
そのうち、K浦さんが更に東の方へ移動していった。8時を過ぎたところで、
「拙者さん、来たよ~!!見て見て」と、T山さん。見ると待望のキスをゲットしている。
「どこに居ました。」
「そこそこ、直ぐ近く。」
「え~。そんな所。すみません、狙わしてもらいます。」と、仕掛けを投入した。
けど、悲しいかな、まったくアタリが無い。何で?キスはどこ行ったの?
「T山さん、さっきのキスはアタリ判りましたか?」と、拙者。
「いや、判らんかった。」と、T山さん。そのうち、CBさんも待望の1匹ゲット。何で何で。拙者は置いてきぼりかよ。近くに居た3人が釣れて、拙者だけ釣れない。いったい何が原因。どー見ても近場で釣れているので飛距離の問題ではないよな。

「CBさん、さっきのキスはアタリ判りましたか?」と、拙者。
「いやー、判らんかった。あっでも、そう言えば小さいアタリがあったように思う。」なんだ、それ。今日のキスはよっぽど警戒してるんだ。残り時間は刻々と過ぎていった。残り30分。大会本部まで15分はかかるので、実質残り15分だけ。焦る~。T山さんもCBさんも余裕の表情。AH~やべー。ボーズだー。終わった~。あ~あ。負けた~。とぼとぼとぼとぼ・・・・・・・。大会本部まで、とぼとぼとぼとぼ・・・・・・・。

大会本部に到着して、みんなの状況を聞いてみて、びっくり。ほとんどボーズじゃありませんか。え~え~!國さんもボーズ。てらさん、釣り吉さん、投之助さん、パーマン2号さん、スッピンパワーさん、80グラムさんもボーズ!! かろうじてキスハンターさん、愛宕浜漁協さん、むらさきさんの3名は1匹の釣果。

「拙者さんも私と同じポイントに入ったら良かったのに。」と、むらさきさん。
「鈎掛かりしてたのに、藻に絡んでばれましたよ。」と、てらさん。渚のシンドバットさんも1匹だけど20cmオーバーを釣って、1位で1回戦突破。関門の主さんとアベちゃんは2匹釣って1回戦突破。結局、関門の主さんが予想した通り、1匹の釣果が運命の分かれ道。120名の参加者の内、釣果が有ったのは24名。ちょうどその24名が1回戦を突破した。

2回戦は10時から開始。
釣り吉さんと投之助さんの2人はこれからリベンジなのか、さよーならーと、帰っていった。拙者は車に戻って、腹ごしらえした後、2回戦の皆さんを応援しに行った。2回戦のポイントは大会本部から東側に約15分ほど歩いたポイントから東側一帯。こっちの方が釣れていたので、2回戦エリアをかなり東側にしたようだ。

一番大会本部よりに入っていたのはT山さんだった。
「どーですか。キスの反応ありますか?」と、拙者。
「だめですね。」と、T山さん。

愛宕浜漁協さんとむらさきさんがいた。かなり苦戦している模様だった。でも、むらさきさんはニコニコ。思いっきり大会を楽しんでいる感じ。むらさきさんは投げた後、波を避けて、土手の上からサビいていた。よく見ると足下にはどでかいヒトデの干物。何だか気持ち悪い。
パーマン2号さんとスッピンパワーさん、80グラムさんも見学中だった。
「キスハンターさんはどこに居ました?」と、拙者。
「もっと東の方ですよ。」と、スッピンパワーさん。さらに東へ行った。ようやくキスハンターさん発見。
「調子どうですか?」
「この辺りに絶対いるはず。1回戦と同じポイントに来ました。」と。キスハンターさんキスハンターさんが投げるのを見たら、ほんのチョイ投げ。2色位の所を狙っている。
「しぶとく狙っているとその内アタリがあるはず。」と、キスハンターさん。

更に東へ向かった。崖の上から釣ってる人がいた。まるで磯釣りみたいだ。確か岡山から参加のYOSSYさん。友達2人と参加して、2人とも1回戦突破したようだ。その東側には、渚のシンドバットさんがいた。さらに凄い所で釣っていた。どー見てもキス釣りには見えない。やっと、國さん発見。I野さんとM田さんの後ろで見学中。
「I野さんが大きいの釣りましたよ。」と、國さん。
「関門の主さんはどこに居るんでしょうかね?」と、拙者。
「たぶん、一番東側でしょう。」と、國さん。

更に東へ向かった。
いたいた。やっぱり大会エリヤの一番東のはずれに居た。
「どうですか?」
「厳しいね。向こうの様子はどうだった。」
「I野さんは大きいの釣れたみたいだけど、全体的に釣れてないですよ。」関門の主さんに後ろに座って、しばらく見学する事にした。仕掛け巻きは芸術的な幾何学模様。うーん。思わずうなってしまう。
あれ、ハリスと鈎が以前と違うみたい。
「鈎は何号ですか?」
「○号ですよ。」
「えー、そんなに小さいんですか。」
「どうして、このポイントに入ったんですか。」と、拙者。
「それはね。・・・・・・。」と、理由を教えてくれた。そーなんだ。なるほどね。
クーラーに差してある天秤を発見。これまた、どうやって編んだのかとっても不思議な物が付いていた。仕掛け絡み防止の為かな。

まもなく試合終了の12時。大会本部に向かった。途中で浜ちゃん発見。あれ、キスが1匹仕掛けに付いてるぞ。あー。波打ち際に落ちた。
「あーーーーー・・・・」と、思わずデカイ声を出してしまった。左手に竿を持って、右手でキスをわしづかみ。一瞬でも遅かったら、波にさらわれるタイミングだった。拙者の声に気づいた浜ちゃんは、拙者を見てガッツポーズ。
「スゲー。見ましたよ。やばかったですね。良かったですね。」と、興奮気味に話しかけた。
「いやー。まいった。残り10分、2連チャンでキスが来たよ。それまで全然だったのに。」と、浜ちゃんも興奮気味。
「それにしても、でかいキスですね。20cmオーバーですよ。ほとんど釣れてないから、きっとセミファイナル行けますよ。」と、拙者。
「そーかいな。」
「大丈夫ですっって。きっと行ける。記念にこのキス写真撮っときますね。」と、キスの写真を撮った。
「えー、もしかしてクーラー無し?」
「そうよ。そんなに釣れるわけ無いから、これで十分よ。」

ジュースを保冷するような小さな簡易クーラーだった。
「記念に浜ちゃんの写真も撮りますよ。」と、浜ちゃん、はいポーズ。
「鈎は何号使ってますか?」
「○号ですよ。」と、教えてくれた。関門の主さんと同じ号数だった。

12時になり、大会終了。本部に戻る途中、アベちゃんとK浦さんを発見。一緒に本部まで歩いた。
「さっき、浜ちゃんが終了間際に2匹ゲットしましたよ。」
「えー、うちらは1匹ずつ。裏切り者め。あいつは、昨晩うちに泊まったんよ。もう泊めちゃらん。」
「そうなんですか。鹿児島から来るのは大変ですからね。」
「拙者さんは、今回はダメやったね。うちらもキス釣りはじめた頃はほんとにどうしようもなかった。関門の主さんの仕掛けを見て、勉強してたんよ。拙者さんも國さんから色々教えてもらったらえーよ。」
「そーですね。國さんとは良く一緒に釣行してますよ。先日も一緒に下見に来ましたよ。」
「あー、どうしようかな。来月の中国大会参加しようかな。」と、アベちゃん。
「たぶん、國さんも行くかもしれないですよ。」と、拙者。

大会本部に到着した。すでに検量が始まっていた。
やっぱ、2回戦の方がみんな釣果は少なかった。釣果が有ったのは24人中の13人だけ。
そして、優勝はI野さん。準優勝は拙者が思った通り、浜ちゃん。

「浜ちゃん、おめでとうございます。やっぱ、言った通りでしょ。」と、拙者。
関門の主さんは第5位。そして何とキスハンターさんが第6位。本人が一番驚いている。
「キスハンターさん、やりましたね。セミファイナル行けますね。おめでとうございます。」
「ウソみたい。うれしいー。やっぱあの場所で粘った甲斐がありましたよ。狙った通りに釣ったので、大満足ですよ。」と、かなり興奮気味のキスハンターさん。大会結果ボードをよく見ると、他魚の部は80グラムさんが釣った、マゴチ28.6cmじゃないですか。
「80グラムさん、おめでとうございます。賞品もらえますよ。」と、拙者。

お楽しみ抽選会。拙者はJCキーホルダーをゲット。そして、次の人のくじを拙者が引いたら、何とむらさきさんの番号を引き当てた。
「拙者さん、ありがとう。」と、むらさきさん。
そして、大会会場を後にした。

大会参加の皆様、お疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。