2005九州二十人の会

シマノJC、拙者杯で勉強になった点を色々と分析し、大会に臨んだ。
ロッド:キススペシャル405CX+
リール:テクニウムmg
道糸:ダイワサーフセンサーハイパー0.6号
力糸:PE1-6号
天秤:ダイワトップガン27号(モトス側に約5cmのワイヤーを付けた。これにより仕掛け絡みが少なくなるはず。)
天秤から一番上の鈎までのモトス長さは1ヒロ。

用意した仕掛けは4セット。すべて無限仕掛け。
モトス:シーガー ハリス:SV-I 鈎:ファーストキス
・モトス1.5号、ハリス0.8号、鈎4号
・モトス2.0号、ハリス0.8号、鈎4号
・モトス1.5号、ハリス1.0号、鈎5号
・モトス2.0号、ハリス1.0号、鈎5号

シマノJC,拙者杯共にホンテロンが良くなかったのではないかと思い、今回はフロロカーボンに戻した。
前日の朝から準備していたので、夕方にはすべて準備完了。

大会の朝、3時起き、JCの時は朝飯にWestのうどんを食べてボーズだったので、<絶対うどんは食べない>と決め、いつものラーメン屋で290円也のいつものラーメンを食べて、新松原にGO。4時半に到着。受付終わって、まだ暗い中、むらさきさん、國さん、80グラムさん発見。「おはようございまーす。」雑談している間に徐々に夜が明けてきた。そー言えば、確か今回の大会には、投げ釣り界の超有名人、シマノインストラクターの横山さんが来ているはず。なんと80グラムさんの隣の車が横山さんだった。奥さんとご一緒とは予想外。「拙者の投げ釣りステッカー渡そうか・・・」「クーラーに黙ってステッカー貼ろうか・・・」などと、バカな話で盛り上がった。

5時過ぎから大会選手の枠決めが始まった。5人1組で上位2名が勝ち抜けして決勝戦へ進出。全部で7組。
「アベちゃんチームと拙者チームで勝負しようか!」って、アベちゃん。見るとアベちゃんの他にI野さんと浜ちゃんだー。超強力メンバー。横山さんはG組。I野さんも同じくG組のカードを引いた。「ラッキー良かったー。横山さんと一緒だー。」と、嬉しそう。確かにこんなチャンスはなかなか無いからなー。T山さんとkisuchikuさんもG組。むらさきさんと拙者はE組。アベちゃんも何とE組。「勝負じゃー。」とアベちゃん。てらさんとたつのおとしごさんはF組、國さんと浜ちゃんはC組、80グラムさんとABさんはA組。キスkenさんとCBさんはB組。yama-junさんはD組。「残るE組は誰かなー。」と、むらさきさん。

開会式が始まった。「今日の大会はシマノインストラクターの横山さんをお招きしています。横山さんから優勝カップと賞品をいただいています。」と、横山さんの紹介。ふと、渚のシンドバットさんの帽子を見ると、E組のプレートが目に入った。ガーン!同じ組だったの。

開会式が終わって、各組決められたポイントに移動した。2週間前の大波が嘘のよう。今日は波もなく静かな海。濁りも藻もなく、釣りやすそう。E組5人が集まった。まずはジャンケンで場所決め。むらさきさんが1番東側、その西側に順番に拙者、渚のシンドバットさん、アベちゃん、B場さんの順。開始まで少し時間があったので、しばらく雑談。渚のシンドバットさんが拙者の天秤についているワイヤーを見て、「コレ付いてると、仕掛けが絡みにくくていいでしょ。私はコレを使ってますよ。」と秘密兵器を見せてくれた。なるほどこういう方法もあるんだ。納得。

「仕掛けが絡むのは投げ方も関係しますよね。」と、拙者。「投げ方も関係有りますよ。」と、渚のシンドバットさん。やっぱりそうか。よく絡むのは拙者の投げ方がヘタッピだからだよなー。アベちゃんが「この部分にパイプを被せた方がいいよ。」と、教えてくれた。グッドアイデア。さらに絡みが少なくなりそう。早速、熱収縮パイプを使って改良しよう。  

まもなく大会開始。仕掛けはモトス1.5号、ハリス0.5号、鈎4号をセットした。大会開始のロケット花火が上がり、1投目。
5色位で最初のアタリ。慎重に巻き上げるものの、途中でバラシ。ありゃりゃ。むらさきさんは1投目1匹ゲット。「湘南のキス釣師は違いますよ~」って、むらさきさん。うーん。確かに負けてる。
2投目。またしてもアタリはあるが、バラシ。むらさきさんは2投目も1匹ゲット。
3投目。今度もアタリがあった。今度こそと2匹連でゲット。むらさきさんは素鈎。これでむらさきさんと並んだ。「人が2投で釣ったのを、1投で取り返したな~。」と、むらさきさん。
4投目。今度は1番下の鈎にかかったキスが目の前に見えた瞬間、鈎から外れてさよ~なら~。鈎が良くないのかなー。仕掛けをモトス1.5号、ハリス1.0号、鈎5号に替えた。今度はしっかりアタリを捕らえ、3匹目、4匹目をゲット。

30分が過ぎた。拙者もむらさきさんも4匹の釣果。30分毎に場所移動するルールなので、場所を移動した。開始から1時間が過ぎた。拙者もむらさきさんも6匹の釣果。なかなか良い勝負。どうやらアベちゃんも同じ位らしい。近場に移動したのかな。と3色位をサビいていたら、アタリ。連続で2匹をゲット。合計8匹。
「とうとう抜かれてしまったよ。なんだかガチンコ勝負みたいっすね。」って、むらさきさん。
「でかいアタリだー。2色ですよ。」と、むらさきさん。
「あれ~。あ~はずれた。くやし~い。」残念!
キスは近場に寄ってきたかと思い。オーバースローでチョイ投げ。

「ブチッ・・・・」あれ~。トップガンと力糸がさよ~なら~。ヘタッピだ~。普通に投げれば良かった。残念!
「やっちゃいましたね。私はチョイ投げも得意ですよ~」って、ほんとにちょいっと、2色くらいの所に錘を投げ入れた。何それ。秘技チョイ投げ。「よーしアタリがあった。今度こそばらさないぞー。あれれっ・・・。回ってるよ。丸い!フグだー!」と、むらさきさん。
何だかキスのアタリが渋くなってきた。
「分かった、きっとこの辺りにいますよ。秘密。内緒です。」と、むらさきさん。
「そんな事言わずに何色くらい。5色位?」
「ピンポーン!5色位に居ますよ、絶対。ほーっら、やっぱり居た。これで7匹目。まだ負けてる。」

さらに「よーっし。追いついた~!8匹目!!」むらさきさんが立て続けに2匹ゲット。やばい。並んだよ。その後はまったくアタリが無くなり。静かな海になってしまった。むらさきさんも静かになってしまった。(爆)渚のシンドバットさんが拙者のキャスティングを見て、「若干、腰を落とした方が良いですよ。その方がスイングが安定しますよ。」と、アドバイスをくれた。なーるほど。そーなんだ。ふむふむ。膝を柔らかくして若干曲げて腰を落とすのかな。

最後の30分。「何匹ねー。」と、アベちゃん。
「2人とも8匹です。」と、むらさきさん。
「俺も8匹。よーし、勝負じゃー!」と、アベちゃん。キスはいったい、どこに行ったの。残り5分。何とむらさきさんが2匹を連で釣り上げた。ニコニコして、「終わりー。タイムアップ!」と、むらさきさん。負けたよ~。たぶん、渚のシンドバットさんとむらさきさんが1回戦突破だ。 

大会本部に戻り、検量。
むらさきさん238g。拙者148g。アベちゃん156g。8gの差でアベちゃんの勝ち。
渚のシンドバットさんは302g。やっぱ1位通過。
横山さんの組はI野さん818g。kisuchikuさん476g。T山さん249g。横山さんは366gで1回戦突破ならず。國さん298gで1位通過。浜ちゃん282gで2位通過。たつのおとしごさん308g1位通過。てらさん144gで1回戦突破ならず。ABさん239g1位通過。80グラムさんは、ミラクル、何と、今回も80グラム。スゲー。ハンドルネームの80グラムは、秋の大会の時の釣果が80グラムにちなんで付けたはず。またしても80グラムとは。恐るべし。yama-junさん295g1位通過。CBさん222g1位通過。キスkenさん149gで1回戦突破ならず。

2回戦は10時から。
中国料理「春燕」さんのご厚意による朝食(カレーライス)をいただいた。大きな寸胴に入ったカレーを温めて、熱々のご飯にかけて食べるカレーライスはホント旨かった。10時までにはまだまだ時間がある。横山さんと記念撮影タイム。
「私に任せなさい。」と、むらさきさん。「ホームページに載せたいので、一緒に写真撮って下さい。」と、お願いした。「はいチーズ。」と拙者が写真を撮った。「俺が入ってないよ。」と、渚のシンドバットさんにシャッターをお願いして、拙者も入ってもう一枚。

いよいよ2回戦の開始。1回戦敗退者もキス最長寸の権利があるので、大物を狙って竿出しした。
てらさん、80グラムさんと一緒に2回戦エリアよりも更に東に入った。アベちゃんが「勝負じゃー。」と、近くにやって来た。1投目2連でゲット。最初のうちはバタバタとアタリがあった。その後はさっぱり。
横山さんが奥さんと一緒にこちらにやって来て、アベちゃんの向こう側に入った。
その後、N島さん登場。
「どーやった。」

「ダメでした。8匹で予選落ちです。」
「横山さんは?」
「向こうにいますよ。アベさんもそこにいますよ。」
11時30分。残り30分で合計8匹だけ。横山さんのキャスティングが気になるので見ていた。ビデオで見た通りのきれいなフォーム。あれれ。奥さんと2人3脚釣法。投げるのは横山さん。さびくのは奥さん。 

話を聞きに行こうと意を決して近づいた。
「アタリ有りますか?」
「ここのキスは雄しかいない。」
「雄と雌がわかるんですか?」
「私がさびくよりも家内がさびいた方が、良く釣れる。」なるほど、そう言う事でしたか。
「最初のうちは釣れたけど。」と、クーラーの中を見せてくれた。なかなかの型も含めて20匹位入っていた。重心が低そうで良く飛びそうなL型天秤を使っていた。
「この天秤はどこのですか?」
「これは手造りで、重心が低く、良い形してるでしょう。これはいいですよ。浜松の篭定という店で売ってますよ。確か通信販売もやってますよ。これ1個あげる。」
「えーいいんですか。ありがとうございます。」
「私は投げ釣りを始めて2年位でして、いろんな方に教えてもらって勉強中なんですよ。12月頃に出版された<トーナメンターの数釣り仕掛け集>に横山さんが使っている仕掛けの事が載ってましたけど、今日も同じ仕掛けですか?」
「あー、あの本ね。同じ仕掛けですよ。」と、仕掛けを見せてくれた。
「モトスはフロロカーボンのシーガー2.5号、ハリスはホンテロン0.8号、8本鈎、鈎は投げキス5号。」本で見たリンカ産業の仕掛け巻きにきれいに巻き付けていた。
「コレあげるよ。」と、仕掛けを1本抜いて渡してくれた。
「えー。いいんですか?ありがとうございます。」本で見た通りの8本仕掛けだった。
「あのー、あの本を見ると、モトスにもハリスにもホンテロンを使っている方がいますけど、どーなんでしょうか?」
「私も以前、モトスにホンテロン使った事あるけど、私には合わない。釣る場所にもよると、比重が重いフロロカーボンの方が良い。ハリスはシャキッとした方が良いので、ホンテロンを使っているけど。」なるほど、なるほど。

「仕掛けは人それぞれですよ。自分に合った仕掛けを使えば良いですよ。」
「この仕掛け巻きは売ってないですよね?」
「これはリンカ産業から出てますよ。これは使いやすいです。今日の大会の賞品用に提供しましたよ。」市販されているんだ。今度お店に聞いてみよう。
「自分で作るのは大変だから、以前からリンカ産業に市販するようにお願いしていたんですよ。モトスとハリスを分けて巻き付ける事ができ、メモする欄もあるので、使いやすいですよ。予想よりも高くなってしまいましたが。」
「岡山から新松原まではかなり遠いですよね?」
「6時間かかりました。」
「お疲れ様でした。大変でしたね。」
「弓ヶ浜へ10時間以上かけて来る人を思えば近いですよ。」
「弓ヶ浜と言えば、シマノジャパンカップはいつも招待されているんですか?」
「前年度上位4名がシードされます。」
「全国大会には何回出場されたんですか?」
「10回出場して、優勝が4回。準優勝が4回、3位が1回。それ以下が1回ですね。」
スゲー。凄すぎる。
「弓ヶ浜は6色とか7色とかの遠投勝負なんですか?」
「そーですね。でも最近は近くなってきましたね。一昨年の大会では1色位の勝負だったので苦労しましたね。型が小さいしアタリが取れない。おかげで結果は悪かったですね。」

「今年のジャパンカップ九州大会は2週間前にここでありました。今日とは較べものにならない位、波が高くて、1匹でも釣れば、2回戦に行けたんですが、残念ながら私は1匹も釣れなかった。私はいつもは、福岡市よりも西の方、唐津とか糸島とかで釣っているんですが4月頃から大きいのがたくさん釣れますよ。」ふと竿立てに目が止まった。もしかして新しいキススペ竿立てか。
「この竿立てはもしかして・・・。」
「あー、違いますよ。例の竿立ては既に市販されているみたいだけど、まだシマノから送ってこないんですよ。竿立てに取り付けるエサ箱取り付け部分の販売が遅れているみたいですよ。」そーなんだ。手に取ってみた。
「思ったより軽いですね。アルミですか?」
「ステンレスの中空なので、軽いですね。先はステンレスを溶接して強度があるので、堅くて砂の中に入っていきます。」そーだ、写真を撮らせてもらおう。
「すみません、写真撮って良いですか?」この時の写真が右の写真です。いー顔されてますね。
<拙者の投げ釣り>の話をしようかと思ったけど、結局話さずじまいだった。気が付いたら決勝戦終了の12時近く。
「いろいろ勉強になりました。ありがとうございました。」自分の竿を出しているポイントに戻った。  

あれれ、スッピンパワーさんじゃないですか。
「先週の拙者杯の時もこの時間にやって来ましたよね。」
「そーですね。最近釣りしてないよ~。」
「さっき、横山さんと話してきましたよ。天秤と仕掛けをもらっちゃいましたよ。」スッピンパワーさん、てらさん、80グラムさんと話していると、横山さんと奥さんが大会本部に向けて歩いてきた。
「横山さん、先ほどはありがとうございました。」と、声を掛けたので、拙者達の前で立ち止まり、質問コーナーになってしまった。
「背が高そうですけど、どのくらいあるんですか?」
「180センチですよ。」
「何歳なんですか?」
「59歳です。」
「えっ、てらさんと同じ。」
「もうじき還暦だといっても、昔の60歳と今の60歳では違いますよ。7掛けしないとね。」と、てらさん。確かにてらさんを見ているとそう思う。
「私は4週連続で毎週宇部から関門橋を渡ってキス釣りに来てますよ。」と、てらさん。
横山さんのキススペのリールシートのところに巻いてある物を見つけて
「コレは何ですか?」と、80グラムさん。
「テニスのオーバーグリップを巻いています。」

このまま、ここで話し込むわけにはいかないので、道具をかたづけて、大会本部へ戻る事にした。戻りながら、さらに、横山さんに質問攻め。
「横山さんはシマノのインストラクターなので、やっぱりシマノ以外のメーカーの物は使えないんでしょう?」
「そーですね。他メーカーの方達も同じだと思いますよ。」
「横山さんのキススペは何号なんですか?」
「今日はBX+を持ってきたけど、いつもはCX+です。」
「私はDX+です。」と、80グラムさん。
「DX+が一番オールマイティに使いやすいでしょうね。標準で28号の錘が掛けられて、穂先も柔らかいのでアタリが取りやすい。私は投げた時にシャキッとした感じで、穂先は柔らかくアタリが取りやすいのが好きなので、そのようにお願いしました。」
「しまったDX+にすれば良かった。」と、スッピンパワーさん。拙者達のおバカな会話と下世話な質問に始終笑顔で笑いながら答えていただき、ありがとうございました。
話はいろいろと尽きなくて、本部に到着。

表彰式が始まった。
優勝はI野さん。294g。シマノJCに続き優勝とはスゲー。
「そんなに勝つと、みんなに嫌われるよ。」と、暖かいヤジが飛んだ。賞品の中からダイワパワーサーフQD巨鱚をゲット。準優勝はCBさん。290g。第3位はkisuchikuさん。246g。1回戦で敗れた人も順位が付いていた。
20位アベちゃん。24位拙者。賞品はダイワのリール入れと、横山さん提供の<リンカ産業仕掛け巻き するするくん>をゲットした。良かったー。仕掛け巻きが欲しかったんです。

最後に記念撮影をした。
「横山さん、真ん中にどうぞ。○○さんも拙者さんの横に入って入って。」と、渚のシンドバットさん。
「はい、マヨネーズ!」と、T山さん。
これで大会お開きとなりました。

大会参加の皆様。ドキュメンタリーに登場した方々へ。<そんな事、言ったかなー。>とか、<ちょっと違うぞー。>とか、思われるかもしれません。思い出しながら、できるだけ本人がしゃべった事を再現するように心がけていますが、若干、誇張したり、別の言葉に置き換えたりしています。生の声はそれぞれの方言でしゃべっているけど、これをそのまま思い出して書く事は結構難しい。横山さんは岡山弁(関西弁に近いのでしょうか)だったと思うけど、書き表す事ができなくて、すみません。

最後に、渚のシンドバットさんはじめ、九州二十人の会の方々、大変お世話になりました。これからも、参加させて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。