2005ダイワSBC福岡大会

昨年のダイワバトルカップ投げ、今年のシマノJC共に1回戦敗退、挙げ句の果てにがまかつG杯では寝坊して不参加というお粗末な結果。この一年間のトーナメントチャレンジは結果的に進歩が無い拙者でした。考えられる原因と対策は何か?
①ポイント選択....下見を綿密にやる。
②仕掛け....試行錯誤中。ほぼ固まって来た。
③精神力と集中力....日々の釣行で鍛える。
④体力....筋肉増強とシェイプアップをやる。
⑤安定したキャスティング....投げ練習を積む。
⑥仕掛け絡みとプッチン対策....投げ練習を積む。
トーナメントに出場して上位に顔を出している方々は、拙者に較べて投げ釣り歴は遙かに長いはず。勝つ為には、まずは釣行回数を増やし、投げ練習をひたすら行い、少しでも投げ釣り歴を近づける事が一番なんだー。と考えた。

ダイワの大会の案内をよく見たら、九州大会は竿とリールのどちらかがダイワである事が条件だけど、ブロック大会以上は竿もリールもダイワを使わないと行けない。こうなったら、以前から欲しかった、スカイキャスターを購入するべし。リールは去年買ったZ45Tで出ようかと思っていたら、やっぱり何だか物足りないので、エイヤッとZ45Ⅱ極細仕様を買った。おまけにスプールはwindsの白スプール8度(^_^)v 純正が6度なので、この2度の差はきっと飛距離アップに繋がるはず。道糸はよつあみウルトラサーフ0.6号。投げてみたら、思った通りイー感じ。

大会前日は20時に寝て1時起床。2時30分には家を出た。途中のウエストで丸天うどん(290円!安い!土曜日限定サービス)で朝食。途中、愛宕浜漁協さんから電話が入った。がまかつG杯で寝坊した前歴があるので、気を遣って電話してくれたんでしょね。ありがとうございました。新松原には4時30分過ぎに到着した。辺りは真っ暗。すでにむらさきさん、ホテルマンさんが来ていた。もちろん、てらさんとキスハンターさんは前夜から車中泊。早速、タックルの用意をして受付に行った。受付にはABさんがいた。
「おはようございます。」と拙者。
「がんばって下さいね。405に替えたんですね。」とABさん。
「そーなんですよ。425は合わなかったんですよ。」
参加費1500円を払って、ゼッケン番号を引いた。26番。悪くない番号。
むらさきさん、ホテルマンさん、パーマン2号さんは、後ろの方の番号だったので、ガックリ気味。キスハンターさん、國さんは拙者よりも前の番号。くじ運イーですね。
愛宕浜漁協さんは拙者よりも少し後。ハマちゃんは拙者の前。
投げボーズさんがいた。隣に息子さん?もしかして投げボーズ2号さん。やっぱりそうだった。

番号順に並んで、開会式が始まった。そしてクーラーチェックの後、順番にスタート。
海岸に平行している遊歩道を歩いていった。昨年の大会は台風の影響で波があり、ゴミも多かったけど、今大会は波もなく、ゴミもなさそう。天気も良いし絶好のコンディション。
「拙者さん、どこまで行く。」と愛宕浜漁協さん。
「×××かな。たぶん、國さんもそこに入ると思いますよ。」と拙者。

ハマちゃんのクーラーはシマノJCの時とちがってたくさん入りそうなクーラー。
「今回は、簡易クーラーじゃないんですね。」
「今日は釣るよ。」と爆釣宣言だ。
「走らないんですか?」
「今日は体力ないから、走らない。」
と話していたら、後ろから関門の主さんが小走りで抜き去っていった。スゲーパワーだ。アベちゃんも近くを歩いていた。
「アベちゃん、走らないんですか?」
「おっと、拙者。どこに入る?」
「内緒。教えない。」と拙者。アベちゃんは早々に浜に入っていった。國さんはまだ浜に降りない。やっぱ、×××に行くんだな。試合開始10分前。國さんはようやく浜に降りた。拙者も愛宕浜漁協さんも同じく浜に降り、愛宕浜漁協さんは目の前のポイントに入った。確か、このポイントも良かったはずだ。國さんの東側にchichiさん。西側に拙者が入った。

スタート時間の6時まで、あと5分。最初は8本鈎をセットした。鈎は5号、モトス1.5号、ハリス0.8号の仕掛けだ。試合開始。第1投目から3連。まあまあのスタート。鈎を2本追加して10本鈎にした。2投目、3投目も連でゲット。でも國さんは、拙者よりも多く釣っている。新松原は、ポイントが少しずれただけでも、釣果が違ってくるからホント難しい。
「拙者さん、2回戦進出ラインは40匹だと思いますよ。」と國さん。このペースで行くと、3時間で40匹はたぶん楽勝のはず。と、楽観していたら、2時間経過した時点で、まだ20匹位しか釣っていない。ヤベー!!連で釣れなくなってきたし、アタリが遠のいてきて、素鈎も多くなってきた。
それに対して國さんは着々と数を増やしてる見たい。たぶん50匹は超えただろな。

さっきから岩デコばっかり使っていたので、試しに、チロリを使ってみても変わらず。
「國さん、エサは何使ってます?」
「岩デコですよ。チロリは使ってないよ。」
やっぱ、岩デコだよな。

ダイワスタッフのABさんがやって来た。
「みんなの釣果はどうですかー?」と拙者。
「西側は早朝は良かったけど、その後は釣れてないみたいです。東側はかなり釣れてましたよ。」そうか、東側はそんなに釣れてるのかー。

残り30分。釣果は26匹。あー、むちゃくちゃ焦る。時間が足りない。おかげでタバコ吸う暇無し。國さんは余裕で場所移動していった。chichiさんが近づいてきた。
「拙者さん、どう?」
「いやー、全然ダメ。それに較べて國さんはかなり釣ってましたよ。」
「そーですよね。私もかなり差を付けられたみたい。」

とうとう、1回戦終了時刻の9時になってしまった。The end。31匹かー。ダメだー。9時20分までに大会本部に戻らないといけないので、大急ぎで撤収し、小走りで向かった。

「拙者さんどうでした。」と、むらさきさん。
「いやー。ダメでしたよ。31匹だけ。」と、拙者。
「イーじゃないですか。私は全然ダメ。予選落ちですよ。ガックリ。」
「え、マジで。どこで釣ってたんですか。」
「かなり手前の方。ホテルマンさん、パーマン2号さん、てらさんも一緒だったけど、全滅ですよ。」

この時間検量しているのは、かなり遠くまで行った人達だけど。みんな、かなり大漁だー。あーあ。予選落ちだ。拙者は810g、國さんは1760g。やっぱり倍以上の釣果の差があった。やっぱ腕の差だよな。キスハンターさんが9**g、愛宕浜漁協さんは1276g、浜ちゃんは1745g、渚のシンドバットさんは1896g。みんな釣ってるナー。

「拙者さん、元気ないねー。」と渚のシンドバットさん。
「ハー。ダメでしたよ。國さんの隣で釣っていたので、釣果の差にもガックリです。」と拙者。

そして、2回戦進出者が発表になった。順番に呼ばれていき、20位くらいで900gを切った。エッ、もしかして。行けるかも。26位で名前が呼ばれた。
よっしゃー。通過したよ。良かったー。

2回戦進出者の列に並んだら、関門の主さんが拙者の2つ前。chichiさんとアベちゃんは拙者の後ろ。
「お、拙者に負けた。」とアベちゃん。
「勝ちましたよ。白石浜のお返しですよ。」と拙者。2回戦は36名。2時間勝負。エリヤは、かなり狭く限定された。1回戦で大漁だったポイントは、外されていた。

クーラーチェックの後、順番にスタートした。拙者の前の人達は全員が海岸に平行した遊歩道へ向かった。砂浜に較べて遊歩道の方が歩きやすいけど歩く距離は長い。拙者は一瞬遊歩道へ向かいかけたが、思い直し直接砂浜へ向かった。後ろを振り向くと、みんな拙者の後に付いてきていた。やっぱ、考える事は同じだ。少しでもスタート順のハンディを縮めないといけない。15分位歩くと続々と、先行スタートした人が砂浜に降りてきた。

「何番スタートですか?」
「11番スタートです。」おっと、15人抜きだ。作戦成功!
更に5分ほど東へ進み、決めていたポイントに到着。ここは1回戦で愛宕浜漁協さんが入ったポイント。なんと、地元のじいちゃんがキス釣りしている。何てこった。勘弁してよ。こんなに広い砂浜でよりによってココで釣らなくてもいいんじゃない。しかたなく、じいちゃんから20m位東側に場所移動した。
10本鈎をセットしていると、
「ここに入っていいですかー?」と投げボーズさんがやって来て、拙者の20m位東側に入った。

餌を付け終わるとちょうど2回戦開始の時刻になった。
1投目、5色位からサビいて、3色エリヤでアタリが来た。慎重に巻き上げて2連ゲット!ヤリー。
2投目は1匹だけ。じいちゃんの前のポイントが気になった。
3投目はじいちゃん側に10m程よってキャスティングした。
思った通り、ブルブル4回。やっぱこっちの方がイー。4連ゲットだ。
じいちゃんとの間に他の人が入らないようにクーラーを10m西に移動しようかと思ってたら、どこから現れたのか、拙者が餌付けしている間に、他の人に場所を取られてしまった。

オーマイゴット!何てコッタ!
「ココ入ってもイーですか」なんて声掛けないかねー、普通。それならそうと拙者にも考えが。餌付け終わった拙者は、負けずにさっきの場所でキャスティング。その人はまだ餌付け終わってないので、問題ないでしょ。4色エリヤで、ブルブル2回。よーし、9匹目ゲットだ。この頃から、徐々に北東の風が強くなってきて、キャスティング後に道糸が西側に流れるようになってきた。

じいちゃんの西側にも、もう1人いるので50m位の間に4人が入っている事になる。この風だし、ヤバイなーと思っていたら、案の定、じいちゃんと隣の人がおまつりした。その後、拙者とその人がおまつりした。
東の方から愛宕浜漁協さんが移動してきて、拙者の東側にクーラーを置いた。
「愛宕浜漁協さん、東はどうでしたか?」
「ダメやね。拙者さんは?」
「んーん、こっちもイマイチ。9匹だけですよ。」いつの間にか、拙者の隣の人はいなくなってしまった。これでやりやすくなった。でも、風は更に強くなり、思ったポイントに着水するのが難しくなってきて、素バリが続いた。

西の方からN島さんが歩いてくるのが見えた。以前から拙者のキャスティングの事でアドバイスを受けていたので。「よーし、ここは進歩した拙者のキャスティングを見てもらおう」と思い、慎重にキャスティングした。
「おー、イーね、今の投げ方。」
「あっありがとうございます。」
「今の投げ方で、力を入れて投げれるようになると、もっと飛ぶようになるよ。」良かったー。何だか嬉しい。

残り1時間を切ってしまった。まだ9匹のままだ。5色位から引いてみた。4色半で久しぶりのブルブル。よーし、慎重にいつもよりゆっくりサビいたら、連続してブルブル。たぶん4匹は掛かったはず。3色半で、ガツーンと大きなアタリ。竿を送ってやり、頃合いを見てゆっくり竿を引いた。ヨッシャー、ノッタ!でかいぞ。これを逃がすわけにはいけない。さっきよりも少し速いペースで巻きあげた。もう1回小さなブルブル。これで6匹目。ヤリー。2色まで引いてきたら、あれれ、何だか変だぞー。左に持って行かれる。まさかー。左を見ると、じいちゃんの西隣の人がこっちを見ている。あー、やっぱり。おまつりだー。やばい事になったぞー。

「すみませーん。」と拙者の横に飛んできた。見るとその人の仕掛けの1本の鈎が拙者の道糸に掛かっている。拙者の道糸はテンションをかけたまま、直ぐに鈎をはずしてもらったけど、掛かっていたキスが心配だー。巻き上げ再開。よかった、キスは無事掛かったままみたいだ。波打ち際から順番にキスが顔を出した。1匹、2匹、3匹、4匹、5匹、一番下の6匹目のキスが顔を出した。デカイ!!軽く20cmオーバーだ。
「拙者さん、デカイのゲットしたねー。」と愛宕浜漁協さん。やっぱ、愛宕浜漁協さんは拙者のラッキーボーイに違いない。
測ってみると25cm!やったー!休む間もなく、大急ぎで餌をつけて、同じポイントに投入した。今度は何の反応も無し。おーい。キスはどこに行ったんだー。若干、じいちゃんの方向に投げたら、風に流されて、じいちゃんよりも西隣の人の前まで行ってしまった。
幸か不幸か1匹ゲット。これで16匹目。残り30分を切った。これじゃブロック大会進出は無理だよなー。

北東の風はさらに強くなってきた。拙者がまっすぐ投げた後、じいちゃんが拙者の方に斜めに投げてきた。それもチョイ投げ。おーい、それはないやろ。そのまま置き竿にしてしまった。なんてこった。と言っても、元々はじいちゃんが先に場所取りしていたわけだから、仲良くやらないと。思った通り、拙者の仕掛けがじいちゃんの道糸に絡んでしまった。じいちゃんは何も気が付かずに座ったまま。しょうがないナー。手元まで寄せ、仕掛けを切った。
「悪いねー。小さい鈎やね。何号?」
「5号です。」大急ぎで仕掛けをセットして投入した。じいちゃんの横に行ってさびいていると、
「鈎は何号使いようね?」それ、さっきと同じ質問。なんだか笑えてきた。
「5号です。」
「小さいねー。」
「おじさん、この近くの人?」
「芦屋です。」
「あんたは?」
「筑紫野です。」
「遠いね。」と世間話をしている間に残り10分を切ってしまった。投げボーズさんと愛宕浜漁協さんは納竿し始めた。
「もうだめ、ギブアップ。拙者さん、きっと良い線行ってるよ。」と投げボーズさん。
「えっ、だって16匹ですよ。」
「たぶん、みんな、そんなに釣ってないよ。それにさっきの25cmがあるからきっと上位やと思うよ。」

遂にタイムアップ。大会本部に向かって歩き始めたら、東からハマちゃんとアベちゃんとK浦さんがやってきた。
「ハマちゃん、何匹釣りました。」
「16匹位かな。」
「拙者も同じぐらいですよ。」
「でも小さいのばっかだからねー。」
「えー、それじゃ拙者の方がイーかも。」
「拙者、たぶん俺の負け。ピンばっか。」とアベちゃん。ハマちゃんは一人でどんどん早歩きしていったので、拙者もアベちゃんたちと離れてハマちゃんを追いかけた。大会本部前でむらさきさんとホテルマンさんが待っていた。
「拙者さん早くしないと失格になるよ。」えっ、何で・・・・大急ぎで走った。
「あと1分で検量終了しますよー。まだ検量していない方は大至急お願いします。」

エー何それ。オイオイ。あわててクーラーからキスを取りだした。あれっ、なんか少ないなー。と思ったら、ビニール袋が破れてクーラーの横に4匹落ちていた。
「すみませんーん。これもです。全部で16匹いますよね。」数えてみたら16匹ちゃんといた。「拙者さん、私よりも多いですよ。」と國さん。えっ、國さんに勝ったんだ。もしかして初めてかも。ABさんが検量してくれた。拙者は522g、國さんは372g。「これで検量終了します。」とダイワのスタッフ。そこへ、やっとアベちゃんとK浦さんが到着した。「検量はもう終わりですよ。時間内に戻ってこなかったので、失格です。」厳しいなー。拙者も検量終了時間を気にしていなかったので、危ないところだった。アベちゃんとK浦さん、ほんと残念でした。

そして、ブロック大会進出者14名が発表された。「呼ばれた方は前に並んで下さい。」去年と違い、14番目の人から発表された。
「14番284g」よっしゃー、國さんも拙者も余裕でブロック大会進出だー。良かった良かった。関門の主さんが9番目、國さんが8番目。渚のシンドバットさんが408gで6番目だった。まだまだ余裕だ。
「拙者さん、優勝賞品はスカイキャスターみたいですよ。拙者杯の賞品ね。」とむらさきさん。4位は452gでハマちゃん。拙者はまだ呼ばれない。「やっぱ優勝じゃない。」とみんなに冷やかされた。まさかと思う反面、ココまで来たらまだ呼ばれるなよー。という気持ちでいっぱい。少なくとも表彰台にのぼれる。しかし無情にも「第3位522g。拙者さん。」と呼ばれてしまった。

「おー、3位!おめでとう。」とみんなに送り出されて、前に並んだ。何だかウソみたい。拙者の事を知っている皆さんからも「おー、拙者さんすごい。」とびっくりしていた。準優勝は530g、優勝は564gだった。あんまり差がなかったんだ。おしかった。
「こっちがいいなー!」と、拙者の横に並んでいるハマちゃんが言った。
「それでは表彰式を行いますので、4位以下の方はお戻り下さい。」とダイワスタッフ。3人だけが残ると、何だか実感が湧いてきて、恥ずかしいやら嬉しいやら。優勝者に表彰状とトロフィーと賞品のスカイキャスターが授与された。どこかで見た顔だなーと思ったら、じいちゃんの西隣で釣っていて、拙者の道糸に鈎を引っかけた人だった。

拙者の番になった。みんなの前でこうやって表彰状をもらうのは気持ちがイーなーと思いながらも、結構緊張した。賞品は投げ釣り専用クーラーSXU80だ。ラッキー!これ前から欲しかったんだよねー。買わなくて良かった。

「それでは記念撮影を行います。」と言われたけど、表彰台はどこにあんの?なーんだそのままで撮影なんだ。ちょっとがっかり。できあがった写真を見ると表彰順=背の順になってたので笑える。
記念撮影が終わり、みんなのところに戻った。
「拙者さん、おめでとう。」とみんなから祝福の嵐。
「拙者さん、おめでとうございます。すごいねー。大したモンだ。ブロック大会もがんばりましょう。」と渚のシンドバットさんが、祝福の握手をしてくれた。

それからお楽しみ抽選会。全員が何かしら当たった。パーマン2号さん、愛宕浜漁協さん、ホテルマンさんはカップ麺。國さん、キスハンターさんはハサミ。むらさきさんは・・・・何でしたっけ。力糸だったかな?拙者は水汲みバッカン。

その後全員で記念撮影をして大会終了となった。駐車場に戻り、着替えていたらみんながやって来た。
「胴上げしようー!!」と國さん。
「その勢いで川に投げ込もうか!!」とパーマン2号さん。
「えー!それだけは勘弁して。みんなで記念撮影してないから撮ろうよ。」着替えの最中だったので、拙者は上半身裸のままだ。
「それではお疲れ様でしたー。」と解散した。

帰り道、投一筋さんから電話が入った。
「どうやった?」
「3位でしたよ。」
「えっ、誰が」
「拙者ですよ。」
「またー。ウソやろ。」
「ホントだって。」
「えー!マジで!!すごいやん!!!」

家に帰って
「見て、これ、3位だったよ。」とカミさんに賞状を見せた。
「ふーん、ハイハイ。」
「それだけ?」
「うーん。よく頑張った。まー、自己満足の世界ですね。」だって。相変わらず、クールじゃのー、おまえさんは。
「で、賞品は何?」
「クーラー。これ欲しかったんだよね。それとバッカン。」
「なーんだ、それだけ。ガックリ。」確かにカミさんにとってはカップ麺の方が良かったかも。