2005ダイワSBC中国四国九州ブロック大会

九州大会からあっという間に1ヶ月が過ぎてしまった。九州大会での賞品のクーラーにお気に入りのステッカーを貼って。拙者好みに変身させた。欲を言えば、ダイワキスバトルのステッカーがあったらなー。ダイワさん、来年は是非作って下さいね。

さて、大会前日から下見を兼ねて、國さんと一緒に1泊2日のキス釣り遠征。光市内のビジネスホテルに宿泊する今回の釣行はなんだかワクワク。今までの1泊2日釣行の場合、夜釣り&車中泊だったので今回はひと味違う合宿みたい。

大会前日、6時頃虹ヶ浜に到着した。福岡から高速を飛ばして3時間半。遠いナー。片道200km以上もあった。日頃高速を使わずに1時間程度でポイントに着く距離しか行ってないからナー。でも、たまには釣行ドライブもいいもんだ。

海岸脇に駐車して釣りの準備を始めた。2人ともサンダル履きのお気楽モードだ。
浜に入ってびっくり、砂浜はゴミだらけ。何じゃこりゃ。持ってきた小型竹箒じゃパワー不足かも。ブルドーザーが必要だー。気を取り直して一番西側から探っていった。ちょうど川の流れ込みがある所。たぶんこういうポイントは海底に変化があり、キスが溜まっているハズ。思った通り、いるいる。1投目から2連。3色未満の近場に溜まっていた。國さんも2連、3連と調子よく釣っている。ここのキスは九州のキスよりも一回り小さい感じ。もっと大きなキスをゲットしようと思い、遠投したら所々で根掛かりする。

流れ込みよりも若干西へ移動したら、大当たり。20cmオーバーをゲット。明日もこのサイズが釣れたらナー。でも、ここって浜の外れなので、大会エリヤ外かも。うーん。残念。少しずつ西の方へ移動しながら、探っていった。ゴミは相変わらず多いし、フグも多い。「おー、良いアタリ。」と思ったらデカいフグ!困ったモンだ。

「拙者さーん。メイタが釣れたよ。」と國さん。見ると20cm位のメイタだった。
「拙者さん、何か変なモン釣ったみたい。」と國さん。今度はなんだい。浜に上がってきたのは、デカイ木の枝。よーく見ると、仕掛けが枝に絡みついてキスがぶら下がっている。まるでキスが枝になってる見たい。いちやく究極の外道トップに躍り出たよ。やるなー國さん。

例によって、投げてるところの写真撮影。拙者は相変わらずシャッターのタイミング悪すぎ。國さんは絶妙のシャッタータイミング。しっかり竿がしなっている瞬間を捕らえてますねー。お見事。でもって2人並んでセルフタイマーで撮影。再生で見ると國さんいつの間にかしゃがんでる。でもこの方がナイスバランス。

明日の大会に出る他の人達は下見やらないのか、だーれもいない。拙者達だけ。ようやく9時頃になって2人現れた。
「どうですか?」
「ダメですね。ゴミが多すぎですよ。」と拙者。
「2週間前に来た時は6色位でアタリが有りましたよ。」だって。あえて今日は3色以内でアタリがある事を言わなかった。うーん、何だか戦いは既に始まっている感じだ。その人達の釣り方を見ていると、しゃがんで釣る、しゃがんで餌を付ける、しゃがんだまま投げる???(冗談ですよ)四国スタイルだった。と言う事は四国の方。負けられんぞー。

その後、転々と東へ移動していった。
「國さん、東はどの辺りまで大会エリヤ?」と拙者。
「去年はこの辺りまででしたよ。」と國さん。
「それじゃ、この辺で納竿しますか?」と拙者。すでに時刻は14時を過ぎていた。あー、腹減った。今日の下見の釣果は國さんが46匹。拙者が43匹だった。全体的にピンギスが多かった。

ホテルのチェックインが15時なので、近くで買い物して暇をつぶした。さすがにこんな時間から開いている飲み屋もないだろうから、夕方まで仮眠する事にして、部屋に入ってテレビを付けたら、女子ゴルフ日本オープンをやっていた。宮里藍ちゃんが単独首位独走。ついつい気になって、ホールアウトまで見てしまった。さすが藍ちゃん、貫禄のプレー。気が付いたら、待ち合わせの時間30分前。眠くなってきて、しばし仮眠。

さーて、飲みに行くぞー。って言っても。飲み屋は数えるほど。店にはいると広い店内はカウンター以外すべて予約で一杯だって。
「それじゃ、お疲れ様でした。明日はがんばりましょー!かんぱーい!!」しばらくすると國さんの携帯に渚のシンドバットさんから電話が入った。えー、渚のシンドバットさんも不参加なの?関門の主さんと岩ノリさんもキャスティング大会の為不参加なのに・・・。九州勢危うし。次はハマちゃんから電話が入った。何々、砂浜でキャンプするって。すげー、アウトドア派。下見は?夕方歩いただけだって。何々、すでにダイワの旗が砂浜に立っているって。後で見に行きましょうよ。エリヤが気になるよね。

すでに20時前。店を出て、浜に向かった。ハマちゃん、ノンちゃんのパパさん、CIMAさんは買い物に行っているらしく、浜にはいなかった。浜に出てみると、何と旗の位置が予想を遙かに裏切り、かなり東よりに立っていた。昨年の大会エリヤと大幅に変わったみたい。と言う事は、下見をしていない所もかなりあるという事。ヤバイじゃん。作戦を練り直さなきゃ。

大会当日。浜まで5分なので、4時半起き。おかげでぐっすり眠れた。チェックアウトして浜に行くと、ハマちゃん達がいた。
「ホントにテントに寝たんですか?」
「うーん、砂のベッドは気持ちよかったよー。」ってハマちゃん。
準備をして受付に行くと、ダイワの大会委員長の青山さんに
「この人が拙者さんですよ。」と國さん。
「おはようございます。拙者です。」って、本名よりもハンドルネームの方が有名になってる??あとでその謎が解けました。

大会委員長の青山さんが「拙者の投げ釣り」の中のダイワバトルカップ九州大会のトーナメントドキュメンタリーを印刷して、スタッフで回し読みしていたんですよ。
「このトーナメントドキュメンタリーは最高!拙者さんのその時の気持ちが良ーく表現されていて、とっても面白い!特に隣で釣ってるおじいさんのくだりや、大会終了後の奥さんと会話がいいですねー。」って、ほんとビックリした。

話は戻って、拙者が引いたゼッケンは23番Bブロック。ショック!下見をしていない所が多い方だ。16番からBブロックだから、スタート順も終わりの方。
ダブルショック!!
「國さんは何番?」
「21番です。」
「え、、、、同じブロック!!!」トリプルショック。Bブロックは10人中2回戦進出者は4名だけ。狭き門だよ。Aブロックだったら、完璧な下見をしたのに。ホント残念。ハマちゃん、SIMAさん、にこいちさん、九州大会1位通過のS川さん、昨年の全国大会3位のYOSSYさん、周南市のレッドさんはAブロック。國さん、ノンちゃんのパパさん、拙者はBブロック。

1回戦は6時15分~9時30分に変更になり、ゼッケン順にスタートした。拙者は8番スタート。みんなどうするのかなー。頼むから、みんな下見をしていない東に行って。と思っていたら、その通りずんずん東へ行ってしまった。ラッキー。拙者が決めていたココぞと言うポイントは7番スタートの人に入られたけど、その20m程西側に場所取りした。その人と拙者の間には誰もいない。

1回戦の作戦は3色以内で攻めまくり作戦。仕掛けはモトス1.5号、ハリス0.8号、鈎5号の10本鈎。ゴミが多い事を考慮して道糸はPE1.2号。オモリは27号。昨日と同じく海岸はゴミが多い。そこで、早くも秘密兵器登場。100円ショップで購入した小型竹箒。波打ち際や竿立ての周りの大きなゴミをまず拾って、それから小型竹箒で、きれいに清掃した。なかなか優れ物。これでゴミが鈎に掛かる心配なく投げられる。

スタートの6時15分になり、第1投目。あれー、何やってんだー。右に飛んでったよー。早くもトラブル。隣の人の仕掛けに絡んでしまって、拙者の仕掛けをチョッキン。焦った。第2投目、3連ゲット。これでひと安心だ。3投目、4投目と着実に数をのばしていった。東側の人も確実にゲットしている。その東隣は國さん。あれれ、國さんがこっちに来る。
「どうしたんですか?あっちは釣れないですか?」と拙者。
「ダメ、釣れない。」と言って、一番西側に移動していった。

その後も数をのばして1時間が過ぎた。20匹釣ったところで、國さんがやって来た。
「向こうもダメですか?」
「ダメだー。釣れなーいい。ヤバイ。」國さん、マジ焦った顔。

「こっちはコンスタントに釣れてますよ。拙者の隣に入ったら。」
國さんは拙者の東隣に入った。
「拙者さんに完全に負けてますよ。何色ですか?」と國さん。
「下見と同じで3色未満ですよ。」と拙者。

たぶん、國さんはあっという間に拙者を抜き去るだろなーとイヤーな予感。予感的中。國さん怒濤の巻き返しが始まった。よーく観察していると、拙者と同じ時に投げても、拙者よりもかなり早くさびき終わっている。何でかなーと思ってよーく見ていると。ほとんどピンポイントだけさびいて。あとは早巻きをしている。それが釣果の差にもろ出てきた。今日は昨日と違って、フグが少ない代わりに、キスのサイズがかなり小さくなった。携帯ストラッップになりそうなチビギスがやたらと多い。2時間過ぎたところで、30匹。5連も何度かあるけど、型が揃わない。15cm位が1匹であとはストラップギス4匹とか。アタリは2色未満になってきた。もしやと思い、遠投してみたけど、全くアタリなし。

ダイワの青山さんがビデオ撮影にやって来た。おっと、いけない!クーラーを置いた方向が悪くて、シマノJCステッカーを貼った方が写ってしまう。1回転して、ダイワステッカーを貼った方を見せた。これで上から下までダイワ製品でしょ。と安心してたら、しまった、キススペベストを着ていた。御免なさい。以前使っていた、ダイワのベストにしとけば良かった。しまったー。

残り30分になってしまった。やっと42匹。でも全体的に小さいので、そんなに釣った気がしない。
國さんの東側の人を見ていると、國さんに負けず劣らず、連でガンガン釣っている。やっぱ、読み通りあそこのポイントがよかったんだよなー。試合終了の時刻になっても、笛が鳴らない。もう1投できるかな?時間がないので餌はそのままにして投げた。最後に20cmオーバー来いよー。でも無情にもサビき終わらない内に終了の笛が鳴った。かかっていたのはストラップギス1匹。結局釣果は46匹。ダメじゃん。こんなんじゃ。予選落ちだー。
でも、マイペース&平常心で3時間半集中して釣る事ができたし、これが現在の拙者の実力でしょ。

大会本部にもどり検量。すでにほとんどの人が検量終了していた。
「キロオーバーも何人かいるので、予選通過は危ないかも。」と990gを釣った國さん。検量に行く前に拙者の釣果を見て、「私と同じ位かな?」と國さん。でも、拙者が思っていた通り、900gもなく、結果は818gだった。國さんの東側で釣っていた人は1168g、拙者の西側で釣っていた人は992gうーん、やっぱ実力の差。ストラップギスが多すぎたかなー。

ハマちゃん達が背中を丸くしてお疲れ気味で座っていた。
「ハマちゃん、どうでした?」
「あかん、つ抜けできんかった。」
「つ抜け??」
「そう言う事。9匹。」
「えー、何でー。拙者は46匹で818gでしたよ。」
「えーなー。そんなに釣って、満足やろ。Aブロックはそんな釣れとらんよ。」
「今日は何でか2回もプッチンした。」
「拙者も予選落ちですよ。Bブロックはよく釣れてましたから。」

大会本部にいた青山さんに
「HPにスタッフさんの写真を掲載したいので、写真撮らせて下さい。」とお願いした。青山さんと福岡営業所の所長さん?と司会進行の女性スタッフの3名でパチリ。無理言って、どうもありがとうございました。

そして、1回戦の結果発表
AブロックではS川さんがギリギリ4位通過。YOSSYさんは惜しくも敗退だった。
「YOSSYさん、どうでしたか?」
「入るポイント間違った。一番西側に入ってしまった。」
「根掛かり有ったでしょ。」
「そーなんですよ。もっと手前に入れば良かった。」

Bブロック1位は1178g高知の人。おっとよく見るとこの人は、昨日下見に来ていた人だ。2位は1168gで國さんの東側で釣っていた人。3位は992gで拙者の西側で釣っていた人。この人もよく見ると、昨日下見に来ていた人だ。
「と言う事は、4位だ。よしっ決勝進出した。」と國さん。いってらっさーいい。拙者は結局7位。うーん、ガックリ。

2回戦は10時30分から2時間、8名で行われた。エリヤはBブロックからの進出者に有利な範囲。拙者が前日予想していた2回戦エリヤよりも若干東よりだ。広いエリヤに8人なので、隣との間隔が広い。國さんは1回戦の時よりも若干西に入り、1回戦Bブロック1位2位の人は、ほぼ1回戦と同じポイントに入った。S川さんは拙者が1回戦で入ったポイント。國さんもS川さんも遠投している。6色の辺りにいるキスを狙っているみたい。國さんがあげてきたキスは1回戦の時と較べて型が揃っているし、3連、4連と着実にゲットしている。國さんの西隣の人は3色位の所を探って、同じく連で釣っている。狙うポイントが遠近とはっきり別れている。これは大きな賭けかも。

もし拙者だったら、近投狙いに徹しただろなー。なんせ、6色を狙うとなると、コンスタントに7色投げないといけないからなー。
「國さん、近投しないんですか?」
「しないー。きっとその内に近場に居なくなりますよ。」

國さんの斜め後ろに座って、じっくり観察した。一緒に釣行する事が多いけど、じっくり観察する事はほとんどないから、今日は技を盗むつもりで、じーっと見ていた。そしたら、なーるほど、やっぱり、拙者のさびき方と違っていた。
「國さん大変勉強になりました。」って言ったら。
「2位だった人の技も見ておいた方が良いよ。」と國さんに言われ、
「じゃ、ちょっくら行ってきマース。」

途中、S川さんの後ろで、背中を丸めた4人を発見。ハマちゃん、ノンちゃんのパパさん、SIMAさん、にこいちさんだった。
「4人の姿、絵になってますよ。」って言ったら、
「釣りてー。拙者さんはいっぱい釣って満足だろうけど・・・」とハマちゃん。うーん、確かに。
S川さんはかなり遠投、國さんよりも投げてるみたい。

Bブロック1位の人と2位の人がよく見える後ろで観察する事にした。
1位の人は投げる時だけ立ち上がって、それ以外、さびく時もキスを鈎から外す時も餌を付ける時もずっとしゃがんだまま。竿立てに竿を掛ける方向にも特徴がある。2位の人は投げてさびく時は立っているけど、キスを鈎から外す時と餌を付ける時はずっとしゃがんだまま。竿立てに竿を掛ける方向も1位の人と同じ。これが四国流なんだ。それに2位の人はリールでさびくのではなく、竿でさびいている。狙いは近場、たぶん3色位のところ。連でガンガン釣っている。拙者がじーっと見ているので、気になるみたい。

あっという間に2時間経過。検量です。さーて、みんな接戦だったので、結果が楽しみだー。
「國さん、どうだった。」
「たぶん4位くらいかな?」と、自信無さそうな國さん。そして結果が発表された。優勝はさっき、拙者がじーっと見ていたBブロック2位の人で998g。2位はBブロック1位の人で902g。3位は國さんの西側に入った人で898g。全国大会へは2位までが行けると言う事で、わずか4gの差が運命の分かれ道。

そして4位が國さんで860g、S川さんは5位で820gだった。やっぱ予想通り、Bブロックから進出の4人が上位独占となってしまった。それにしても國さんは惜しかった。ほんの数匹の差。
「全国大会1期生は全滅でしたね。」とYOSSIさんが國さんに言った。どうやら各ブロック大会でも全国大会1期生は敗退しているみたい。

表彰式が始まった。1位から3位までが表彰状とクリスタルトロフィーそれに副賞のクーラーをもらった。4位以下は全員参加賞のサーフセンサーハイパー0.8号(定価9,500円)をもらった。ダイワさん、ありがとうございました。最後に全員で記念撮影をして解散となりました。

今回のブロック大会はポリシーを持って大会に臨み、マイペース&平常心で、集中力を切らさずに釣りをすると言う事が実践でき、大きな自信に繋がりました。さらに自分の釣りに磨きをかけ、どんな状況にも対応できるようにパワーアップし、来年も必ずココに来るぞーと誓ったのでした。

大会委員長の青山さんはじめ、大会スタッフの皆様、大会運営お疲れ様でした。大変楽しい一日を過ごす事ができ、感謝しています。大会参加の皆様お疲れ様でした。また来年、ココでお逢いしましょう。必ず1回戦突破して見せますよ。