2005九州キス釣り王座決定戦

渚のシンドバットさんから掲示板に大会のお誘いの書込があった。
「拙者さんとファンクラブの皆様、王座決定戦のご案内をさせて頂きます、11月6日、場所も昨年と同様の宮地浜となっております、大会の詳細は別途案内状を拙者さんへメールします。奮ってご参加下さい、お待ちしております。」

今回も拙者の投げ釣りファンクラブから参加者を募る事にした。今までは掲示板に参加の意思を書き込んでもらったり、拙者宛にメールしてもらったりしてたけど、これだと参加者と人数の把握が分かりにくいので、大会案内のページと参加者募集のページを制作した。これですっきり。最終的に参加者は前回優勝者の國さんに投之助さん投一筋さん親子、むらさきさん、ABさん、拙者の6名。

11月3日(木)に宮地浜に下見に行く予定だったけど、1日の団子さんの「みんなの投げ釣り日記」への書込を見て予定変更。大ギス爆釣の誘惑に負けてしまった。おまけにむらさきさんも仲間に引っ張り込んでしまった。

11月3日、大口海岸。前日てらさん、むらさきさん、國さんと23時頃まで焼酎バー「ゴロニーズ」で釣り談義を肴に飲んでいたので、1時間も寝坊してしまった。現地には、むらさきさん、80グラムさん、てらさんが既に到着していた。あれれ、あれはABさん。
「私も気になって来ちゃいました。」
4人で2時間位粘ったけど、大ギス爆釣にはほど遠く、ピンギスがチョボチョボ(>_<)

そう言うわけで、下見無しで大会に臨む事になった。先月の宮地浜での拙者杯の時はピンギスだらけだったので、たぶん今回も同じような状況だと考え、鈎は3.5号、4号、5号、モトス1.5号、ハリス0.8号、ハリス長さ3cm、ハリス間隔23cmの無限仕掛けをそれぞれ60本用意した。タックルはキススペCX+、Mg、道糸はPE0.8号。

大会当日4時起き。外を見たら雨が降っている。やっぱ天気予報通り、雨だー。確か8月のキス釣りバトルin白石の時も雨の大会だったよなー。途中のうどん屋westでいつもの丸天うどんの朝食!?釣行する時はいつも食べているので、10%オフになるwest会員になってしまった。

現地に近づくほど雨足は強くなってきた。岩デコをヤナイで買い、すみともフィッシングに向かった。新製品のシマノサーマルブーツを予約していたんです。このブーツは蒸れにくい構造になっていて、ふくらはぎ部分が広いワイドタイプで、砂浜メインで使う事を考えて靴底はラジアルタイプにした。これが定価7400円の35%引き。うーん、お買い得。

向かい側のセブンイレブンでいつものチャーハンおにぎりと、ワカメおにぎりを買った。westの丸天うどんとセブンイレブンのおにぎりは最近のお気に入り。いつもこればっか。そういえばワンパターンがもう一つあった。東方面に釣行した帰りは旨くて安いラーメンを食べる事。博多ラーメン250円、この値段でこの味はなかなかです。

6時10分過ぎに現地到着。雨は止みそうにない。傘を差して受付に行った。拙者の投げ釣りファンクラブから参加の5名はすでに受付を済ませていた。明るくなり始めると徐々に雨足が弱くなってきた。「開始時間を30分遅らせます。」と渚のシンドバットさん。

7時過ぎ、開会式が始まった。参加者は31名。この間、宮地浜で開催した第9回拙者杯キス釣り大会にも参加した、ハマちゃん、I野さん、アベちゃん、CIMAさん、すえちゃん、キスKenさん、T山さん、くさふぐさんもエントリーしていた。1回戦は4人一組、合計8組のうち上位2名が2回戦進出する。拙者はH組。CIMAさんと一緒の組になった。

「拙者さん、ライター余分に持ってない?」と國さん。見るとロケット花火を手に持っている。「開始と終了の合図にロケット花火を使うんですよ。」
そうか國さんは決勝戦だけ出場するんだった。

大会エリヤは西から順に約50m間隔で各組のエリヤに分けられていて、エリヤ内での場所移動は30分おきのローテーション。エリヤ内での場所の差を無くす為だと思うけど、落ち着かないから、イマイチ好きになれない。G組のエリヤに移動したら、波打ち際はどこもアオサだらけ。投げにくそう。鈎は4号の10本鈎にし、天秤は國さんオリジナルの湘南改良天秤に30号のオモリをセットした。エサは塩岩デコ。大会で塩岩デコが通用するかどうかトライした。

國さんがロケット花火に点火して「ピュー」という合図で、7時30分に1回戦がスタートした。第1投目、アレー、右に飛んでいったよ。大会での第1投目は素直に飛んだ試しがないような気がする。拙者杯の時は5色エリヤでアタリがあったけど、今回は4色エリヤでブルブルとアタリがあった。2色までゆっくりとサビいても、アタリがあったのはその1回だけだった。

思った通り、キスの群れは小さい。おまけに引いてくる途中で、アオサが引っかけてしまう。イコールコンディションとはいえ、厳しい状況だー。確か1年前の同大会でもアオサが多かった記憶がある。2投目。今度は2連。3投目は1匹。他の3人も拙者と変わり無さそう。ローテーション時間の30分が経過した。合計5匹。すくねー。

キスのアタリは徐々に近くなってきて3色エリヤでヒットするようになった。鈎数を減らすか迷ったけど、このまま10本で続行した。2色エリヤを引いていると、ドカンと大きなアタリ。やりー。大ギスだー。きっと20cmオーバーだ。ドキドキしながら、慎重にリールを巻いた。

波打ち際から姿を見せたのは、セイゴちゃん。なんだそりゃー。がっかり。他魚の部?あったかなー?そこへ國さん登場。「あ、國さん、写真撮って。」と拙者。「大会中に記念撮影とは余裕ですね。」と國さん。
これがキスだったらなー。残念!しかし4号の鈎で塩岩デコのエサにセイゴかかかるとは・・・。

気のせいか右の方へ持って行かれるなと思ったら、右側の人とおまつり。勘弁して。でも隣と10m位しか離れていないのでしょうがないか~。面倒なので、拙者のモトスを切った。タイムロスだよ。この間にもCIMAさんは4匹ゲット。

気を取り直して、釣り再開。ブルブルといつになく大きなアタリ。少し止めて追い食いを待った。案の定、2回目のブルブル。その後ゆっくり巻き上げた。波打ち際からキスが顔を出した。しかし止めすぎが良くなかったか、キスが団子状態になっている。一瞬仕掛けを全交換するか迷ったけど、ほどく事に押した。予想以上に時間がかかってしまった。これだったら、交換した方が早かった。あーあ、後の祭り。

イーストさんが応援に駆けつけてくれた。てっきりこれからどこかへ釣りに行くのかと思ったら、そうじゃないみたい。わざわざありがとうございました。またしてもいやーな感じ。今度はI野さんとおまつり。I野さんの鈎が拙者の道糸にかかっていた。3度目のタイムロス。4人のうち、2回戦進出できるのは2人。たぶん、今のところきっと3番目だろな~。キスのアタリはだんだんと少なくなってきた。遠くで國さんがロケット花火に点火するのが見えた。「ピュー」試合終了。

セイゴも一緒に検量に持っていった。
「拙者さん、これ反則。」と、渚のシンドバットさん。
「他魚の部は無いんですか?」と、拙者。残念。拙者は519g。やっぱり思った通り、3番目だった。2位のCIMAさんとの差は63g。1回戦敗退。ショック。敗因はエサ?それともおまつりと仕掛け絡みのタイムロス?たぶん両方かな~。拙者杯と同じポイントに入ったハマちゃんは、案の定大漁ぶっちぎり。むらさきさんと投一筋さんも2回戦に進出した。

2回戦は1時間半。1回戦に敗退した全員の中から1番釣果のあった人が敗者復活して決勝戦に行けるので、これに賭けるしかない。気合い入れて行くぞー。まずは入るポイントをどこにするか。1回戦での各エリヤの釣果を検討した結果、2回戦エリヤのすぐ東側に入る事に決めた。今度は塩岩デコではなく、生岩デコを使う事にした。もう実験はやめた。4号10本鈎をセットして、餌付けも終わった。1時間半の間、同じ場所で釣る事ができるので、拙者の前のゴミやアオサを念入りに掃除した。

國さんがロケット花火を砂に突き刺したのを見て竿を手にした。
「まーだ早いよ。」と、2回戦エリヤ内の一番東側にいた、むらさきさんが言った。むらさきさんには負けられない。
「ピュー」試合開始。

一投目、狙いは3色エリヤ。案の定3連ヒット。1回戦ではアオサに泣かされたけど、もうほとんど無い。餌取りのフグも少なそうだし、手返し勝負だー。素鈎はないけど、4連止まり。それに型が小さい。でもコンスタントに釣れ続けた。あっという間に1時間半が経ち、2回戦終了。どうかなー、検量するまで分からない。

検量に持っていった。
「拙者さん、512g。あれ拙者さん、2回戦出てましたっけ??」と渚のシンドバットさん。
「いえ、敗者復活戦の方です。」と、拙者。数は25匹と1回戦よりも多いけど、やっぱ、型が小さいので重量はイマイチ。ヤバイかも。徐々に検量に集まってきた。気になるのは敗者復活戦参加者の釣果。なんと、くさふぐさんが良型をたくさん釣ってる。

「どこで釣ったんですか?」と、拙者。
「一番東側、津屋崎寄りですよ。」と、くさふぐさん。やられた~。数は拙者の方が多いと思うけど、どう見ても重量は負けてるよ~。666g。やっぱり。ガックリ。

決勝戦進出者が発表された。投一筋さんは7g差でハマちゃんは破り、決勝進出。アベちゃん、yama-junさん、キスkenさん、I野さん、CBさんも進出した。拙者も出たかった~。
「投一筋さん、凄いねー。」と、拙者。
「鈎絡みがいやだったので、鈎数を落として手返し重視でやったのが良かったみたい。」と、投一筋さん。
「いやー、まいった、7g差!!」と、ハマちゃん。

決勝戦は前回優勝者の國さんと2回戦勝ち上がった8人と敗者復活からの1人の合計10名の戦い。2ブロックに別れて、ブロック内のローテーションは無く、1時間でブロックエリヤの交代という方法。2回戦の時よりもさらに風が強くなり、ウインドサーフィンが一挙に増えた。

波も高くなり、満ちてきたので、アオサが急に増えてきた。みんな釣りにくそう。アタリもほとんど無いみたい。横への汐の流れが速いみたいで、おまつりも多い。アオサが道糸に点々と絡んでアオサを落としながらサビいている。
「キスがどこにいるかつかめん!」と、國さん。1時間過ぎて3匹。投一筋さんも同じ位の釣果。yama-junさんが9匹という情報。

ウインドサーフィンがますます増えてきた。それも初心者が目立つ。釣りをしている側から入ってきて、立ったと思ったら、すぐに落ちる始末。そのままみんなの前50m位の所を横切っていく。こうなると、もうどうしようもない。辺りが暗くなり、雨がポツポツ降ってきた。しばらくすると「竿の雷がビリビリ来てる。ヤバイよ。」という声。まだ30分位時間の残して、「雷が来て、危険なので終了します。」と、渚のシンドバットさん。

みんな、海の家の軒下に避難してきたところで、大粒の土砂降りになった。しばらくすると、徐々に雨が上がり、検量開始。yama-junさんは318gでトップ。おめでとうございます。 國さんは258gで6位。3連覇はならなかったけど、大物賞を取った。やりましたね。投一筋さんは191gで10位。

記念撮影のあと、お楽しみの春燕さんのもつ鍋タイム。モツと野菜とチャンポン麺がたっぷり入って、まいう~。
「来年の大会は長崎県の千々石海岸でやりますよ。」と、優勝のyama-junさんから発表があった。

<あとがき>
今回も大変勉強になった大会でした。塩岩デコは大会では使わないようにします。仕掛け絡みもほどこうと考えずに、「急がば回れ」ですね。渚のシンドバットさんはじめ、九州二十人の会のみなさま大会運営お疲れ様でした。また、来年も参加したいと思いますので、よろしくお願いいたします。