2006九州二十人の会

先週の拙者杯からずっと多忙で、おまけに、前日の土曜日は夕方6時からから高校の同窓会総会。久しぶりに校歌と応援歌を歌ったら、不思議と忘れずに覚えているもんですね。ついつい、同級生だけで2次会に突入。同級生がやっている南薬院の焼酎バー「ゴロニーズ」で10時頃まで、痛飲してしまった。家に帰ったらあっという間に0時頃。確か昨年のがまかつG杯は、このパターンで寝坊して大会欠席だったはず。寝坊だけは避けたいので、携帯アラーム3個と電話子機アラームの合計4個セットした。

午前3時、何とか4個目のアラームで目が覚めた。眠い・・・・。酒も少々・・・・。
4時半から受け付け開始なので、あまり時間がない。高速を使い、いつものうどんを止めてコンビニおにぎりの朝食にした。

駐車場に着いたら、見慣れた白いワンボックス。赤竿☆のぎたんさんの車。確か前日は白石浜で下見をしたはず。
「おはよーございます。幽霊出なかった?」と拙者。
「幽霊じゃなく、警察が来ましたよ。駐車場が分からなかったので、道に車を停めて寝てたら、職務質問。毎度の事だけどね。」とのぎたんさん。
「昨日の下見はどうやった?」と拙者。
「しぶい、ピンばっかり。それも3色半。」とのぎたんさん、
「3色半?遠投してもダメ?」と拙者。
「そーなんですよ。ダメダメ。」とのぎたんさん。

むらさきさんと投之助さんが登場。
「へい、ご注文のチロリね。」とむらさきさん。
「のぎたんさん、昨日の下見はどうでしたか?」
「しぶい、ピンばっかり。それも3色半。」とのぎたんさん。

参加者が続々と集まってきた。昨年秋の第9回九州キス釣り王座決定戦以来半年ぶりにお会いする方がほとんど。渚のシンドバットさん発見。
「おはようございます。拙者チームよろしくお願いいたします。」と拙者。
「お久しぶりです。今回写真班がいなくて、よかったら、写真提供してもらえませんか?」と渚のシンドバットさん。
「了解です。」と拙者。
ABE組の組長あべちゃんもおかーちゃんと仲間を引き連れて登場。
「拙者、また俺の悪口書きよるやろ。拙者軍団とABE組の勝負じゃ」とアベちゃん。
それにしても参加メンバーが濃い。シマノ、がまかつ、ダイワで上位争いしている歴戦の兵ばかり。おっと、関門の主さんもキタキツネさんも来てるよ。

「拙者さん、この大会半端じゃないね。むちゃくちゃ濃すぎ。緊張してきた。」とビビッて青い顔の赤竿☆のぎたんさんが言った。
「確かに、のぎたんさんの言う通りやね。予選から激戦やね。」と拙者。
「昨日の下見では、キスはどこにおった?」と関門の主さん。
「・・・・・・」一同、無言。
「おっと・・・危ない、危ない。うっかり言いそうになった。」と拙者。
「遠かった?」と負けずに関門の主さんが聞いてきた。
「遠かったです。大分から来ました。」とナイスボケののぎたんさん。
「そうじゃなくて・・・・どこにキスがおった?」と関門の主さん。
「遠かったり、近かったり。よくわかんない。」とまたしてものぎたんさんが煙に巻いて、関門の主さんは諦めたのか去って行った。
「何で俺が、昨日下見をしたこと知っとうと?」と不思議な顔したのぎたんさん。
「なんでって、掲示板に書き込んだから全国の人が知っとうよ。おまけに拙者杯の前夜祭画像が出てるから、のぎたんさんは有名人よ。」と拙者。

参加者35名が全員集合して、組み分けの抽選が始まった。拙者はFグループ。
「拙者さんもFグループ?」とちょっと一安心ののぎたんさん。
同じグループには昨年ダイワ地区大会で優勝、秋の九州キス釣り王座でも優勝したyama-junさん。グループ5人のうちで決勝戦に進出できるのは2人だけなので、気合を入れて行かないと。
「拙者さん、うちのグループすごすぎ助けて。」とむらさきさん。確かに濃いメンバー。Y田さん、CIMAさん、アベチャン、キスKenさん。
開会式が始まった。横山さん、瀬尾さんは都合で不参加。んーん。残念。インタビューしたかったのになー。

予選は6時開始。決められた100m程のエリヤに移動して、場所取りの順番を決めるジャンケンをした。のぎたんさんが一番手、拙者は二番手だったので、のぎたんさんの横に陣取った。試合開始まで10分。ゆっくりと仕掛けをセットした。今日のタックルはキススペCX+、Z45Ⅱ。純正スプールに0.8号よつあみPE。L型天秤にデルナー30号の錘をセット。スナズリはフロロカーボン3号を一ヒロ。モトスはフロロ船ハリス1.5号。ハリスはキススペシャル0.8号。鈎はファーストキス3.5号。まずは5本鈎をセットした。
餌はチロリ。

開始の花火が上がって、第1投目。のぎたんさん情報を信じて、軽くキャストした。4色半からサビキはじめたら、いたいた。のぎたんさんの言う通り、3色半でブルブルが2回。むふふふふ・・・。波打ち際から2匹のキスが顔を出した。幸先よいスタートだ。あれ、のぎたんさん、まださびいてるよ。何で?
2投目投げた後で、のぎたんさんのキャスティングを見たら、思いっきりフルスイング。もしかして6色以上飛ばしてる?もしや、3色半と言ったのはガセネタか?でもちゃんとキスいたしな?変だな?

拙者は、4色半から3色半にポイントを絞って、丁寧にサビく作戦に徹した。最初の6投目まで素鈎なしの合計10匹。いー感じ。30分毎に場所ローテーション。徐々にアタリが渋くなってきた。遠くに逃げたか、近くに逃げたかのどっちだ?きっと近くに逃げたに違いないと推理して、手前も丁寧に探った。いたいた。2色半。ビビッとでかいアタリ。波打ち際まで慎重に寄せてきたら、なんか変な形。カニ?それもでかい。これはキープ。
「3色半くらいでアタリがあるけど、鈎にのらんねー。」とyama-junさん。拙者の方が釣ってるかな?
残り1時間。油断は禁物。

「おー、すげーアタリ。」とのぎたさん。あげて見ると、20cmオーバーのキス。でかい!!大物賞候補かー。拙者は全体的にピンが多いので、今の1匹で逆転されたよ。こうなったら、神頼み。クーラーに腰を下ろして、「キスちゃん、頼みます。鈎にかかって頂戴。コイ!ノレ!」とぶつぶつとつぶやきながら、手を合わせるように超スローサビキに徹した。そしたら、摩訶不思議。ブルブルとキター。
「ありがとう。キスちゃん。」周りはだーれも釣ってないのに。やっぱ、気合だね。
気がついたら、残り10分。最後の1投。4色半からサビキはじめた。先ほど以上に神経を集中して、気を送った。
3色を過ぎても気配なし。最後の最後。「来い!乗れ!」と気合のお祈り。2色半で、キター。本日最高のアタリ。

よしよし、慎重に慎重に。むふふふふ・・・。乗ってるよ乗ってるよ。波打ち際でばらさないように、集中!よし、やったー。23cmくらいかー。
「何それ、俺のよりデカイ!大物賞じゃん。」とのぎたんさん。

試合終了。
「のぎたんさん、もしかしたら、俺たち、勝ったかも。」と拙者。
「どーかなー。まだわからんよー。」とのぎたんさん。
二人でデカギスを手に記念撮影した。

検量前にキスを洗うために並んでいると、
「おー、イー型のキスやね。」と何人からも声を掛けられた。量もみんなに比べてイイ線いってるみたい。これは期待できるよ。
検量している渚のシンドバットさんの所へ行った。
「拙者さん、やるねー。大物賞候補。」

合計重量は418g。のぎたさんは397g。yama-junさんは192g。そして全員の重量が出た。
やった、グループトップしかも全員の中でもトップで決勝進出!のぎたんさんも拙者に続き決勝進出。Eグループはむらさきさんがトップで決勝進出。やるねー。拙者軍団から3名進出だ。
「大物賞候補、測ってもらえますか?」と渚のシンドバットさんにお願いした。
「了解。測りましょう。23.4センチ」

お楽しみの食事タイム。今回も春燕の瀬戸さんがカレーを用意してくれていた。きっと前の日から煮込んでいたんでしょうね。恐縮です。ありがとうございます。牛筋入りカレーは絶品!!トロリとした牛筋がなんとも良い舌触り。思わずおかわりしてしまいました。

決勝戦は10時から。14名が抽選でAブロックとBブロックに分かれた。拙者はむらさきさんと同じBブロック。のぎたんさんはAブロック。ブロック内の移動は自由。1時間でABのブロックを交代というルール。
Bブロックは予選のFブロックとほぼ同じエリヤなので、拙者にとっては有利。まずは場所取り順番決めの大事なジャンケン。最初の1時間も次の1時間も2番手。ラッキーだー。1番手はハマちゃん。拙者はさっきオオギスを釣った場所に陣取った。拙者の右隣はにこいちさん、左隣はABE組のI野さん。

試合開始。さっきと同じ4色から3色を念入りに探った。まったく、アタリなし。おかしいな。周りを見回してもだーれも釣ってない。開始から30分。みんなあたりをきょろきょろして、ライバルの様子を気にしている。特にハマちゃんは、ジーっとこっちを見ながら釣っている。

待望のアタリ。むふふふふ・・・。キタヨキタヨ。まーだ誰も釣ってないよー。
釣れた事がわからないようにしようと思っても、ついつい、足が軽くなる。ハマちゃんの熱~い視線。
でもどこで掛けたかはわからないでしょ。3色なんですよ~。キャスティングする時もジーと見てるので、かく乱作戦。スリークオーターできっちりと投げ、サミングして1色落とし、着底する前にすばやく巻き上げ、3色半から2色半までピンポイントでゆっくりさびく。クーラーに腰を下ろして、リールのハンドルを超スローで回す。、これを何度か繰り返した。またしても、待望のアタリ。2匹目ゲット。

XTさんが見学に現れた。
「拙者さん、こんにちは。どうですか?」とXTさん。
「予選と違って、超渋い。まだ2匹ですよ。むこうはどんな様子?」と拙者。
「ほとんど釣れてないですよ。」とXTさん。

海に向かって、拝んで気合を入れた。そーしたら、アーラ不思議。ぶるぶるぶるっと大きなアタリ。やり。大きいのがきたぞー。慎重に巻き上げて来る途中。なんだか変な感じ。キスじゃないかも。波打ち際から顔を出したのは、なんとホタテウミヘビ。でもしっかりとキスも付いている。キスを鈎からはずすと、ホタテ様は、グルグル回って、仕掛けを体に巻きつけ始めた。やべーと思ったけどもう遅い。あっという間に、丸い円が出来上がった。

場所交代まであと10分。さらに気合を入れて、拝みながら、スロースロー、ストップのゆっくりとしたリズムでさびいた。そして、4匹目をゲット。

場所交代だ。
「拙者さん、たくさん釣ったって情報はいっとるよ。」と渚のシンドバットさん。
「そんなこと無いですよ。4匹だけですよ。見ます?」とクーラーを開けながら拙者。
「いーね。型がイイ。みんなほとんど釣ってないよ。釣れてもピンばっかりだから、この調子だとイーとこいくかも。」と渚のシンドバットさん。

ポイントに入る順番は2番手。ここでも3色半からの近場を徹底的に探った。2投目。ブルブルっとアタリ。やっぱりいたよ。その後数投はまったくアタリなし。
I野さんが、横にやってきた。キススペで思いっきり遠投している。7色以上楽に飛んでるに違いない。そういえば、I野さんのキススペは長いらしい。
「I野さん、普通よりも長いんでしょ。」と拙者。
「竿尻を長くして、リールシートの位置も95cmにしてるよ。」とI野さん。
「95cm!!標準より、10cmも長いんですか。」と拙者。
I野さんは確かジャパンカップのシード選手だったはず。
「ところで、ジャパンカップは今年も出場するんでしょ。」と拙者。
「そう、再来週ね。」とI野さん。
「がんばってくださいね。」と拙者。

その後さらに1匹を追加し、相変わらず、クーラーに腰を下ろして、ゆっくりとサビキ続けた。あんまりアタリが無いので、目をつぶってじっくり神経を集中していたら、どこからともなく、
「拙者さん、気合の入った拝み釣りやね。久しぶりに見ましたよ。」と渚のシンドバットさん。
「拝み釣りっていうんですか。確かにこうやって、念じながらサビくと不思議と釣れるんですよ。」と拙者。

渚のシンドバットさんが去った後、さらに1匹追加したところで、試合終了の花火が上がった。駐車場に戻り検量開始。YA田さんが、かなり釣っていた。
「だめだこりゃ、完敗か?」
「拙者さん、良型が多いので、イイ線いくと思うよ。」と渚のシンドバットさん。
測ってみると、181gだった、YA田さんが193gと12gの差。YO田も181gで同じく2位。1匹の長寸で拙者は3位となった。のぎたんさんは12位、むらさきさんは13位という結果。

拙者の投げ釣りから参加した一同が集まって記念撮影。優勝はできなかったものの3位という結果にみんな驚きでした。大会運営の九州二十人回の皆様、大会に参加した皆様お疲れ様でした。