2006九州キス釣り王座決定戦

今年のキス釣りトーナメント最終戦です。2年連続で國さんが優勝した後、昨年の大会では長崎のyama-junさんが優勝し、「来年は千々石に決定します。」と宣言され、場所が決まったのでした。ほとんどの参加者にとって千々石海岸は未知のポイント。事前情報も少ない中、大会前日となりました。

愛宕浜漁協さんが拙者の家に迎えに来たのは12時頃。高速を使わずに有明沿いに一般道路をのんびり西へ向かいました。途中の鹿島道の駅で遅い昼飯。ココはムツゴロウとガタリンピックで有名な有明海の干潟。ちょうど干潮時間なので、辺り一面見渡す限り干潟。さらに西へ走ると、道路沿いには牡蠣小屋があっちこっちに現れた。1kg700円の牡蠣を買ってその場で焼き牡蠣にして食べることができる小屋です。前夜祭用に2kg購入。車は色々と問題になった諫早干拓堰を通過。堰の上の道路が完成すれば諫早の市街を通過せずに島原へ行けるので大変便利になりそう。

4時頃千々石海岸の駐車場に到着。投げ釣り師が数人。見るとてらさん、キスハンターさん、赤竿☆のぎたんさん、オヤスマンさんの4人。まずは4人の様子を観察。だーれも釣れてない。ぼけーっと、ずーっと見てたけど、釣れない。竿を出すの諦めて、浜に降りた。

「諦めて、温泉行きましょうよ。」と拙者。
てらさんと愛宕浜漁協さんと拙者の3人で小浜温泉に向かった。何度か行ったことがある「あかねの湯」に到着。ここは湯船の5m先が海。湯船につかるときれいな夕日が見えるはずだったけど、若干方向が悪い。真正面には見えない!計算違い!
風呂から上がって、ホテル前にある、温泉の蒸気で作るゆで卵を売っている無人販売場に向かった。残念!楽しみにしてたのに。ここでも計算違い。時間が遅いのか、目的の卵は1個も残ってない。

7時前に駐車場に戻ったら、前夜祭待ちきれないキスハンターさん、赤竿☆のぎたんさん、オヤスマンさんの3人はすでに宴会突入。いつもの前夜祭用のテーブルをセットして我々3人も仲間に入り、まずはビールで乾杯。ビールの後は焼酎でサラサラ。酒の肴はもちろん、てらさんが宇部から持参したホルモン、それに途中で買った牡蠣。寒くもなく暑くもなく、絶好の前夜祭日和でした。今回は珍しく10時過ぎにはみんなウトウトし始めたので、早々にお開きとなりました。まだまだ飲み足りない、しゃべり足りないてらさんとオヤスマンさんは延長戦に突入。

大会の朝、5時頃に起床。天気が良かったので朝は結構冷え込みました。寝袋持ってきて正解でした。夜中に到着したむらさきさん、ホテルマンさんが気合い十分。すでにスタンバイ状態。ほとんど寝てないでしょうね。受付をして、1回戦の4人一組の組み合わせ抽選。拙者はむらさきさんと同じE組。愛宕浜漁協さんと赤竿☆のぎたんさんはABE組長と同じ隣のF組。「拙者組を代表して打倒ABE組、よろしく。」

開会式終了後、釣場へ移動。1回戦は2時間勝負。E組4人でジャンケンして勝った者から順番にE組エリア内で好きな場所を選択し、30分毎にローテーションする方法。拙者はジャンケンで一番だったので、一番F組寄りの場所を選択した。今日のタックルはキススペ405CX+、テクニウムMg、ADTスプールによつあみ0.6号PE、力糸PE、L型固定天秤にデルナー27号錘、仕掛けはモトス2号ハリス0.8号、鈎は4号と5号、鈎数は8本。

試合開始の花火が上がり、第一投。最初から4色以内の近投で勝負。案の定、2色未満でヒットした。2連で掛かったけど、型が小さい。その後も1匹、2匹と掛かったけれど、イマイチ活性が低い。周りも同じような状況だ。そのうち、アタリが止まってしまった。1時間が過ぎ、やっとツ抜けした。隣のむらさきさんが20cmオーバーをゲットした。まずい。先を越されてしまった。のこり30を切った頃、キスkenさんが、様子を見にやってきた。それもそのはず、後で分かったけれど、1回戦ダントツの779gをすでに釣ってたみたい。

拙者は1色未満を丁寧にさびく事に徹した。すると、強烈なアタリ。やった。20cmオーバーゲット。
「何それ、勘弁してくださいよ。」とむらさきさん。
どうかな?1回戦突破は微妙かなー。1回戦が終了し、検量に並んでいると、
「拙者さんの方が多いかも。やっぱ、最後の最後で逆転されましたよ」とむらさきさん。
検量の結果はE組1位は191gのU倉さん。2位は155gで拙者。3位は141gでむらさきさん。拙者はなんとか2回戦に進出した。
昨晩の前夜祭組で1回戦突破したのはてらさんと赤竿☆のぎたんさんと拙者の3名だった。
ABE組ハマちゃん、I野さんも順調に1回戦突破。なんとABE組長は不調で突破ならず。かわりにおかあちゃんが見事1回戦突破した。

2回戦の組み合わせは、4人~5人一組で二人勝ち抜け。拙者は赤竿☆のぎたんさんと同じD組。5人の組なので、3人が脱落することになる。がんばらなければ。1回戦では岩デコが半死状態だったので、愛宕浜さんとむらさきさんから活きの良い岩デコをもらって、万全の体制。入るポイントは1回戦よりもさらに奥のエリアだった。1回戦と同じくジャンケンで順番に場所取り。最初に勝ったのは赤竿☆のぎたんさん。一番奥に陣取った。次に勝ったのは拙者。隣の方がやりやすいので、のぎたんさんの横に陣取った。30分で場所ローテーションの1時間半勝負。

時間が短いので、2色以内に的を絞ってじっくりと近場を探る勝負に徹した。これが大正解。1投目から連続で20cm前後の良型をゲット。どうやら周りはイマイチの様子。隣ののぎたんさんも不思議がっている。ちょうど拙者が入った場所に貯まっているみたい。30分が過ぎ場所移動になっても、若干さっきの場所に近いところにのぎたさんのじゃましないように、投げ入れた。のぎたんにもようやく良型がヒット。これがこの日の最長寸23.3cmのキスをゲットした。その後も良型が釣れ続け、1時間を過ぎたところで、徐々にアタリが無くなってきて、ほぼ2回戦突破の目処が付いてきた。今回はピンが少なく、良型がほとんど。どうやら、BBさんも好調みたいだ。

終了時間となり、検量に持っていったら、550gで1位突破。500gでBBさんが2位突破。のぎたんさんは402gで惜しくも3位だった。ABE組のハマちゃん、I野さん、おかあちゃんは3人ともC組で、なんと281gでおかあちゃんが1位突破。I野さんが263gで2位突破。恐るべしおかあちゃんパワー!

まさか、決勝まで残るとは思ってもいなかった。こうなったら拙者の投げ釣りを代表して、目指すは3位以内。決勝戦は昨年優勝のyama-junさんを入れた10人の勝負。がんばりましょう。まずは組み分け、5人一組で同じエリアを自由に移動というルール。時間は1時間半。拙者はB組。yama-junさん、渚のシンドバットさん、S良さん、それにダイワSBC決勝に出たにこいちさん。はっきり言ってみなさん強敵です。

決勝戦エリアは2回戦で入ったエリアとほぼ同じところ。おまけにジャンケンで拙者が1番だったので、一番奥に陣取った。2回戦で好調だった場所よりも10m程奥だ。隣にはS良さん。試合開始のロケット花火が上がった。なんと隣にいるS良さんが点火しているじゃありませんか。びっくり。

2回戦と同じく2色以内をじっくりさびく作戦。1投目、なんだか海底の状態がイマイチ。ゴツゴツと錘の感触が良くない。根がかり気味だ。それでも15cm1匹ゲットできたので、2投目。やっぱりイマイチ感触が良くない。今度は素鈎だった。これでは短時間勝負に負けてしまうので、さっさと場所移動。相良さんの右隣に入った。ここは2回戦で良い思いしたポイント。同じように2色以内をじっくり攻めると、1色以内でビビビっと気持ちよい感触。「キター!!」20cmオーバーゲット。始まってまだ15分程。しっかりみんなに見られて、遠くの方からホテルマンさんむらさきさん、愛宕浜さんの応援部隊がすっ飛んできた。次も良型ゲット。決勝戦も2回戦同様に良型が揃ってきた。

3色投げて2色まで早巻きを繰り返していたら、2色半でドスンと大きなアタリ。なんだ?これは、一瞬喜んだけど、なんだかキスの引きじゃない。案の定上がってきたのはダツ。

45分が過ぎて、A組とB組の場所交代。これが運命の分かれ道。場所交代したら、アタリがさっぱり遠のいてしまった。
yama-junさん、渚のシンドバットさんが拙者の方へに移動してきた。
「拙者さん、さっき、エー型上げとったねー。」と渚のシンドバットさん。
「え、やっぱしっかり見られてましたか。」と拙者。
その後、キターと思ったら、またしてもダツ。それにしてもこのような釣りは疲れる。力糸が見えてもまだまだじっくりと粘り。錘が砂に上がってもまーだ粘る。ちょうど、拙者の両サイドが大きく開いたので、真横にちょい投げして、横に歩きながらさびいた。でも全く反応無し。残り20分。やっとアタリが回復してきたけど、釣れるのはピンギスばかり。
とうとう試合終了の花火が上がった。

検量の結果、3位まではA組が独占。場所交代してから釣果あがったとのこと。優勝はBBさん、準優勝はI野さん、3位はK出さん。そして4位は20g差で拙者。惜しかった。でも昨年は1回戦敗退だったので、進歩しました。

大会参加の皆様、渚のシンドバットさんはじめ、ダイナミックサーフおよび大会運営の皆様、お疲れ様でした。春燕さんお弁当ごちそうさまでした。