2007九州キス釣り王座決定戦

昨年11月の同大会は、長崎県千々石海岸で開催。拙者は初の決勝進出で惜しくも4位。今年こ
そは3位以内に入るぞーと宣言して、気合い十分。前々日の金曜日には気功療法に通い。体中に気を注入。なんでも大変有名な先生らしく、その先生が気を入れた普通の水(拙者がコンビニで買ったペットボトルの水です。)をスプーン1杯入れるだけで、水道水が美味しい水に変化。ご飯を炊くときにスプーン1杯入れると、あら不思議。いつもより美味しいご飯に変身。その水を小さなボトルに入れて車の中に入れておくと、不思議と事故に合わないとか。ほんとにー?ココまでくると???アンビリーバブル、理解できない摩訶不思議な世界です。

その摩訶不思議な気が効き出すのは気を注入してから数日後と言う事なので、大会当日はまさしく気合い十分。おまけに会場に付く前のコンビニで普段ほとんど飲まない、ユンケルまで飲んで体調もバッチリ。何だか勝てそうな気がしてきた。いつもは受付開始後にしか会場に到着しないのに、この日は開始前に到着。やっぱ、何だか気合いが違う感じ。

「おはようございます。拙者の投げ釣り卓上カレンダーを受付で販売して良いですか?」って、おいおい、大会の前に商売をやってしまうとは。我ながら超余裕。そんな拙者に同情して、カレンダーを買って頂き、ありがとうございました。Jellyさんも買って頂き、きっとその時、拙者の気がJellyさんに伝わったのでしょうね。Jellyさん、優勝おめでとうございます。

今大会、チーム拙者の投げ釣りからのエントリーは國さん、Jellyさん、むらさきさん、昌坊さん、wataさん、星ちゃん、拙者の7人。ABE組からはABE組長、おかあちゃん、rin.さん、CIMAさん、I野さん、すえにぃ~、西やん、青○さん、キス狂さん、それに鳥取からの強力な助っ人「はったんさん」の10人。2週間前の「第2回組対抗ウキウキ超ビッチ潮吹杯キス」でABE組に惨敗したので、今大会は意地でも勝つぞーの雪辱戦。

まずは1回戦の対戦組み合わせ。拙者は、昨年8位のSさん、今年絶好調のABE組CIMAさん、ボンカレイさんと同じG組。5人一組で2人勝ち抜けルール。約100mのエリヤ内で2時間半の競技時間。30分毎のローテーション。ジャンケンで最初の位置を決定。拙者の右側がCIMAさん、左側がSさん。

今日のロッドはサンダウナーCPⅡ31-405。リールはZ45Ⅱ。PE0.6号。この日の為に作った拙者のこだわりスリム【ロング】スペシャル天秤0.8mm。通常のスリム天秤よりもさらに5cm長く10本鈎以上でも仕掛けが絡みにくく、0.8mmなので食い込みが良いのが特長です。この天秤は近々販売予定です。仕掛けはモトスに東レトヨフロンpremium 船ハリス2号、鈎はササメのアスリートキス50本結びチモト玉あり(夜光塗り)の既製仕掛け(ハリスはホンテロン0.8号)今年はこの組み合わせが基本。予備にササメアスリートキス50本連結金ビーズ仕様も用意。オモリはデルナーウッド30号をセットした。

1投目は7本鈎で様子見。波が高いけどきっと近場にキスは居ると予想を付けて、5色からさびいた。3色で微妙なあたり。ピンギス2匹ゲット。鈎数を3本増やして。4色からさびいた。今度は2色位でさっきよりも良型ゲット。その後は全体的に渋く。素鈎がほとんど。フグも多くなった。CIMAさんも拙者と同じくらい釣っているようだ。
「CIMAさん、どんな」と拙者。
「先日の下見の時は良かったけど、今日はダメやね。」とCIMAさん。

1回戦は2時間半。2度のローテーションの後、残り1時間半。キスの居場所をまだ絞れないでいた。思い切ってチョイ投げに切り替え、2色以内を丁寧にサビいた。これが大正解。フグはいないし、キスは確実に1匹付いてきた。最後までこの作戦を通して。1回戦終了。たぶん1回戦突破したはず。何故か結構強気。検量の列に並んだら、CIMAさんが気にして、拙者の釣果をのぞき込んだ。
「だめだー、負けたー」とCIMAさん。CIMAさんの釣果を見ると、拙者の方が若干多そう。検量結果は、1位突破Sさん182g、2位突破は拙者176g、CIMAさんは154gで敗退。CIMAさんの息子(5歳位?)に「お父ちゃんを負かしたのはお前か~」という目で睨まれてしまった。この後大泣きしたそう。

チーム拙者の投げ釣りから2回戦進出者は國さん、Jellyさん、むらさきさん、星ちゃん、拙者の5人。むらさきさんは強豪(I野さん、○関さん、kisuchikuさん、海風さん)揃いのE組から突破したので、興奮気味。ABE組からはABE組長、rin.さん、西やん、キス狂さん、はったんさんの5人。5分の勝負。居酒屋組から唯一参加のkisuchikuさんも2回戦進出した。

2回戦の組み合わせで、國さんと拙者とABE組長が同じD組。2回戦スタート。5人一組で2人勝ち抜けルール。2時間の競技時間。先ほどより波が小さくなった。一番東から2番目に拙者が入り、3番目にABE組長。5番目は國さん。仕掛けは1回戦と全く同じで最初から10本鈎で行った。もちろん、2色以内に的を絞り、先日ひょんな事からあみ出した「近投速攻手返し投法」を駆使して誰よりも長い時間仕掛けを海の中に入れる戦法。「近投速攻手返し投法」は企業秘密です。この投法を見たら「なるほどね~」と納得するかもねー。

1投目から連続でキスゲット。ピンギスも混じるが確実に1匹は付いてくる。何故か隣のABE組長はイマイチ。30分経過して、場所ローテーション。右へ20m程移動した。ここでも同じように連続でキスゲット。イー感じ。このペースで行くと決勝間違いなし。

ところが、次のローテーションで一番左端(最初に國さんがいた場所)に移動中に、國さんが、
「拙者さん、向こうは釣れてたみたいだけど、こっちは釣れないよ~。」って、何それ。
1投してみて、驚いた。全く反応無し。遠くに投げても一緒。30分間あっという間に過ぎて、アタリはゼロ。残り30分。最後のローテーション。ABE組長が左端にやってきた。
「ABE組長、キスおらんよ。向こうと全然違う。」と拙者。
ABE組長が焦りはじめた。このまま終わると、明らかにABE組長は拙者よりも釣果少なく、ヤバイ感じ。ABE組長は近投遠投と幅広く探っている。拙者は、さっきと変わらず近投に徹した。

残り10分くらいの時、ABE組長が不審な動き。なんかコソコソしている。もしや・・・・。
何とこの時、良型2匹ゲットしていたとは・・・・。そのまま試合終了。國さんその後どうしたかなーと気になった。検量の結果はABE組長126gで1位通過、拙者は83gで2位通過。良型2匹の差は予想以上に大きかった。國さんは後半追い上げたけれど惜しくも66gで3位。最初のジャンケン場所取りが運命の分かれ道だったみたい。

さーて、目標3位以内に近づいてきたよー。決勝戦はチーム拙者の投げ釣りからJellyさん、星ちゃん、二人とも初参加で決勝進出!すげー。それに拙者の3人。ABE組からはABE組長、はったんさん、敗者復活からはい上がったすえにぃ~の3人。鳥取から助っ人を呼んだ甲斐がありましたねー。これで決勝が俄然面白くなってきましたよ~。

盛り上がってるところで、しばし休憩。恒例の春燕さんランチタイム。今回は何と特製冷やし中華(^^)/ おしゃれー。でもカレーや鍋物と違い、作るのがとっても大変そう。特製冷やし中華は春燕さんの人気メニューの一つらしい。旨いです。食べ終わって、作戦タイム。
「拙者さん、決勝も近投狙い?」と星ちゃん。
「そーやねー。まだ決めてない。釣り場で決めるよ。」と拙者。
決勝は1時間しかないので、的を絞るのが一番かな。やっぱ、近投かな~。
「拙者さん、いー物あげようか、本虫。良型一発狙いに良いかもよー。」と、むらさきさん。
確かに、試してみる価値はありそう。少し分けてもらう。

決勝戦開始。11人が約200mのエリヤ内で自由に移動するルール。最初にどこに入るかはジャンケンで決めた。拙者が選んだ場所は何となく海の状況がよさそうなポイント。Jellyさんが、先にクーラーを置いたので、その左隣に陣取った。拙者の左隣はABE組のすえにぃ~。I野さんのお兄さんです。後ろにはABE組I野さん、rin.さんが応援。ついでに拙者にはヤジ飛ばし。拙者の後ろには、昌坊さん、wataさんが応援。Jellyさんの後ろには國さん、むらさきさんが応援。

むらさきさんにもらった、本虫を鈎に付けた。最初の一発勝負に賭けてみた。吉と出るかは、運次第。「1分前!」と拙者の後ろにいた、井上会長。
拙者は、竿立てから、ロッドを手に取り、投げる用意。
「10、9,8,7・・・・・3,2,1」と井上会長の声。
「ピュー」と決勝戦のロケット花火が上がり、試合開始。

拙者は10本鈎仕掛けを軽く投げた。4色位の所に着水。狙いは1色以内。周りに覚られないように、1色まで巻き取り、オモリを着底させた。全く反応無し。おかしいな。もしかして「呪い」がかかってる??隣のJellyさんが4連掛けした。なんてこった。大きく出遅れた。むらさきさんにもらった「呪い本虫」に見切りを付けて、仕掛けを交換し、今まで使っていた岩デコに戻した。これで1投半ロスした。

2投目はキス2匹とフグ1匹。後ろの方で拍手が起こった。先端の鈎が無い。フグにやられたかー。そこで、その先に鈎を3本追加。これで12本鈎。3投目は微妙なアタリ。キスか?と思ったら、何とカニ。何じゃそりゃ。4投目もいーアタリ。デカいフグだった。5投目も微妙なアタリ、今度こそキス。1匹追加。6投目もいーアタリ。デカいぞーと思ったら赤エイの子供。素鈎は無いけど、疲れる釣り。

7投目、今度こそ、良型のキスのアタリ。これでJellyさんを逆転できるかも。と思っていたら、何だか妙な感じ。微妙に左に持って行かれる。もしかして・・・・。すえにぃ~さんの方を見ると、こっちをちら見。やっぱり、間違いない。やべー。キスが付いてるのに。お願い。外れないで。拙者の道糸0.5色位のところにすえにぃ~さんの仕掛けが引っかかっている。直ぐに外してもらって、巻き取り開始。よかった。キスはしっかり付いていた。波口から姿を出したのは良型キス。これでJellyさんを逆転かな。後ろで大きな拍手。
「ど~も、ど~も」

I野さんが、拙者の仕掛けと天秤を見に近くに来た。
「デルナーウッドシンカー、売り切れじゃなかったの。」とI野さん。
「すみません、これ最後の1個です。」と拙者。
「なんや、それ、ずるいなー。」とI野さん。

残り約20分。2匹目の良型を狙うものの、次に来たのはピンギス1匹。これを境に、アタリが無くなってしまった。おまけに波口で仕掛けが暴れて、仕掛け絡み。この程度の絡みならばほどいた方が早そう。と決め。ほどきにかかると、後ろから、
「拙者、何やっとる、時間無いぞ、仕掛け替えろ。」とrin.さん。
「いーや、替えるよりもほどいた方が早い。」と拙者。
「ほーらね。ほどけた。」

するとJellyさんサイドから大きな拍手。良型ゲットしたようだ。マジかヨー。まずいっす。またリードされてしまった。後ろを振り返ると、チーム拙者の投げ釣り応援団は全員Jellyさんの後ろにいた。ちょっといじける。でも、rin.さんはABE組長を応援せずに、拙者の応援?泣けてくるねー。もしかしたら、それは気のせいでホントはヤジ飛ばしてプレッシャー掛けに来たの?いーや、きっと応援のはず。残り15分がんばるぞー。

しかし、ドラマチックな事は何も起きず、そのまま、試合終了。負けました。検量結果は、Jellyさん120g、ABE組長76g、拙者74g、たったの2g差。超ピンギス1匹分とは。でも目標通り3位に入って満足としよう。表彰式終了後、ABE組長を拉致して3人で無理矢理記念撮影。

2007年キス釣りトーナメントはこれにて終了。来年のトーナメントでまたお逢いしましょう。九州二十人の会のみなさま、参加の皆様お疲れ様でした。