対馬と並び、巨ギスの島ともいわれる五島。
とはいえ、この時期はさすがに尺クラスを狙うのは難しいようです。それでも、「五島のキスを一度は釣ってみたい」。そんな思いを胸に、福江島へ渡ることにしました。
古いネット情報を頼りに、釣れそうなポイントをいくつかピックアップ。ところが天気予報は、またしても曇りと雨。昨日までは気持ちの良い秋晴れが続いていたというのに、どうにもついていません。
福岡空港を出発して、わずか30分ほどで五島つばき空港へ到着。
そして、やはり現地は雨。
「またか……。」
そんな思いでレンタカーを走らせ、最初のポイント、玉之浦の一番奥南側・中須波止へ向かいました。
ところが、ここにはすでに磯釣りの先客が2名。仕方なく、100mほど西側の道路脇ポイントへ移動です。ネット情報によれば、ここで尺ギスが出たことがあるとのこと。真偽のほどは分かりませんが、期待せずにはいられません。
やがて雨雲は流れ去り、曇り空の下で第1投。
海底は砂地で、かなりの深さがあります。おそらく20m以上はあるのでしょう。根掛かりもなく、2色まで気持ちよくサビけます。
「これは悪くない。」
そう思ったのですが、返ってきたのは5cmほどのカミツキハゼ1匹のみ。
その後も何の反応もなく、ここは5投で撤収しました。
2か所目は、そこから少し南下して県道50号線へ入ってすぐの、漁港の水道筋。
対岸まで150mほどの狭い水道で、いかにも巨ギスが潜んでいそうな雰囲気です。実際、ここも見事なドン深の砂地。
しかし、ここもまた何もアタらず。
あっさり5投で見切りをつけました。
3か所目は、さらに100mほど先の漁港波止先。
時おり陽も差し始め、少しだけ期待が高まります。
「これで釣れてくれれば言うことなし。」
そんな気持ちで投げるものの、ここも完全沈黙。2投で撤収です。
ここで少し気分転換。
五島うどんとウツボの天ぷらで腹ごしらえをし、しばし観光モードに入ります。
訪れたのは井持浦天主堂。五島列島にはキリスト教の教会が点在しており、世界遺産登録を目指していることでも知られています。
さらに、映画**「悪人」の舞台にもなった大瀬崎断崖**へ。
釣果はさっぱりでも、こうして五島の風景に触れられるのは旅の大きな魅力です。
4か所目は、砂も水も驚くほど美しい頓泊海水浴場。
時間的にも、この日最後の勝負です。かなり遠浅に見えますが、はたしてキスはいるのか。
数投目で、ようやく大きなアタリ。
慎重に巻き上げたものの、痛恨のバラシ。
「しまった……。」
その後も同じポイントを攻め続け、ようやく上がってきたのは、キスではなく熱帯魚のようなベラ。
こうして1日目は、結局ノーキスのまま終わりました。
2日目
翌日は福江島の東側からスタート。
国道162号線を走りながらポイントを探していくと、フェリー航路の水道付近に、いかにも良さそうな場所を発見しました。潮も流れていて、キスがいてもおかしくありません。
5か所目。
期待して投げてみると、アタリはあるものの、上がってくるのはエソとベラだけ。
ここもドン深の砂地で、キス釣り場としては申し分ないように見えるのですが……。
5投して撤収です。
6か所目は、そのすぐ北側、赤い橋の横の波止から、水道方向と湾内方向を探ってみました。
ここもやはりドン深の砂地。
「ここで釣れてもいいはずなんだけど。」
と思いながら投げても、結果は同じ。
エソとベラばかりで、キスは姿を見せません。
ここまで来ると、さすがにエサのせいではないかとも思えてきます。
「もしかして、“いきいきゴカイ マスオくん”ではダメなのか?」
そう考えて青虫を探して釣具店を回りましたが、この時期は取り扱いなし。
どうにもなりません。
7か所目は、前日先客がいて入れなかった中須波止へ。
ここでは1投目から良いアタリ。
「今度こそ。」
そう思ったものの、本命ではありません。
結局、1時間半投げまくっても、釣れるのはチャリコばかり。
残された時間で試せるのは、あと1か所だけ。
海水浴場の方が可能性があるかもしれないと考え、高浜海水浴場を目指して北上しました。
ところが、その途中。
荒川温泉先の老人ホームたちばな荘付近で、どうにも気になる地形が目に入りました。
潮の流れ、海の色、地形の変化。
「ここ、絶対にキスの臭いがする。」
そう直感し、ダメもとで竿を出してみることにしました。
これが8か所目。
時刻はすでに、日没前の15時40分過ぎです。
そして第1投。
ついに、待望のキスのアタリ(^^)/
上がってきたのは18cm。
「やっぱり居た。」
2日間かかってようやく手にした1匹。
その喜びは、何とも言えないものでした。
流れがかなり速いため、すぐにトップガンTV30号シンカーへ交換。
これが抜群に効きました。仕掛けが安定し、2投目はなんと4連ゲット。
さらに、3投目1匹、4投目1匹、5投目3匹。
それまでのノーキスが嘘のように、突然キスが釣れ始めます。
ところが空模様は再び怪しくなり、ついにはゲリラ豪雨。
それでも6投目で3匹。
7投目ではこの日一番の大アタリが出たものの、上がってきたのは1匹だけで、鈎2本はハリス切れ。
そこで8投目は、ハリス1.5号、モトス3号へ交換。
最後は21cmを含む3匹で締めくくることができました。
こうして日没とともに納竿。
終わってみれば、まるで修行のような五島のキス釣りでした。
どこへ行っても釣れず、ポイント選びに苦しみ、ようやく最後の最後に答えを見つけた2日間。
そのぶん、最後にたどり着いたキスの群れは、格別の価値を持っていました。
五島は簡単な島ではありません。
けれども、だからこそ、一匹の重みが心に深く残る。
そんな釣り旅になりました。
【釣行データ】
釣行日:2014年11月24-25日
釣行場所:長崎県五島福江島
釣果:8カ所キス17匹最大21cm
潮:大潮 干潮15時頃
天気:曇り&雨
【タックル】
ロッド:キススペ405BX+
リール:キススペコンペ
天秤:SESSYA超発泡キスHFデルナー型25号90mm、KAISO20号90mm、トップガンTV30号
仕掛:拙者競技モデル50本連結仕掛ケイムララメ糸グリーン夜光塗byササメキステック6号8号他