2006ダイワSBC福岡大会

待ちに待った、2006年トーナメントシーズンの幕開け。今年はダイワからスタートだ。昨年のダイワスーパーバトルカップ投げは、地区大会3位で九州四国ブロック大会進出と今までにない好成績だったので、当然狙うはブロック大会の切符を手に入れる事。

その為に、日々精進の1年間だった。昨年6月から始めた朝のキャスティング練習は通算219日!!我ながら天晴れな数字。ほとんど病気!!おかげで、拙者なりに考えた勝つための法則のうち、【飛距離】【方向性】【仕掛け絡みとプッチン無し】【体力・精神力・集中力】は間違いなく向上した。4月から砂浜でのキス釣りに切替えて、タックルも大会時と同じスカイキャスターとZ45Ⅱにスイッチ。もう気合い十分!そして最後の詰めは【ポイント選択】つまり下見を綿密にやる事。

大会前日早朝4時、台風の影響で雨が止まない。雨が止めば國さんとむらさきさんの3人で新松原海岸へ下見に行く予定だったけど、國さんから「雨が止まないので、下見は中止」とメールが入って、ふて寝。7時頃目が覚めたら、なんだか天気良くなりそうな気配。よーし出動だー。太宰府インターから高速に乗って古賀インターで降りた。ETC通勤割引でなんと400円。これは安い!途中の釣り天狗ヤナイで岩デコを買って車に戻ったら、雨が降ってきた。天気予報によるとこれからさらに降水確率が高くなりそう。しょうがない、雨の中やるかー。

岡垣町近くで、ふと前を走る車をよーく見ると、ダイワのステッカーを貼ったワゴン車。もしかして大会主催者ダイワさんの車かな。案の定、新松原海岸方向に曲がった。到着してダイワのご担当者さん2名に「こんにちは、拙者の投げ釣りの拙者です。」と挨拶すると、「去年は3位でしたよね。」とうれしいお言葉。台風の影響で海は大荒れで強風かと思いきや、なーんとベタ凪。風は弱い南風で追い風。雨も上がって、台風接近が嘘のよう。

「今日の11時までに開催するかどうか決定するんですが、この状態では問題ないですねー。」とダイワ福岡営業所の課長さん。
「そーですね。全く問題無さそうですね。でも明日はどうなるかわかんないですね。」と拙者。
「台風が来ているけど、この状態で中止と判断するのは難しいですね。」とダイワさん。
「去年のシマノJC、がまかつG杯は共に波は高いし、風は強いし、1回戦は1匹勝負でしたよ。悪天候の中での大会は慣れているし、今日の波の状態を見た人は大会は間違いなくあると思うでしょうね。」と拙者。

とりあえず、竿だしする事にした。去年のスーパーバトルカップで入ったエリヤまで歩いていった。釣り人はだーれもいない。広い砂浜貸し切り状態。1投目6色半から探り始めた。5色をサビいている時に、ダイワさんがやってきた。
「どうですか?アタリありますか?」
「うーん、1投目サビいている途中ですが、今のところアタリ無いですね。この時期の新松原はキス少ないですからね。福岡市の西の唐津や糸島あたりはかなり釣れているんですけどね。」
話しながらゆっくりサビいた。4色に入ってしばらくすると、ブルブルと待望のアタリ!
「おっと、キスいましたよ~。小さいけど、たぶん2匹掛かりましたよ。」
慎重に巻き上げると、思った通り、2匹のキスが顔を覗かせた。15cmくらいと小さいけれど、1投目で食ってくるとは幸先よい。
「この状態が明日も続くと良いんですけどね~。」と拙者
2投目、またしてもブルブルとキスのアタリ。同じく3色半くらいの所。今度は1匹だけ。
結局6投して6匹。まずまずだ~。

急に雨が降り出して、キスのアタリも止まってしまった。左右に移動しても状況は変わらず。どっかに行ってしまったようだ。明日も雨だったら釣れないだろな~。波も高くなったら最悪。1匹勝負か~。

大会当日、2時起床。2時30分には家を出た。毎度同じく途中のウエストで丸天うどん(290円!安い!土曜日限定サービス)で朝食。そして新松原には4時30分過ぎに到着した。辺りは真っ暗。車の誘導をしてくれたのは昨日お会いした若い方のダイワさん。
「おはようございます。波高そうですね。」と拙者。
「おはようございます。そうなんですよ。昨晩から徐々に波が高くなってきたんですよ。」とダイワさん。

すでにむらさきさん、ホテルマンさんが来ていた。もちろん、てらさんとキスハンターさん、赤竿☆のぎたんさん、オヤスマンさん、投げボーズさん、投げボーズ2号さんは前夜から車中泊。前夜祭で飲み過ぎたみたいで、みんな二日酔い気味。特に赤竿☆のぎたんさんは辛そう。早速、タックルの用意をして受付に行った。受付には昨日の課長さんがいた。
「おはようございます。」と拙者。
「おはようございます。昨日はありがとうございました。波が高くなってしまいましたね。」と課長さん。
参加費1500円を払って、ゼッケン番号を引いた。Aの16番。悪くない番号。たぶん100人くらい参加するので、割と良い位置かな。今年はエリヤを半分に分けると言う事で、それぞれ上位40%が2回戦に行ける。Aブロックは拙者の他には、愛宕浜漁協さん、赤竿☆のぎたんさん、メジナさん、パーマン2号さん、オヤスマンさん、オールドキャスターさん、ホテルマンさん、投げボーズさん親子。Bブロックは國さん、てらさん、むらさきさん、キスハンターさん。

番号順に並んで、クーラーチェックの後、笛の合図で一人ずつスタート。Aブロックは手前側なので舗装された遊歩道を歩かずに、砂浜を真っ直ぐ歩いていった。早歩きで、一人抜き二人抜き、気が付いたら先頭から二人目!昨日チェックしたポイントにまっしぐら。ここまではすべて順調。

すでにスタート時間の6時を回っていた。3本鈎をセットした。鈎は4号、モトス1.5号、ハリス0.8号の仕掛けだ。試合開始。第1投目。昨日と違い波が高いので思いっきり遠投した。でも向かい風なので6色がやっと。ゆっくりと探っていった。思った通り、全く反応無し。昨日アタリがあった3色半の所でも全くダメ。やっぱ厳しいな~。そんな状態で1時間が経過。

ダイワの大会スタッフの方がやってきた。
「向こうは釣れてますか?」と拙者
「釣果が有った方は3人だけですね。」
やっぱ、そうなんだ。でもこの状況でも釣り上げるとは、負けてはいられない。どこも状況は同じなのか、右から左から移動してくる人が増えてきた。拙者も移動するべきか迷ったけど、「きっとキスはここにいるはず!」腰を落ち着ける事にした。

愛宕浜漁協さんが西からやってきた。
「どげんね?」と愛宕浜漁協さん。
「さっぱりですよ。向こうはどうでしたか?」と拙者。
「メジナさんが1匹釣っとうよ。」
えー。メジナさん、やるねー。と言う事は、割と近場にいるんだ。
愛宕浜漁協さんはしばらく、拙者の横で竿だしてたけど、30分ぐらいして移動していった。


昨年の同大会で優勝した岡山のSさんが東からやってきた。
「どうですか?」と拙者。
「ダメですね。厳しい。」とSさん。

アベちゃんが西からやってきた。
「拙者~、釣れた?」とアベちゃん。
「全然ダメ。」と拙者。
「CBさんは2匹釣ったみたいよ。」とアベちゃん。

波は相変わらず荒く、風も強風でレインウェア上下を着ていても寒い。とにかく1匹が欲しい。1匹!1匹!1匹!波打ち際に1匹ぐらい落ちてないか??なんてお馬鹿な事まで考え出した。冷静にならなきゃいけないのに、頭に血が上って、2色未満をまったくサビいてなかった。すでに2時間半経過。残り30分。

東から國さんがやってきた。何それ、Bブロックじゃなかったの。さては、数釣ったので、早上がりか~。なんだか余裕の顔だし!ちくしょ~。1匹頂戴。
「何匹釣ったの?」と拙者。
「5匹!」と國さん。
どおりで余裕の表情。うーん、これじゃいかん。この場所に見切りを付け、東へ走った。
拙者が走り始めると、平行して走る人が1名。竿持ってないし。あなたはだーれ??
「あの~。拙者の投げ釣りの方ですか?いつも見ていますよ。近くなので大会の見学に来ました。」とだれかさん。
「えーと・・・・。拙者です。ありがとうございます。それじゃ。」と走りながら応えた。いつもならば、ドーモドーモてな感じで、話をするところだけど、さすがに、今はそんな余裕はま~たくありませんので、さいなら~。途中で投げボーズさんと遭遇。
「ダメダメです。ヤバイです。」と走りながら拙者。
「釣れないね~。きっと2回戦は抽選でしょうね。」と投げボーズさん。
「それを期待するしかないです~!!」

Aブロックの東の端に来てみると、パーマン2号さんがいた。
「拙者さん、5色半!おるよ!」とパーマン2号さん。
「えー、ホント。とにかく1匹欲しい。パーマンさん何匹釣った?」と拙者。
「2匹釣ったよ。はよ投げな。時間無いよ。」とパーマン2号さん。

仕掛けをセットして餌を付けるのももどかしく。「よしゃ~。最後の20分。勝負じゃ~。」と気合い十分。飛んでケー!!6色からサビキ始めた。5色半でパーマン2号さんの言った通り、ブルブルと待望のアタリ。やり~。これで1回戦突破。
「パーマン2号さん、いましたよ。良かったよ。慎重に行かないとね。」と拙者。
慎重に慎重に波打ち際まで寄せてきて。キスちゃんとご対面!!と思いきや、なんだか変。何これ、フグじゃん。ちくしょ~。フグめー!!許さん。と海に向かって大遠投。きっと空中で気絶したかな。残り15分。あと2投勝負。
「キス釣った人、20人もいるかな?」と拙者。
「たぶん、そんなにいないんじゃない。きっと2回戦の人数足りなくて抽選になるかも。」とパーマン2号さん。そーか。抽選か。ジャンケンかな。最初に何出そう。普通はグーを出す確立が高いって言うから、パーが良いかな・・・・・。

近くにアベちゃんもいた。どうやら、アベちゃんも拙者と同じく。ボーズ状態みたい。
そして最後の1投もアタリ無く。1回戦終了。ボーズだー。ダメじゃー。

本部に帰る途中で話しかける人はみんなボーズ組。S川さんも結局ボーズ。本部に到着して検量に出している人は半数もいないみたい。
「のぎたんさんが最後の最後、力糸の距離で1匹釣ったよ。」と愛宕浜漁協さん。
「えー、何それ。反則。力糸の範囲。そんなに近かったの。」と拙者。
朝方、二日酔いであんなに辛そうだった、のぎたんさん。1匹釣って元気が出たみたい。
Aグループは抽選が有るかと思って、竿をかたづけずに待ってたけど、いつまでたっても音沙汰無し。そして遂に2回戦進出者が発表になった。

Aグループからはパーマン2号さん、赤竿☆のぎたんさん、メジナさん。Bグループからは國さん、てらさん、むらさきさんが進出した。メジナさん、すごいです。初出場で2回戦進出。おめでとうございます。2回戦進出者が集合して、順番にスタートしていった。2回戦に行けなかった、オヤスマンさん、キスハンターさん、愛宕浜漁協さん、投げボーズさん親子としばし反省会。
「運が悪かったと諦めましょう。」

2回戦の見学に行こうと思い、大会本部前を通ったら、試投用のサンダウナーCOMPⅡが並んでた。これはラッキー。早速、自分のZ45Ⅱと30号の錘を持って試投してみる事にした。1ヶ月ぐらい前に國さんのサンダウナーCOMPⅡを投げさせてもらったときは、3投位しかできなかったけど、今回は思う存分試せる。33-405を選んで投げてみた。1投毎に気持ちよく飛距離が伸びて、遂には8色巻いた道糸が全部出てしまった。道糸が切れたと思い、よ~く見たら、ピンと張った状態で止まっていて一安心。
「えー、全部出たんですか?」とそばにいたオヤスマンさん。
「この竿、すごいですよ。こんなに飛距離出るとは、いやーびっくり。」と拙者。
そのうち、キスハンターさん、投げボーズさん親子がやってきて、みんなでワイワイ。
「やっぱ、毎日練習しなきゃだめだよね。」と投げボーズさん。
代わる代わる順番に投げて見た。全員が見ているから全員緊張しまくり。
「おまえも投げてみれって。」と投げボーズさんが2号さん(息子さん)に言った。
渋々、投げボーズ2号さんが投げたら、「おー、どんだけ飛んだや。」とスプールに残った道糸を見に走った。親子対決は親父の勝ち!投げボーズさんはホッとした表情。さすが息子さん、親父さんを立てるとは。エライ!

12時30分。2回戦が終了し、続々と本部に戻ってきた。きっとみんな1回戦よりも釣っているだろなと思っていたら、「藻が多くてバラしてばっかり。2匹がやっとだった。」とてらさん。赤竿☆のぎたんさんも同じく2匹。國さんは3匹。パーマン2号さんは1匹だった。はたして、ブロック大会に行けるのは誰か?

ようやく、集計終了。ブロック大会進出者15名が下位から発表になった。てらさんは14位、パーマン2号さんは9位、赤竿☆のぎたんさんは4位、國さんは3位。賞品は昨年同大会で拙者がもらった8リットルクーラーと同じ。それにしても仲間から4人もブロック大会に進出するとは快挙!拙者も行きたかったな~。そして優勝、準優勝、第3位が前に出て表彰式が始まった。今年はなんと表彰台が有るじゃありませんか。い~な~。去年は何で無かったんだろ。
「國さん、3大会連続ブロック大会進出おめでとうございます。」と拙者。
「ブロック大会で勝たないとね~。」と國さん。さすがは全国大会経験者!
大会終了後、國さん、赤竿☆のぎたんさん、パーマン2号さん、てらさんを囲んでみんなで記念撮影。

大会参加の皆様、大変お疲れ様でした。厳しい大会でしたね。九州大会からブロック大会に参加される皆様、昨年は四国勢にやられてしまいました。今年は是非、四国勢を打ち負かして全国大会の切符を手に入れてください。